町工場 職人の声

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戦艦大和を考える 9

2018年02月28日 | 国家防衛

戦艦大和を考える 9

神風特別攻撃隊の規模拡大はなぜ実現できたのか?
陸軍に敵対し大和を作り出した自己保身最優先の集団は敗戦に対処した。
生存した将兵と国民の避難を押さえ責任追及を阻止する方策。
海軍全体が一致団結し戦争を遂行し多大なる犠牲者を出した・・・
その海軍を称えるべきであり避難や追及は不適切との感情を作り出す事。
追及しそうな精神力を持つ将兵を国家防衛の名目で殺しつくす。
海軍将兵を大量戦死させ続ける事を陸軍に対する影響力に変え、陸軍
将兵をも特別攻撃で戦死に追い込む・・・

神風特別攻撃隊を守る飛行と言う名目で多くの戦闘員を殺させる・・・
かくして敗戦時に残った将兵は責任追及の精神力を欠いた。
わずかな追及者に対しては元軍人という論法で主張を圧殺した。
官僚の有力な部分は進駐軍による命令で職場を失い手だてを失った。
新聞も進駐軍の命令で検閲を受け続け海軍に対する追及は不能。
政治家は占領下に在りその後も他国の強い影響下・・・

政治家、官僚、元軍人、新聞、雑誌・・・追及不可能の状況は続いた。
雑誌を含め出版はどうだったか?
敗戦後に作られた出版法という法律が続く・・・
これには出版される全ての書籍は国会図書館に納入の法律義務を規定。
これにより不都合な書籍を非合法で圧殺を可能。

海軍上層の自己保身集団は敗戦に対し当然至極自己保身に走る・・・
陸軍海軍の情報を進駐軍に渡し保身を実現。

大和の沖縄反撃をどうして遅らせてのか?
大規模な航空特攻との同時攻撃こそ軍事上で有効なのに・・・
陸軍に対する海軍力の化身、それは保身の偶像。
だからこそ陸軍に対して温存。

戦艦大和は技術と労力、努力の結晶・・・この点は認める。
しかし目的はずる賢い、自己保身の偶像である。

技術と労力、努力を称える事で自己保身を隠す、ずるい人達。

近代世界は自己保身最優先の世界・・・これに金銭欲が続く。

 


戦艦大和を考える 8

2018年02月25日 | 国家防衛

戦艦大和を考える 8

大和級の目的を陸軍に対する妨害と想定すると多くの疑問は氷解する。
鉄鋼不足の当時に大量の鉄鋼を使用、レーダー研究の不採用、
マグネトロン研究の無視、八木アンテナの無視、ゼロ戦の改悪、
空母強化の否定、陸軍作戦に対する支援砲撃無し、ミッドウェー作戦
改変による大損害、中途半端なハワイ攻撃、海軍作戦海域の急拡大。
大和級計画開始で陸軍の鉄鋼使用妨害、燃料の海軍優先を強弁、
技術と製造工場を陸軍と取り合う、陸軍の対ソ戦に大反対・・・

近い将来の海戦は航空機が主体に成るだろうとの冷静で大勢の予想。
対空砲火の効果を見る実弾射撃において撃墜困難との結果。
何よりも改造空母を作り正式空母建造を進めている海軍・・・
大和級戦艦の必要性はどこにも無い・・・
資源と工業の小国大日本帝国。
配備済みの戦艦を少改造し空母建造に注力が普通の選択。
現実は完全秘密で大戦艦建造・・・
日本陸軍に対する妨害や攻撃以外の目的を思いつかない。

戦後占領下の進駐軍情報支配下においてなぜ大和が褒められたのか?
レイテ湾突入直前の180度進路変更・・・敵軍を攻撃しなかった大和。
陸軍の弱体化と作戦妨害にだけ役立った大和・・・
海軍上層部による陸軍せん滅と海軍自体の崩壊消滅。
神風特別攻撃隊・・・
航空機操縦要員の殺害を目的なら効果的である・・・戦死確実だ。
現場、戦場の将兵は捨て身で戦った・・・しかし・・・・
目的が上層部の保身最優先だとしたら・・・むなしい。

現場、末端の注力を称えるのは悪く無い、しかしその注力、死力を
言うだけで指導部、計画者が想定した目的を考え無いのは手落ちだ。
倒産会社で考えてみよう・・・
倒産確実を知った社長派閥、新計画の業務で金を誤魔化し私益を得る。
文句を言いそうな対抗派閥に対する資金を減額し妨害する・・・
会社維持の派閥は妨害され追い出される。
誤魔化した巨額資金は社長派閥で分けられる・・・倒産でも彼らは安泰。

巨大戦艦・・・単なる性能や戦歴だけの注目では意味が無い。
現代中共国の多数の無用ダム、これらも・・・目的が私益、利権なら。

 

 

 


戦艦大和を考える 7

2018年02月24日 | 国家防衛

戦艦大和を考える 7

軍事的に考えて日本に不適当な大戦艦をどんな理由で作ったか?
理由と想定した攻撃目標とは何だったのだろう・・・
推測する前提に当時の海軍周辺の状況を振り返ると・・
大日本帝国の国防を検討した陸軍が大本営運営の現状を危惧し
陸軍と海軍の軍事的一体化、すなわち指揮系統と軍政の一体化を
提案し実現に動いた。つまり大本営海軍軍令部の改革や廃止。
これを海軍上層部は陸軍による海軍に対する支配と受け止め強硬に
反対した。現代官僚界で言うところの組織防衛と自己保身・・・
陸軍は兵力が多く強大で有り憲兵隊も全国土で強力に活動。

軍事的に適している軍事力統合という動きに単なる反対では阻止不能。
大組織の支配層は馬鹿や無能では無い。
阻止する案を思いつき実行したのだ、と想う・・・
案とは何か?
陸軍を敵と想定し攻撃できる有効な海軍力を装備する事。
実現すれば陸軍のどんな提案や命令をも実力で阻止し排除できる。
具体的な方策・・・
陸軍の攻撃に充分耐え、近海から砲撃で陸軍要塞さえ粉砕する大戦艦。
主砲射程30キロ以上なら日本の陸軍施設と駐屯地のほとんどを含む・・
地下施設破壊には巨大砲弾を要する・・・

巨大な主砲、重装甲、低速度、対地攻撃力重視、通信重視の大戦艦。
大和級に3隻もの予算を海軍は秘密裏に振り向けて建造に動いた・・
政府にも陸軍にも海軍にも秘密で進めた・・・
それでも陸軍上層部は気が付いただろう、けれど表向きはアメリカを
仮想的としている海軍である。
大戦艦は対米戦に備える為であると主張されれば反論出来ない・・・

天皇は陸軍の強大化を望まない・・・
陸軍は大戦艦に反感を持つが有効な阻止策は無い・・・
大和計画で膨大な資材が海軍に振り向けられ陸軍向けの資材は不足。
陸軍の戦力増強に齟齬となる。
海軍は大本営統合を阻止し、大和級建造という巨大利権を分け合う。
陸軍が海軍を全力で潰し大本営統合に動く前に我が国の眼前に・・・
大戦争が急速に迫る・・・

海軍は優秀で馬鹿で無いからアメリカの参戦が無い場合は陸軍による
勝利が重なると推定出来ただろう。イギリスはドイツで忙しい・・・
インドをも陸軍が開放した場合、海軍の予算は現状維持か減らされて
陸軍予算は急激に増大する。陸軍独自の海軍さえ補給名目で容認される
事も起こりえる。インドを失ったイギリスはドイツに対抗不能・・・
ドイツは全力でソ連攻撃に出て戦況はドイツ勝利に傾く。
陸軍はインド開放後にソ連解放に動くは明白、数十年に渡る対ソ戦研究
が在るのだ。そうなれば海軍不要論が我が国に満ちる・・・

組織防衛と海軍利権、自己保身の上層部はどんな策を立てたのか?
アメリカを参戦させれば陸軍による大勝利は無い、海軍上層は安全。
危機に際し、海軍の保全を捨て海軍上層の保身を最優先に動いた・・・

我が国、日本対アメリカ全面戦争・・・
海軍は陸軍の強い反対意見、内部の反対さえ完全無視でハワイ攻撃。
目的通りアメリカによる対日戦争宣言を導きだした。
後は陸軍を邪魔し捨てて戦力を削ぐ、海軍の戦力消滅も実行する・・
ドイツや陸軍の要請を軽視しインド洋作戦に海軍主戦力を投入せず。
ミッドウェーで日本主力空母4隻を消滅・・・
陸軍を見捨てる多くの海軍司令官、陸軍に対するでたらめの勝利通告。
ゼロ戦に対する性能劣化となる改変の強要と大量生産で戦場の敗北。

戦場の将兵は死力を尽くし任務を果たした・・・
結果は?
陸軍は消滅し、帝国領土の多くを失い、国土は灰燼と成り果て、
兵民数百万が落命。海軍さえ将兵と艦艇を失い消滅した・・・
占領下の戦後に残ったのは何か?
裸の天皇家と海軍上層の者達・・・

なぜ戦艦大和は最後まで残ったのか?
海軍上層が陸軍を攻撃する手段として残したから、と想えるのだ・・

歴史とは残された文物から過去を見定める事。
戦艦大和は海軍上層を守る手段。
それを忠節とか忠義とか恩義とか誇りとか多くの名で呼ぶ・・・

第二次世界大戦、日本の大勝利となる可能性は高かった、かも?
それを潰した海軍上層、その褒美で占領軍による追及は無し。
軍人恩給を老衰で死ぬまで受けつつ宴会を繰り返し寿命を迎えた。

・・・とまあ、考える者も意外と大勢居るのかも?

 

 

 

 


戦艦大和を考える 6

2018年02月20日 | 国家防衛

戦艦大和を考える 6

軍隊と言う組織、戦闘組織と言う物はゲリラや正規軍を問わず
武器計画に基ずき武装を実現し戦闘に備える。
兵器とは計画により開発あるい買い入れにより装備する。
正式な装備であるかは兵器計画の正当性で決まる。
そこで・・・戦艦大和の兵器計画だが・・・
連合艦隊司令長官に就任したほどの山本五十六にさえ秘密だった
と伝えられている。海軍のごく一部で構想し計画し設備を建設し
政府にさえ秘密で嘘の資金計画で建造された。

兵器計画は高度の軍事情報と作戦計画の検討から作られ国家や
集団の状況から選択され資金計画により実現すべき計画を策定する。
兵器計画の実行を秘密にする事は在っても計画自体を秘密には出来ない。
戦艦大和は計画自体を秘密にした事によって兵器計画で無くなった。
これにより軍事情報と作戦計画との断絶が生じた・・・
軍全体としての検討をしなかった事により不適当な兵器を採用した。
誰が見ても判るように巨大な砲弾も命中しなければ無意味だ・・・
実用的な射程距離は15000内外だろう、つまり30000は無用な性能。

水平線の向こうに砲撃して動き続ける目標に命中など期待不能だ。
大和とは軍事上の検討から作られたので無くて単なる前例踏襲という
官僚主義、役人主義と利権構造から作られたのだと想う・・・
226事件などで考える軍人を放り出した陸軍と海軍に残ったのは
役人根性という自己保身優先の前例踏襲・・・
戦艦が無用と言う意味では無い、当時の日本として最適な兵器だった
のか?それこそが眼目なのである。
戦車輸送船1隻さえ装備できず大戦争に備えてるという海軍・・・
そんな海軍に巨大戦艦3隻与えても戦争は出来ない。

日本近海における艦隊決戦を想定したなら20センチ砲を多く装備
した高速巡洋艦と駆逐艦を多数建造した方が有効である。
空母さえ不用かも、陸上から戦闘機を飛ばせば近海戦闘は出来る。
大和計画時でも大戦艦は不要、役に立つのは巡洋艦。
大和級3隻より高速巡洋艦9隻の方が戦術上の有効性は高い。
建造施設の費用も含めて考えると巡洋艦12隻以上に匹敵・・・
日本の戦争に大戦艦は不要。
役人根性から生まれた大戦艦大和・・・精根かけて建造しても
戦争における有効性とは無縁なのは当然で在った・・・

 


戦艦大和を考える 5

2018年02月12日 | 国家防衛

戦艦大和を考える 5

大和級戦艦建造は10年の準備期間を要したと伝えられている。
ドッグ拡張工事、主砲製造設備・・砲身切削旋盤、垂直熱処理炉、
垂直焼バメ炉、大型部品工場。莫大な資金と10年が消えた・・・
戦後はドッグでのタンカー建造、砲身旋盤での産業設備製造、これは
昭和35年ぐらいでも続いていた、しかし敗戦による計画外使用である。
大和級3隻の計画を採用せず対空水雷艇1000~2000隻建造の場合を
考える。動力にディーゼルエンジンを採用し起動性向上を実現。
プロペラ動力源に用いる為、出力850馬力エンジンを開発製造する。

2000隻建造しても大和級の資材は大量に残る計算なのだ。
大量に作るので量産設備を要するが鉄道輸送可能な重量なので日本
国内のどこでも作れる。長野県の頑丈な山のトンネル内でも可能。
新潟や富山県の水系を開発し水力電力を作り出しトンネルつまり
地下工場建設を実現し生産設備を稼働させる。
松代大本営を作る労力が在るなら地下工場を作る方が増し。
たとえ爆撃されてもエンジン生産は続けられる・・・
8年あれば水力発電は実現し地下工場も完成する。専用生産ライン
も完成。850馬力エンジンの大量生産に問題は無い。

同時に地下工場にプロペラ稼働部の生産ラインも設置する。
プロペラは専用のならい切削工作機で大量生産、消耗品なのだから。
設計開発と余力を使い400馬力ディーゼルエンジンを試作し量産開始。
このエンジンを使い大型軍用トラックや装甲車を量産。
対空水雷艇のエンジン生産の余力を使い850馬力エンジンを在庫。
これはパンターやタイガー以上の新型戦車に使う為。
輸送トラック、重戦車により機甲部隊の強化を実現。
燃料は軽油だからドイツ軍の様なガソリン不足により機甲部隊停止
は避けられる。当時のどの戦車より馬力に余裕が在るので機動性で
も有利、余る電力で砲塔を稼働し指向速度を上げ側面攻撃を退ける。

大戦艦を止める事で強力な機甲部隊を作れる事に成る。
トラックの大量生産は軍の機動性を高め戦術の優位をもたらす。
400馬力エンジンを使う上陸強襲艇や戦車揚陸艦も作れるだろう・・
陸軍と海軍が同一エンジンを使う事で補給と整備の無駄を回避。
400馬力の無限軌道車体を使い2連2段4門の対空機関砲車両を生産する
もちろん対空水雷艇の機関砲と同形式であり弾薬の共通化を実現。
これは敵歩兵部隊に対しても有効な戦闘力となる・・・
車体本体は別として全部を地下工場で製造可能と成るように拡張を
続ける。大量生産には大きな注意と警戒を要するので爆撃や破壊工作
は計画を害する。最初から長野の山奥の地下工場で生産体制を作れば
戦局に左右されず生産は可能なのだ。
樺太や新潟や秋田県から石油を輸送し地下工場で精製する、少量でも。

これだけの計画を実行しても資金と資材はまだ余る・・・


戦艦大和を考える 4

2018年02月11日 | 国家防衛

戦艦大和を考える 4

40ミリボフォースは難しいなら25ミリ2連2段を4基、16門を装備。
小さな艦なので航空機の接近攻撃つまり機銃掃射に対処すれば充分。
予想されるアメリカ軍の機銃が12.9ミリとして防御方法は・・・
鋼鉄による防御は重くなりすぎて水中翼船の速度に不利である。
そこで・・・船舶用ロープを粗く編んだ防御網を多重に張り銃弾防御。
プロペラ動力はディーゼルエンジンを採用し燃料調達を容易にする・・
水中翼部分の動力は魚雷と同様の構造を採用し船体から燃料空気を送る。

魚雷は深度や方向の調整機構は無い物として単純化し生産容易にする。
酸素魚雷では無く空気魚雷を採用し爆発事故を避ける・・・
深度は3mで固定、低感度信管、磁気信管で命中不能をさける。
搭載場所を船体中央下部水中とし船上から燃料と空気を供給し戦闘時
に艦艇推進動力の一翼を担う。
爆雷は中央部船底に2列10行、20発搭載し船尾下部より投下する。

船体中央部の最高位置にグライダー式の空中警戒機をロープで送り出す。
小型エンジン又は遠心式動力を用い低速時の空中警戒を可能とする。
大航空機に対しての物だが潜水艦発見を主目的である。
高度100mからなら潜水艦は丸見え・・・
電波で無く電話で直接会話出来るので潜水艦直上で爆雷攻撃可能。
戦闘時の高速性能と牽引式空中警戒機で船団攻撃の潜水艦を撃破・・・

ボートでパラシュートを引っ張り空中に遊ぶ・・・これをグライダー
に代えた物、という感じですねー
機関砲は射撃室から電動で動かす。
対空方位盤で狙うだけで自動で動きボタンひとつで全門発射・・・

もちろん音波探知機、そのうちレーダー。
1000も2000隻も在ればアメリカ潜水艦を完全に抑え込める。
それは海上補給の損害を無視できる水準にまで下げる戦略効果である。
大和級3隻にどんな戦略効果が在るだろうか?
敵の戦艦と砲撃戦でわずかに有利・・・それ単なる戦闘の優位だよ・・
分かれても3箇所でしか行動不可能・・・
明確に言える、戦略効果は無い!

戦略効果だけでは無い、機動部隊に追従出来る速度は近接対空戦
において空母防御に多大なる効果を持つ。つまり急降下爆撃と雷撃
の封じ込みを可能とするのだ。機動部隊戦闘において戦術有利を実現。
艦隊防空は低高度を考えず戦闘機は中高度を戦闘域に専念可能・・・
同じ戦闘機の数でも数倍の戦闘力増大を意味する。

肝心な点は沈められても鉄鋼の損害量はわずかで済む事だ・・・
沈むにしても簡単には沈まない・・・軽量材だから水に浮く。
浮いている間に貴重な材料を回収し再利用に回す。
戦争なら損害を受けるのは常識。
戦闘力を増強し損害を減少させるのは戦略の基本なのだ・・・
大和級戦艦の構想に戦略思考は無い、それとも在るのか?

 

 

 

 

 


戦艦大和を考える 3

2018年02月03日 | 国家防衛

明治の文明開化は模倣と工夫で現状を変え近代化を実現した。
昭和になると学校で教科書という模倣知識で人物の優劣を決めた。
学業成績による飛び級はそういう方式の例だ。
日本近代化は知識により実現した!そう教えられ単純に記憶した。
工夫を忘れ、捨て去り知識は在るけど様式というマニュアル人間
を大勢作り世の中に送り出した政府と日本社会。

そして世界は困窮し日本国家が対処しようとした時の指導者達、
政府や軍や官僚の上級中級幹部のほぼ全員がマニュアルを支えに
対処しようとした・・・しかし現実の困窮に対処出来る物など無い。
政府は税金を上げ、軍隊は模倣の武装を拡大し、官僚は数字を書く。
大和級戦艦の構想は艦隊戦という歴史の模倣から生まれたもの・・
資源不足の日本に大量の資材を要し作戦行動に大量の燃料を要する
大戦艦が適切のはずが無い。しかも建造には大金を費やす・・・

アメリカ艦隊の来襲を受け止め日本近海で迎撃し撃沈を意図する。
という明治以来の戦略に立てば大戦艦など不必要で有害だ。
敵大艦隊に対抗するには高速小型艦数千によるほうが敵してる。
考えるべきは如何にして資源を大量に輸入せず燃料を使わないか。
国内に在る資源、大量に存する竹と加工技術の使用こそ適切。
小型艇が高速なら魚雷も単純化と軽量化が実現するし敵艦に接近
可能なら命中率は上がり搭載魚雷数も2~4本で戦術的に充分だ。

戦闘速度を要するのは戦闘時だけだからプロペラ推進で速度を得る。
大砲は不必要。
ボフォース40ミリ4連装なら射程3000mぐらいまで有効性が在るので
対空対艦戦闘に有効。無理なら25ミリ4連装を4基搭載。
4連装でも軽量化で2トン以下にすれば4其でも10トン以下、弾倉を
60発とし照準装置を大きく改善し射撃統制装置で一斉射撃・・・
竹と布で防御盾とし敵戦闘機の機銃弾から守る、要員5人×4=20人
射撃統制5人、魚雷要員4人、航海8人で乗員37名。

同型艦を500隻以上建造なら量産効果が生まれ品質は揃い値段も下がる。
小型艦ならどこでも根拠地に使えるし事故で沈没しても損害は軽い。
600トン以下なら軍縮条約の範囲外だから建造数に問題無し。
つまり300トンぐらい60ノットぐらいの戦闘速度で多数で敵艦を攻撃・・
なのだが近代戦闘でそこまでの接近は可能性が低かったから主な用途は
対空戦闘。魚雷を止めて爆雷搭載で対潜水艦戦闘とすれば船団護衛に
最適。言いたいのはね・・・大和級64000トン3隻を止めて2000隻以上の
当時の軍によれば水雷艇を軍備とした方が何十倍も戦闘に有効なのだ。

マニュアル主義の人達では対空戦闘艦という発想は出て来なかった・・
もちろん一部の駆逐艦で対空性能を高める事は在ったけど、戦略想定
として数千隻の対空戦闘艦を配備する事は考え無かった。
日本の産業能力と規模を考慮すれば数千隻の方が実現は容易だ。