町工場 職人の声

職人と現場人間の想いを誰かに伝えたい!

原子炉 34(推進廃炉論)

2011年06月25日 | 原子力
福島事故を受けて原発廃炉の声が聞こえて来ます。
対抗して維持推進の声も在ります。
廃炉にしても作業に数十年はかかると言われている。

福島事故が続いている最中に原発停止となれば原発
の停止状態を維持するのに多量の電力が必要です。
必要な電力を火力で数年間は供給する事になる。

そして停止中の設備というのは故障しやすい。
これは稼動状態で設計される点にあるのです。
発電を停止しても全体の設備安全度が大きく

上がるという事には成らないでしょう。
また火力がフル稼働した場合には火力発電所の
一部が故障していく事が十分に予想できる。

推進廃炉の両方の論に言える事は2011年6月に
検討出来る事すべき事なのか?と問いたい。
現実的に考えれば今年中は全国の原発を稼動させ

て電力を十分に供給する事が産業力を維持して
発電システムの転換が必要なら実現出来るという
我国の技術上経済上の能力維持を優先すべきと思う。

東電管内においては事故対応の責任として2012年4月
まで電気料金を無料にするべきでしょう。放射能物質
を頭の上から落とされて料金値上げとは納得できない。

原発稼動は許す、しかし料金は無料が現実的。

原子炉 33(もんじゅ)

2011年06月24日 | 原子力
もんじゅの落下していた装置の引き上げが無事に
完了したとの事で何にせよ良かったですね。
事故と言う計画想定外の場合にまで教科書を基準に

対応策を決定していくという原子炉監督行政の姿勢
が事故対応に不適切を続けさせてきたのだと考えます。
それが今回の長期に渡る事故持続となった。

責任者が自殺したと伝えられている原因は現場の現実を
しる技術者とそれを無視する監督官庁の官僚との板ばさみ
による精神の消耗だったと思わずにいれらません。

技術的問題に対処するには適した企業を選択し注文を出す
だけで良いのです。官僚に技術内容を本当に深く理解認識
している人などいないと思う。企業内でさえ専門の担当者

でなければ現時点での内容を全て知る事は不可能に近い。
技術的問題まで金銭の利権と同じ様に官僚が介入する制度
の日本は根本が間違っていると強く思う。

福島原発の事故対策にも言える事です。
事故には技術的対処が最優先で必要なのです。それなのに
メーカーが命令を受ける立場にされている現状で適切な対応

が出来るはずが無いのです。技術的思考から言えば出来る事は
限定され優先順位も技術的検討で速やかに決まる物なんです。
それを教科書や学術論文を持ち出して邪魔をする者が官僚に多い。

知識が多くても技術的判断には適切を欠くのです。

最近では放射能汚染水のろ過装置の不都合がありましたがあれは
技術的に十分に予想される事でした。今回ほどめちゃくちゃな汚染水
処理などどこにも経験が無いのですから。カタログで選んで良さそう

だから採用したのでしょうね。汚染水ろ過には専用の装置を設計する
必要が在るのです。それが技術的対応という意味なのです。




原子炉 32(廃止論について)

2011年06月08日 | 原子力
まず原発建設の理由ですね。単に現
状の自然条件で電力を得る方法なら

いくつも在ります。10年も在れば
電力量の代替えは可能でしょう。
スターリングエンジンを太陽熱で稼

動させるという方法も在ります。
原発廃止を考える前に自然条件が先々
どう変化するかを推測するべきです。

電力が必要な理由のほとんどが各種
産業も含め自然条件への対処です。
50~100年先の自然条件とは?

温暖化が宣伝されていますが私は
太陽による一時的な現象と思います。
将来は寒冷化するという説に賛成。

歴史的にはすでに小氷期に入って
いるが人間活動と太陽活動により
寒冷化が遅れているという説です。

地球には全ての地上が氷河に覆われ
海まで凍った時代が何度か在ります。
そこまで冷えなくても寒冷化が現れ

れば自然エネルギーなどは全滅です。
石油の枯渇と寒冷化が同時に来ると
世界中で生存エネルギーが不足する。

来るべき長期寒冷化を人類が乗り切る
為の原子力技術なのだ。と思います。

1000年の津波に備えるのがあほう
という人達は数万年の寒冷化サイクル
に備えるのが理解できないでしょうけど。

危険ではあるが必要な技術。

我国として多大な犠牲を出してでも
開発を続行すべきです。それが輸出
されれば工業や経済が維持発展する。

寒冷化が一般に知れ渡る時、初めて
原子力技術の真価が理解されると思う。