前にこれに似た・・・というかXが5であるタイトルの短編アニメーションを観た。
この作品の中には、いくつも僕がかつて抱いていた気持ちの欠片を拾って一つの結晶を僕にくれたような気がした。
と、小学校・中学校・高校そして大学を卒業して親元を離れこうして会社に通う毎日に慣れてくると、ふっと気づくんだ。いつの間にかかつて大切だったものが、昔のそれとは違うことに。
前、友人の学祭で全力少年という曲を聴いて、高校の時の自分がもういないのだなということに気づいた。いや、それは確かに僕のうちにあるのかもしれない。けれども、あのころのようにただ我武者羅に走ることを僕は忘れた。
そう。今の僕はきっと怯えているのだ。それは確かに大人になった自分には、警戒も必要なのかもしれない。けれども、ただ縮こまってしまっていたらこの先面白いことはなさそうだ。
それぞれ、離れて暮らし違う生活の中で自分を生きる。秒速Xセンチメートルで僕たちは、少しずつけれども確実に自らの生活を歩んでいく。
こんな時に「あの頃のまま」という曲を聴くと、なんとも言えない気持ちになる。
僕はどんな道を歩いていくのだろう?
そんなこともまだ迷っているけれど、6時のターミナルで友人と会う時に僕は幸せなのだよと言える道を歩きたい。
サムエル版「あの頃のまま」