町工場 職人の声

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離島海域防衛 22

2011年01月05日 | 国家防衛
防衛について考える時に心がけている事が在る。それは戦術や武器や兵器の新旧の事。
特にネットにおける意見に多く見られる事だが最新兵器や新しい言葉を出す事によりあ
たかも勝敗が決まり戦術の優劣さえ決まるとする姿勢。つまり防衛とは新兵器をそろえ

アメリカ軍の戦術で戦う事が唯一の基準としているような意見の事。航空機の意見に良
く見られるカタログ性能比べやアメリカ軍による分類や役割任務の分担を強く主張しそ
れを基準に意見の勝敗さえ口にする者は多い。戦略とか戦術とはそんなに単純で取り組

み易い物では無い。軍隊を構成する軍人や軍事専門家が限られた限界を持つ各種条件下
で知識と思考能力の全力を上げて取り組み作り上げる物なのだ。世界中の軍隊はその思
考結果として在る。我国における防衛談義に欠けている最大の視点という事。

戦略や戦術とは新旧を考慮せず最大効果の方策を求める意味なのだから。

離島海域防衛 21

2011年01月04日 | 国家防衛
戦争の呼び方という課題が在る。第二次世界大戦、大東亜戦争、太平洋戦争、日米戦争、
15年戦争など多くの人々がそれぞれの呼び方をして来た。ここらで整理をして置かない
と混乱は後世にまで続く事になるだろうと思う。提案として世界中を取り上げる時には

第二次世界大戦で良いと思う南西方面におけるヨーロッパ諸国との戦闘を大東亜戦争。
中華民国との戦闘を日中戦争。アメリカとの戦いは日米戦争と呼ぶのが良いと思う。
なぜなら太平洋戦争という意味の戦争はすでに歴史に在る。それは1879~1884年にボリ

ビア、ペルー共和国同盟とチリ共和国の戦争が長年そう呼ばれてきた。歴史上の混乱を
避けるためにも日米戦争を太平洋戦争と呼ぶのは適切ではないと考える。またアメリカ
本土爆撃の事実を考慮すれば太平洋に限定するような意味の名称は適切では無い。風船

爆弾だけでなく航空機による爆撃を我国は実行したのだから。未だに知らない人は多い
と思うので確実な伝聞として残す為に記す。離島海域防衛にも多少は関係する事が在る
だろうから明確な考えとして表明する。離島海域防衛には海軍が重要だが海の無い内陸国

に海軍組織を持つ軍隊が現代に存在する。かって海岸線を持っていた国が戦争に敗れて領
土を失い内陸国と成ったのです。それでも海軍を維持してきた。必要性も在るだろうが国
として海軍としての誇りがボリビア海軍を維持させてきたのだと想う。我国は日米戦争で

敗れたのは確かだが国としての誇りと威信は落ちてはいない。守るに値する国であり国民
同胞なのだ。どんな理由でも離島海域を見捨てる事が在ってはならない。




離島海域防衛 20

2011年01月03日 | 国家防衛
フィンランドとソビエトとの戦争におけるカレリア地峡のような領域が沖縄を含む南西
方面海域に在る我国の離島領域だと考える事が在る。かってフィンランドが大国ソビエト
と国境を接し外交的軍事的重圧を受けながらカレリア住民と共に国土防衛線を構築した事

で祖国を守るという意志を国内外に示し侵略が開始された時には国民の全力で防衛戦闘を
続けた。勝利とは言えない停戦によりカレリアを離れる事になった住民の悲しさとせつな
さは想像に余りある。それでも国民同胞として共に防衛したという誇りと一体感は奪われ

ずに残った。外交の難しい戦後にも独立国として残れたのはそういう事も理由として在る。
軍事上や戦争の勝敗からの必要性により国土防衛に軽重をつけるのではなくて国民同胞と
しての誇りと一体感から南西方面における離島海域防衛が必要だと想う。誇りと一体感を

守る戦闘が在り得るのだ。これが出来た時に国の威信も高まっていくものなのだから。
我国は日米戦争に敗れた歴史を持つ。しかしアメリカ本土を空爆した歴史上唯一の国が我国
というのもまた歴史の事実なのだ。歴史の正邪は知らない。しかし我国の威信は確かに在る。