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戦艦大和を考える 6

2018年02月20日 | 国家防衛

戦艦大和を考える 6

軍隊と言う組織、戦闘組織と言う物はゲリラや正規軍を問わず
武器計画に基ずき武装を実現し戦闘に備える。
兵器とは計画により開発あるい買い入れにより装備する。
正式な装備であるかは兵器計画の正当性で決まる。
そこで・・・戦艦大和の兵器計画だが・・・
連合艦隊司令長官に就任したほどの山本五十六にさえ秘密だった
と伝えられている。海軍のごく一部で構想し計画し設備を建設し
政府にさえ秘密で嘘の資金計画で建造された。

兵器計画は高度の軍事情報と作戦計画の検討から作られ国家や
集団の状況から選択され資金計画により実現すべき計画を策定する。
兵器計画の実行を秘密にする事は在っても計画自体を秘密には出来ない。
戦艦大和は計画自体を秘密にした事によって兵器計画で無くなった。
これにより軍事情報と作戦計画との断絶が生じた・・・
軍全体としての検討をしなかった事により不適当な兵器を採用した。
誰が見ても判るように巨大な砲弾も命中しなければ無意味だ・・・
実用的な射程距離は15000内外だろう、つまり30000は無用な性能。

水平線の向こうに砲撃して動き続ける目標に命中など期待不能だ。
大和とは軍事上の検討から作られたので無くて単なる前例踏襲という
官僚主義、役人主義と利権構造から作られたのだと想う・・・
226事件などで考える軍人を放り出した陸軍と海軍に残ったのは
役人根性という自己保身優先の前例踏襲・・・
戦艦が無用と言う意味では無い、当時の日本として最適な兵器だった
のか?それこそが眼目なのである。
戦車輸送船1隻さえ装備できず大戦争に備えてるという海軍・・・
そんな海軍に巨大戦艦3隻与えても戦争は出来ない。

日本近海における艦隊決戦を想定したなら20センチ砲を多く装備
した高速巡洋艦と駆逐艦を多数建造した方が有効である。
空母さえ不用かも、陸上から戦闘機を飛ばせば近海戦闘は出来る。
大和計画時でも大戦艦は不要、役に立つのは巡洋艦。
大和級3隻より高速巡洋艦9隻の方が戦術上の有効性は高い。
建造施設の費用も含めて考えると巡洋艦12隻以上に匹敵・・・
日本の戦争に大戦艦は不要。
役人根性から生まれた大戦艦大和・・・精根かけて建造しても
戦争における有効性とは無縁なのは当然で在った・・・

 


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