奇兵隊天皇説つまり明治天皇偽物説について意見を述べている人が居ます。
鬼塚英昭 で検索。 天皇が戦争を画策したという意見に私は疑問です・・・
自分の権力基盤の軍隊を自ら破壊するだろうか？ただ鬼塚さんの言うようにタブー
無しで考える事が未来を開く。戦争中の多くの人々の行動から推測をする事にも
益が在ると想うのです・・・
5/15と2・26で攻撃目標とされた人達の特徴を考えてみる。
一番顕著なのは高橋是清である。民間の出自でありながら
華族に認められ行政と政治手腕を発揮した。
天皇の信任が厚い自由経済の推進者と言い得る。
二つの事件は経済に対する打撃と天皇側近の排除という結果
で終わる。貴族権力が天皇の影響力を減じようとした。
天皇と貴族が深刻な対立関係に在ったと推測する。
これを説明するには明治天皇の疑惑という点が重要かも知れない。
俗に言われる奇兵隊天皇という説である。
明治維新から軍隊を背景に権力を維持して来た偽天皇？に対して
真相を知りつくしていた貴族による権力奪取計画と行動。
つまり天皇に対抗する貴族達は共産主義からの支援により実現
を図った。と私は思う。高橋是清の影響力が続けば華族の中に
天皇支持者が増えかねない。2・26は最初から高橋是清暗殺が目的。
総理大臣が生き残り蔵相が多数の銃撃を受けるのは異常である。
天皇は軍隊が基盤であり軍隊は天皇派と国軍派に分かれていた。
貴族の多くは反天皇であり共産主義を利用していた・・・
そこで貴族は下級軍人を誘導し天皇側近を殺害し軍隊に対する
責任追及の過程を利用して軍隊の貴族支持派を強化した。
単純に古い貴族は反天皇であり明治からの貴族は天皇支持。
貴族階級が妥協不可能な深刻な権力闘争をしているのである。
国民議会で政党政治がまともに政策を実行する事など出来ない。
5.15と2.26事件の目的を推測すると教科書とは違う理由が見える。
考える前提に日本帝国の最高権力に共産主義組織が確立していた事を認識。
だとすれば日本経済の強化と発展は共産主義運動にとって条件を悪くする。
事件の目的は有効な経済政策の阻止であったと考える。
当時の社会は特別高等警察と憲兵隊が共産主義のみならず社会主義も厳しく
取り締まっていた。拘束され拷問もされるのが普通という状況。
帝国上層部に共産主義組織がいたはず無いと普通は思う。
ゾルゲ事件というのが有ったけど共犯者の追及はある時点で停止している。
当時から政府や議員を含む大事件という認識はなされていた。
つまり特別高等警察や憲兵隊より強力な組織が捜査を妨害、停止した。
戦前の日本帝国に日本の発展を喜ばず我欲にこだわる者達が居た・・・
発展による権力増大が思いとおりに行かない人達。
教科書でも世論でもほとんど聞かれない華族と呼ばれた貴族たち・・・
ここが共産主義の温床となっていたら・・・警察や軍隊でも手を出せ無い。
戦前を政党と軍隊の対立と説明する意見が多い。
だけどなぜ貴族社会を無視する？ 貴族院という議会まで在るのに。
私は思う・・・
真実は貴族社会が政党と軍隊に支配を広める軋轢（あつれき）だったと。
そして・・・この貴族社会が共産主義に支配されていた・・・
松岡外相が単独で決めて調印したと言われ続ける日ソ不可侵条約
を改めて考える。いくら外務省で発言力が高いと言われた人でも
はたして本当に一人で決定し政府全体や軍隊に受け入れさせられ
るだろうか？現実はこの条約は政府と軍が認めた。
軍内部に条約への不満がかなり在ったと言われているのに・・・
松岡決定に対し政府と軍を押さえる勢力が支持したと私は思う。
おそらくは勢力の指示により日ソ不可侵条約が結ばれたので無い
のか？将来の戦争において日ソは戦わない道を決定した表明。
つまり政府と軍を押さえられる勢力は共産主義支持の行動方針である。
共産主義支持だからソ連とは無条件で不戦の政策を進めた・・・
外交や軍事作戦への影響を考えもせず。
これにより日本外交は頓挫（とんざ）し軍事計画の意味が消えた。
残ったのは無計画なシナ占領地域の拡大と消耗する資源獲得要求。
外交が頓挫し軍事行動は拡大した。これはひとえに日ソ条約が原因である。
英国、フランス国、アメリカ国を敵と宣言したに等しい意味の条約。
戦前の日本帝国軍の派閥争いで意味が良く判らない点がある。
それは皇道派と統制派と言う表現である。皇道派？統制派？
最近になりようやく気が付いた・・・
皇道派とは天皇と貴族の軍隊であり続ける事。
統制派とは国家全体の軍隊、つまり国軍と自覚する事。
これは大きな違いを生み出す重要な認識である。
中国共産党軍と中国軍の違いを考えれば判るだろう。
5・15と2・26事件は青年将校が昭和維新を願って起こした
とされているが、はたしてそうだろうか？
軍事行動の専門たる士官が起こしたにしては徹底に欠ける。
どちらも中途半端であり行動の意味が判らない。
教科書の説明をそのまま受け入れる事は出来ない。
これらの事件は軍隊の全部を天皇と貴族の軍として掌握する
為に強大な権力を持つ黒幕により計画されたので無いのか？
青年将校達は黒幕の名を知らされ安心しきって行動した・・・
なのに鎮圧され厳しい処分や処刑にされた。
最初から軍事騒動を起こし天皇に対する反乱として鎮圧する
計画と考える。現実に天皇が激怒し厳しく処断を命令したと言う。
2・26は政党でも民主主義でも自由言論の終わりでも無い。
これは日本帝国軍を真の日本国軍にする動きの停止した日である。
表向きは日本の軍隊で在るけど真実は貴族と天皇の軍隊。
ここに国民と貴族を天秤にかけた場合、国民を捨てる意志が確立。
そして時代は世界各国で外交が頓挫し戦争の危機が迫りくる・・・
連合艦隊の考えた作戦は攻撃艦隊の空母も多く戦力も大きい。
しかし作戦案は却下。それではと２～３個機動部隊に編成し戦艦も
投入する案を出したが却下。どうしたかと言うと戦艦ははるか後方に
下げ攻撃艦隊から空母戦力を引き抜いて北方に同時攻撃を条件に
許可。海軍作戦課はなぜ戦力の分散を強硬に主張したのか？
またミッドウエー攻撃の情報は一般社会にまで広く知られていた。
軍隊が情報を広めていたのはなぜだろう？
海軍の中枢部が戦力を分散させ攻撃目標を広めていたのだ・・・
連合艦隊司令部が大和で受信した重要な敵情報を空母艦隊に知らせず通信を封鎖したままだった事。戦艦に艦隊司令部を置いたのは戦闘中に情報を集め判断し命令を出す為。
この時の大和には電波兵器の情報を集める目的で大勢の電子
技術者が測定器と共に乗り込んでいた。単に通信傍受で無く
電波を測定し意味を特定して対処する為。
レーダーを念頭に置いていたのか・・・
しかし、このような測定をするには敵の近くに在る要がある。
数百キロも離れていては不可能。なのに補給艦よりはるか後。
主力艦隊なのに戦闘も情報集めもしないではるか後ろで待つだけ。
何の価値が在るのか？ と思ったら空母４隻の全てを失った南雲
司令部の人達が大勢で逃げて来た。 それを連合艦隊司令部は
静かに暖かく迎えた・・・普通ならとても帰れない心境であろう。
勝利どころか空母全滅、全員が自決して責任を取るのも当時は在る。
現に山口司令は空母艦長と共に命を捨てた。
航空艦隊司令が命を捨てたのに全艦隊の司令が迷う事なく大和へ。
私は昔からおかしな行動と感じていた・・・
作戦を作る段階から疑問は多い・・・
艦と共に沈んだ山口航空艦隊司令の子息という人の体験談
によると魚雷で撃沈した空母の底部には２００人以上の
海軍兵士が持ち場についていた、と後日知らされたという。
魚雷を打たなければ沈まない状態なのになぜそれほど急いだ？
魚雷を最初に発射した駆逐艦から空母に一人の生存者が見えた
と証言が有る。この魚雷は外れた・・・外れたのだ・・・
外れたとされているが、この駆逐艦の艦長は戦後からみても
最も優れた艦長であり幾多の航空攻撃を受けつつも被害を受
けない指揮を執った事実が在る。もちろん乗員は猛訓練経験者。
この艦長が1000メートル以下から停止している空母に魚雷を
発射して外れるのか？ 素人でも命中する条件だ。
艦長が空母撃沈命令に不服でわざと外したと私は思うのだ。
魚雷を打たなければ沈まない・・・味方兵士が数百人生きて
任務に就いている・・・日本では他に代え難い価値の空母。
なのに撃沈命令。 正常な指揮官なら不服従が当然である。
しかし南雲司令は撃沈命令を下した・・・
ミッドウエー海戦で奇妙な説明が有る。それは偵察機が
アメリカ空母艦隊の真上を飛びながら雲の上だったので
発見出来ずに通り過ぎたという言い伝え。
これも変だ。機体はともかく搭乗員は偵察のきびしい訓練
を受けていた。雲が在れば高度を下げ海上を偵察するのは
当然の行動である。広い雲の上をのんびり飛ぶ偵察は無い。
また報告された敵艦隊の位置が大きく違っていたとも言われる。
真剣な偵察員がそんな間違いをするだろうか？
早期に正しく報告されたが受信した側で無視や変造したのでは
無いのか？この疑問は南雲司令が何を目的に艦隊を率いたかを
考える事で真偽の程度を図れると思う。
いや・・・その前にミッドウエー作戦の目的を再考するべきだ。
空母撃滅は正しい。 しかし、日本とアメリカのどちらだ？？？
ミッドウエー海戦では炎上した味方空母を魚雷で撃沈した。なぜか？？？
曳航せずに沈める理由とは何か？ 勝とうとするなら困難でも曳航して修理する。
なのに貴重な空母を惜しむことなく沈めている。4隻の空母を海に沈めた指令官が
平気で生き残り高い地位のまま再び重要な艦隊の指揮を執り続けた・・・
何かおかしいと感じるのが正常だ。そのような人事を認めていたのが山本五十六。
指揮にどんな大きな間違いが在っても南雲を用いた・・・理由が在ったと判断する
のが論理的。山本と南雲が同類だったか、それとも山本がとても抵抗出来ない勢力
が南雲を使っていたかのどちらかなのだ・・・