寺社縁起研究会・関東支部

@近畿大学東京センター

第1回 日本宗教文献調査学 合同研究集会

2017年08月25日 | お知らせ

第1回日本宗教文献調査学合同研究集会のご案内を掲出いたします。

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[日程]2017年9月23日(土・祝)~24日(日)
[会場]慶應義塾大学 北館1階ホール(東京都港区三田2-15-45)
[主催]科研費(基盤B)「新義真言系聖教の形成と教学的交流に関する基礎的研究」(課題番号 17H02342)(代表:宇都宮 啓吾〈大阪大谷大学〉)
[問い合わせ先]naohashi[at]center.wakayama-u.ac.jp(大橋 直義〈和歌山大学〉)
 
◎9月23日[Sat.] 13:00~17:30(12:00受付開始)
 
[基調講演]
 永村 眞 (日本女子大学 名誉教授)
 「醍醐寺に伝わる顕・密聖教」
 
[公開シンポジウム1 文化財の複製とデジタルアーカイヴス ]
 吉田 謙一(富士ゼロックス西日本)
 「複製古文書作製による文化伝承推進」
 大河内 智之(和歌山県立博物館)
 「3Dプリンターによる仏像レプリカの作成と活用」
 大澤 留次郎(凸版印刷)
 「OCR技術の歴史的資料への応用 —系図血脈資料からくずし字まで」
 村川 猛彦(和歌山大学)
 「系図を対象としたデータベースシステムの構築」
 永崎 研宣(人文情報学研究所)
 「宗教文献研究のためのテクストと画像の効果的な共有に向けて」
 【司会】宇都宮 啓吾(大阪大谷大学)
 
◎9月24日[Sun.] 10:00~12:00(9:30受付開始)
 
[ポスターセッション] 10:00~12:00
 各地の寺院経蔵文献調査のポスター報告
 ※ポスター報告にご関心をお持ちの方は本紙記載のアドレスにご連絡下さい
[展示・紹介ブース]10:00~12:00(一部、23日からオープンします)
  古典籍展観ブース デジタル・複製技術  体感ブース 
 報告書・目録等の頒布(販売)ブース
 ※頒布等ご希望の方はご連絡下さい
 
◎9月24日[Sun.] 12:30~17:30
[公開シンポジウム2 聖教が繋ぐ— 中世根来寺の宗教文化圏 — ]
【司会】
 宇都宮 啓吾(大阪大谷大学)
 「全体の目論見/智積院聖教とその関連聖教をめぐって」
【KeyNote】
 中山 一麿(大阪大学)
 「覚城院所蔵の中世期写本と根来寺・真福寺」
【報告】
 海野 圭介(国文学研究資料館)
 「天野山金剛寺の聖教と周辺寺院」
 横内 裕人(京都府立大学)
 「頼瑜時代の仁和寺」
 阿部 泰郎(名古屋大学)
 「根来寺関係聖教からみる真福寺大須文庫聖教の多元・重層的特質」
 苫米地 誠一(大正大学)
 「聖教の伝来と大伝法院・根来寺」
【コメンテーター】
 永村 眞(日本女子大学 名誉教授)
 中川 委紀子(根来寺文化研究所)
 坂本 正仁(大正大学)

研究会「遊行上人縁起絵の諸相」

2017年03月11日 | お知らせ

東京文化財研究所文化財情報資料部主催の研究会「遊行上人縁起絵の諸相」のご案内を掲出いたします。

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日時:平成29年3月28日(火曜日)13:30~
 
※ 受付は13:00から。
※ 研究会の終了は17:30を予定。
会場:東京文化財研究所 地階セミナー室(定員80名)
最寄り駅:JR鶯谷駅南口、もしくは、JR上野駅公園口
いずれも改札口より徒歩約10~15分
 
主催:東京文化財研究所 文化財情報資料部
共催:寺社縁起研究会・関東支部 
 
 
プログラム
 
司会:土屋貴裕(東京国立博物館)
 
13:30~15:00
・津田徹英(東京文化財研究所)「詞書の筆跡からみた遊行上人縁起絵―伝世諸本の位相―」
・本多康子(渥美国際交流財団)「金蓮寺本 遊行上人縁起絵について」
・井並林太郎(京都国立博物館)「遊行上人縁起絵諸本の絵相について」
― 休憩(15分程度)―
 
15:15~16:15
・遠山元浩(遊行寺宝物館)「遊行上人縁起絵に描かれた真教と情景の一考察」
・梅沢 恵(神奈川県立金沢文庫)「一遍聖絵と遊行上人縁起絵における図様の共有」
― 休憩(15分程度)―
 
16:30~(17:30終了予定)
・質疑応答等
 
 
開催趣旨や申し込み方法等は公式サイトでご確認ください。
 

シンポジウム「紀州地域の寺社縁起」

2016年11月07日 | お知らせ
シンポジウム「紀州地域の寺社縁起」のご案内を掲出いたします。
なお、本シンポジウムは、和歌山大学紀州経済史文化史研究所 2016年度特別展「道成寺の縁起 伝承と実像」の関連イベントです。
 
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シンポジウム「紀州地域の寺社縁起」
 
日時:平成28年11月26日(土) 12:30受付開始 13:00~17:00
 
[基調講演]
 石川透氏(慶應義塾大学)「江戸時代の道成寺縁起資料について」
 
[報告]
 大橋直義氏(和歌山大学)「花山院長親と紀州地域の寺社縁起
                   ―霊厳寺縁起・衣奈八幡宮縁起をめぐって」
 橋本正俊氏(摂南大学) 「中世における熊野・白山の縁起と神々」
 藤巻和宏氏(近畿大学) 「高野山縁起と如意宝珠」
 
[司会 兼 バーチャルミュージアム解説]
 吉村旭輝氏(和歌山大学)
 

紀州地域学共同研究会 第3回研究集会

2016年08月07日 | お知らせ

和歌山大学の大橋直義さんより、紀州地域学共同研究会 第3回研究集会のご案内をいただきましたので、掲出いたします。

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8月28日(日)13:00~17:00(12:30受付開始)
会場:和歌山県立博物館2F学習室
公開シンポジウム「信仰空間・聖地の創出」
報告
大橋直義「西国三十三所巡礼とその空間─粉河寺を中心に」
海津一朗「紀三井寺為光開創神話の創出」
大河内智之「高野山開創縁起に基づく聖域形成の痕跡─仏像から見る」
吉村旭輝「芸能の流行と「史跡」の形成─説教浄瑠璃の発展をとおして」
懇親会:17:30~和歌山市内にて

8月29日(月)7:30~18:00
集合場所:JR和歌山駅東口
巡検:道成寺の文書・芸能と日高川流域の宗教文化
実演・案内 小野俊成師
講演 山路興造「安珍・清姫伝説と後日譚─二つの道成寺伝説の芸能とその類型」
懇親会:18:30~和歌山市内にて

8月30日(火)
早朝散歩 和歌浦をめぐる─紀州東照宮・和歌浦天満宮・紀三井寺
時間:6:45~9:30
集合場所:JR和歌山駅東口
公開シンポジウム「湯浅氏をめぐる史と文学」
時間:10:30~16:00(10:00受付開始)
会場:和歌山大学地域連携生涯学習センター
報告
瀬戸祐規「湯浅直宗とその周辺」
久保 勇「湯浅氏と無本覚心について─伝承世界の紀州」
谷口耕一「湯浅党と渡辺党・安達氏三代」
夕方散歩 太田城水攻め史跡をめぐる
時間:16:10~17:40
集合場所:上記シンポ会場→花山温泉
懇親会:18:00~花山温泉にて

8月31日(水)
巡検 泉州の光明皇后伝承地をめぐる
時間:7:30~13:00
集合場所:JR和歌山駅東口

*全日程参加/部分参加にかかわらず、どなたでもご参加いただけます。
*巡検(特に8月29日巡検)にご参加希望の方は8月10日(水)までにご連絡ください。

連絡先
紀州地域学共同研究会(代表・大橋直義: naohashi[AT]center.wakayama-u.ac.jp)
紀州経済史文化史研究所 073-457-7891
HP http://www.wakayama-u.ac.jp/kisyuken/kisyuareastudies/blog/2016_8_28.html


仏教文学会 平成28年度大会 

2016年08月07日 | お知らせ

説話文学会・平成28年度大会のご案内を掲出いたします。

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◇期日 平成28年9月10日(土)・11日(日)
◇会場 大正大学
 〈住所〉東京都豊島区西巣鴨3-20-1
 〈交通〉都営地下鉄三田線「西巣鴨」駅下車 A3出口徒歩2分

【第1日目】9月10日(土) 1号館2階 大会議室
 
〈講演〉14:10~17:30
寺院経蔵の聖教類と文学作品をつなぐ言葉と文体 
  山本真吾(白百合女子大学)
台密と天台本覚思想
  大久保良峻(早稲田大学)
 
【第2日目】9月11日(日) 1号館2階 大会議室
 
〈研究発表会・午前の部〉10:00~12:15
『神祇講式』の「社壇浄土」説について
  星 優也(佛教大学大学院生)
『伝法絵』にみえる思想―『善導寺本』『国華本』を中心に―
  平間尚子(大正大学綜合佛教研究所研究生)
大行寺信暁『山海里』の書誌学的研究―近世後期京都に於ける真宗末寺の出版―
  膽吹 覚(福井大学)
 
総会(13:05~13:50)
 
〈研究発表会・午後の部〉13:50~16:50
越南本『禅苑集英』における仏教史観
  佐野愛子(明治大学大学院生)
『発心集』における発心論の三者比較
  森新之介(早稲田大学高等研究所)
『平家物語』における平経正説話―『古事談』との関係を中心に―
  由井恭子(大正大学)
伊勢における西行の思想と信仰をめぐって
  舩田淳一(金城学院大学)

説話文学会 平成28年度大会 

2016年06月11日 | お知らせ
説話文学会・平成28年度大会のご案内を掲出いたします。

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日程 2016年6月25日(土)・26日(日)
会場 慶應義塾大学三田キャンパス(東京都港区三田2-15-45) 北館3階大会議室 

【第1日目】シンポジウム 聖徳太子と説話  
 
〈プログラム〉13:30~17:45
基調講演 中世聖徳太子伝記の一隅―成阿弥陀仏など―
  牧野和夫氏(実践女子大学)
報告 律院と聖徳太子伝―称名寺と橘寺を中心に―
  高橋悠介氏(慶應義塾大学斯道文庫)
報告 聖徳太子伝の日羅をめぐる諸説と愛宕山の縁起
  松本真輔氏(長崎外国語大学)
報告 瑞泉寺本聖徳太子絵伝―その“説話性”と“礼拝性”をめぐって
  村松加奈子氏(龍谷ミュージアム)
〈司会〉石川 透氏(慶應義塾大学)
 
【第2日目】研究発表
 
〈午前の部〉10:00~12:15
『今昔物語集』巻二十七「近江国生霊来京殺人語第二十」の話型に関する考察
  藤崎祐二氏(九州大学大学院博士後期課程)
鼻に付随する観念―大鼻・赤鼻と異形―
  旅田 孟氏(大阪府立大学大学院博士後期課程)
『古今著聞集』第二六五話前半部について―『刀自女経』と台密におけるダキニ天法をめぐって―
  猪瀬千尋氏(名古屋大学CHT研究員)
 
〈午後の部〉14:15~16:35 
『大橋の中将』の成立と流布
  粂 汐里氏(総合研究大学大学院博士後期課程)
絵画テクストによる説話改変―月岡芳年『新形三十六怪撰』における絵の語りを中心に―
  古明地 樹氏(獨協中学校・高等学校非常勤講師)
京都市立芸術大学所蔵「平家物語絵巻」粉本について―伝土佐光信筆「平家物語絵巻」の模本として考える―
  山本陽子氏(明星大学教授)

ポスター  要旨

説話文学会ホームページ


仏教文学会 特集 近世における縁起・僧伝の集成と展開

2016年06月11日 | お知らせ

仏教文学会・平成28年度6月例会のご案内を掲出いたします。

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◇期日 平成28年6月18日(土)13:30~17:30(受付は13:00頃から)
◇会場 神戸女子大学教育センター5階 特別講義室
兵庫県神戸市中央区中山手通2-23-1 

《特集》近世における縁起・僧伝の集成と展開
近世大和国地誌史における『和州寺社記』の位置
  南山大学 森田貴之氏
『和州寺社記』の「名所」への意識―一つ書き記事より―
  大阪大学 柴田芳成氏
『伽藍開基記』の可能性―懐玉道温の目指したもの―
  日本大学 山崎 淳氏
刊本『伽藍開基記』巻第七と四国遍路―元禄二年の石手寺仁王像の修復記録を読み解く―
  神戸大学大学院博士課程修了 原田寛子氏
討論司会  お茶の水女子大学研究協力員 内田澪子氏
 
 

仏教文学会 特集 『束草集』から見る僧侶の学問と文芸

2016年04月17日 | お知らせ

仏教文学会・平成28年度4月例会のご案内を掲出いたします。

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◇期日 平成28年4月30日(土)14:00~17:00
◇会場 日本大学文理学部キャンパス 3号館2階 3204教室
東京都世田谷区桜上水3-25-40

《特集》『束草集』から見る僧侶の学問と文芸
『束草集』の梗概  智山伝法院常勤講師 山本匠一郎氏
『束草集』に見る根来寺の追善儀礼  慶應義塾大学非常勤講師 小林崇仁氏
僧侶の文芸―『束草集』を中心に―  大東文化大学非常勤講師 橋秀城氏
司会・コメンテーター  明治大学 牧野淳司氏
 
 
仏教文学会ホームページ
http://bukkyoubun.jp/

第117回例会

2016年03月01日 | 例会履歴
2016.03.01 近畿大学東京センター
 
研究発表1】興福寺南円堂の壁画に関する問題  小野佳代 
【要旨】興福寺南円堂は弘仁四年(813)に藤原冬嗣によって創建された八角円堂である。『山階流記』南円堂条によると、平安時代の南円堂には、天台祖師の慧思と智、真言祖師の一行・惠果・善無畏・金剛智、法相祖師の玄奘らの祖師画が描かれていたという。本発表では、法相寺院の興福寺南円堂に、なぜ法相以外の真言や天台の祖師が描かれたのか、またその理由は何であったのかについて論じ、さらにこれらの祖師画の南円堂内における配置についても言及してみたい。
 
研究発表2】『赤淵大明神縁起』の創生―越前朝倉氏の始祖伝承―  木村祐輝 
【要旨】『赤淵大明神縁起』は、一乗谷に鎮座した赤淵神社の来歴を記すのみならず、但馬日下部氏の起源譚でもある。本研究では、縁起の内容を検討するとともに、越前朝倉氏五代当主義景が縁起を作成した背景について考察する。

講演 日本における「神話学」のはじまり

2015年12月23日 | お知らせ

神戸大学国際文化学研究推進センター「近代『神話学』の発展と『神話』概念拡大の思想的背景の解明」プロジェクトの第2回研究会のお知らせです。
『近代学問の起源と編成』のスピンオフとして、平藤氏の講演により近代学問としての「神話学」の起源と展開についての考察をより深めていく一方で、藤巻はコメンテーターとして、「神」「仏」概念との関連、あるいは説話研究・寺社縁起研究との接点等についても言及できれば、と考えております。


日時:2016年1月30日(土)午後3時~
場所:神戸大学国際文化学研究科 E棟4階学術交流ルーム(E410)

日本における「神話学」のはじまり
講演:平藤喜久子(國學院大學)
コメンテーター:藤巻和宏(近畿大学)

お問い合わせ先:南郷晃子kokonango[at]gmail.com
※参加を希望される方はご連絡ください。


関西支部シンポジウム「俗化する高僧絵伝と明治時代」

2015年12月20日 | お知らせ

関西支部シンポジウムのご案内を掲出いたします。

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◇期日 平成27年12月26日(土)10時30分~17時00分
◇会場 キャンパスプラザ京都:2階ホール(京都市下京区西洞院通塩小路下る東塩小路町939)
          
シンポジウム「俗化する高僧絵伝と明治時代―寺社縁起における近代とは何か?」
明治期は、廃仏毀釈や神仏分離に象徴されるように、民衆の信仰心を生活圏から引き離し、その心を国家主導の殖産産業へと向けさせた時代です。ところが、寺社縁起の歴史では、明治期はじつに多くの高僧絵伝や縁起書が新たに作りかえられた時代でした。しかもその縁起世界からは、旧来の伝承を引き継ぎつつも、聖・俗が入り乱れる信仰や物語を知ることができます。
そこで本シンポジウムでは、寺社縁起と〈近代〉の結び目に着目することで、在地の伝承や信仰が、失われるか否か、その狭間で、人びとが、戸惑い、結束する時世について考えます。

午前の部 10:30~12:00
「増福院縁起絵巻」と語られる怨霊譚―寺社縁起から「九州一の怪談」へ
  鈴木堅弘(京都精華大学特別研究員)
『金丸山霊宝録』と『金丸山舞寺開帳霊宝録』―宝物開帳と「武家」の誇り
  鬼頭尚義(京都精華大学非常勤講師)
ゴジラのイメージはいかにして形成されたか―怪獣観の変遷をたどる
  橋本章彦(同志社大学非常勤講師)

午後の部 13:00~15:00
田中長嶺の描いた三河真宗
  塩谷菊美(神奈川県立平塚商業高校教諭)
二十四輩絵伝の近代―讃岐に渡った親鸞伝説
  堤邦彦(京都精華大学教授)
『小敦盛』の近代―縁起と物語のはざま
  佐谷眞木人(恵泉女学園大学教授)
作品と商品―仏像の近代
  佐藤守弘(京都精華大学教授)
 
パネルディスカッション 15:30~17:00(質疑応答含む)
寺社縁起における近代とは何か―絵伝・物語・仏像から―
パネリスト:塩谷菊美、堤邦彦、佐谷眞木人、佐藤守弘
司会:鈴木堅弘

仏教文学会シンポジウム「寺院資料調査から拓く文学研究」

2015年11月21日 | お知らせ

仏教文学会・平成27年度12月例会のご案内を掲出いたします。

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◇期日 平成27年12月5日(土)13:30~16:30(時間は通常と異なります)
◇会場 キャンパスイノベーションセンター東京(CIC東京)1階 国際会議室
  〈交通〉JR山手線 田町駅から徒歩1分・地下鉄浅草線・三田線 三田駅から徒歩5分
会場へのアクセス

《シンポジウム》寺院資料調査から拓く文学研究
寺院資料調査から文学研究を考える  信州大学 渡辺匡一氏
寺院聖教目録の再構築と活用方策―いわき宝聚院聖教を基盤として―  立教大学 原 克昭氏
地方寺院における漢籍の受容をめぐって  いわき明星大学非常勤講師 門屋 温氏
地方寺院における知識の連環を探る―磐城の如来寺を例に―  立教大学非常勤講師 目黒将史氏
明治期地方寺院における説草集の編纂をめぐって  宮城女学院大学非常勤講師 河内聡子氏
司会  門屋 温氏
シンポジウム要旨


仏教文学会ホームページ
http://bukkyoubun.jp/


第116回例会

2015年11月14日 | 例会履歴
2015.11.14 近畿大学東京センター
 
【研究発表1】『発心集』後人裏書攙入説  森新之介
【要旨】『発心集』は、蓮胤鴨長明(久寿二年[1155]か~建保四年[1216])が晩年に編纂した仏教説話集である。伝本には版本八巻と写本五巻があり、八巻本の慶安四年版は、今日伝存の諸本で最も原形に近いと見てよい。しかし、複数箇所は後人の増補でないかと、夙に野村八良や永積安明、橘純孝によって考証されてきた。これらを整理して簗瀬一雄は、前六巻の偶数巻末と後二巻の全体は後人の増補だとする説を唱えた。本発表では、通説で蓮胤の作だとされている複数箇所が、本来後人の裏書であったことを明らかにしたい。
 
【研究発表2】『江島縁起』の系統比較とその成立背景の検討  鳥谷武史 
【要旨】本発表で対象とする『江島縁起』は、江島を舞台とした江島神社の創始譚として、同社関係の研究に資するところが大きい。しかし、同所に関わる宗教者の存在を考えるとき、伊豆・箱根・鎌倉にまたがる信仰圏を考慮して読み解く必要がある。同縁起の系統は、真名本および仮名本の二系統に分類されるが、両者の間には、文体の差にとどまらず、増補・改編の過程で、大きな違いが生じている。本発表では、両系統の内容比較を中心としつつ、奥書の記述をもとに、成立年代・制作背景の検討をおこなう。また、文中に言及される弁才天の信仰にも着目し、中世に著述された弁才天偽経との関連について言及したい。

仏教文学会・平成27年度大会

2015年08月12日 | お知らせ

仏教文学会・平成27年度大会のご案内を掲出いたします。

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◇期日 平成27年9月12日(土)・13日(日)
◇会場 近畿大学 東大阪キャンパス

     大阪府東大阪市小若江3-4-1
     〈交通〉
     ■近鉄大阪線/長瀬駅 下車徒歩15分
     ■近鉄奈良線/八戸ノ里駅 下車徒歩15分(八戸ノ里駅からはバスがあります)
 
 
※会員外の方も聴講できます
 
◆第1日目 9月12日(土) EキャンパスA館3階301教室 14:00~17:30
シンポジウム「戦争と鎮魂」
 軍記物語と鎮魂  青山学院大学 佐伯真一
 戦争とシャーマニズム―死者たちの声を語る―  学習院大学 兵藤裕己
 満州国と「合祀」  慶應義塾大学 小川原正道
 コメンテーター  恵泉女学園大学 佐谷眞木人
 司会  和歌山大学 大橋直義
  ※シンポジウム趣意文
 
◆第2日目 9月13日(日) EキャンパスA館3階301教室 10:00~17:00
研究発表会・午前の部(10:00~12:15)
 「気多神社古縁起」の成立と謡曲〈鵜祭〉  早稲田大学大学院生 山吉頌平
 『八幡宮寺巡拝記』と『平家打聞』、『神道集』  佛教大学総合研究所特別研究員 筒井大祐
 近世高野山の神道関係資料にみる愛染明王信仰について  近畿大学非常勤講師 吉田唯
総会(13:05~13:50)
研究発表会・午後の部(13:50~16:50)
 山鹿文庫本『発心集』の調査と検討  二松学舎大学非常勤講師 神田邦彦
 北原白秋の信仰と生涯―新出史料「信心」(『世界の日蓮』)の背景をめぐって―
                         日蓮正宗教学研鑽所所員 長倉信祐
 「石清水権別当宗清願文」考  日本学術振興会特別研究員 中川真弓
 二つの『因果経』―古代・中世文学と『善悪因果経』―  成城大学 小林真由美
  ※研究発表要旨
 
 

紀州地域学共同研究会 研究集会─2015夏

2015年08月12日 | お知らせ

紀州地域学共同研究会 研究集会─2015夏
http://www.wakayama-u.ac.jp/kisyuken/kisyuareastudies/blog/0827_2015summer.html


◆1st DAY: 8月27日[Thu.]13:30〜17:30(12:30受付開始)

公開シンポジウム 紀州地域の道と景観・儀礼・芸能
共催:和歌山大学附属紀州経済史文化史研究所・第11回学内研究交流会

基調報告
大橋直義/OHASHI Naoyoshi(和歌山大学)
「紀州地域学共同研究の現在と今後」

講演
此松昌彦/KONOMATSU Masahiko(和歌山大学)
「熊野地域の地質・地形による景観と地域文化史との関わり」

報告
中本真人/NAKAMOTO Masato(新潟大学)
「院政期の熊野御幸と儀礼・芸能」

舩田淳一/FUNATA Jun-ichi(金城学院大学)
「熊野から伊勢へ──西行と修験・神道説をめぐって」

本橋裕美/MOTOHASHI Hiromi(学振PD)
「旅路の歌──花山院の熊野行幸歌を中心に」

吉村旭輝/YOSHIMURA Teruki(和歌山大学)
「熊野の獅子舞と扇踊り──扇からみた伊勢信仰のひろがり」

ディスカッション
大塚紀弘/OTSUKA Norihiro(法政大学)
大東敬明/DAITO Takaaki(國學院大學)
高橋悠介/TAKAHASHI Yusuke(神奈川県立金沢文庫)
日沖敦子/HIOKI Atsuko(文教大学)


◆2nd DAY: 8月28日[Fri.]7:30〜17:30(予定)

エクスカーション 泉南・加太・友ヶ島の修験と祭礼

※JR和歌山駅東口(セブンイレブン付近)集合
午前:泉南・加太地域 午後:友ヶ島(午後からの合流可)
交通費・食費・拝観料等、実費を申受けます。先着順


◆3rd DAY FORENOON : 8月29日[Sat.]9:30〜12:00(9:00受付開始)

公開ラウンドテーブル 延慶本『平家物語』巻10全注釈──高野・粉河・熊野
共催:延慶本注釈の会

司会進行 佐伯真一/SAEKI Shin-ichi(青山学院大学)
進行補助 大橋直義/OHASHI Naoyoshi(和歌山大学)

参加者による『延慶本平家物語全注釈』(汲古書院)刊行に向けた注釈原稿検討会。検討対象:延慶本『平家物語』第五末・十一「惟盛高野巡礼之事」〜十九「惟盛身投給事」。事前にご参加のご連絡をいただいた方には関連注釈原稿・資料をお送りします。

Lunch Break 12:00〜13:00

事前にご連絡いただけた方には昼食をご用意します(1,000円)
→徒歩圏には食堂等皆無。


◆3rd DAY AFTERNOON : 8月29日[Sat.]13:00〜16:30(予定)

公開シンポジウム 延慶本『平家物語』と紀州地域・修験

基調報告
佐伯真一/SAEKI Shin-ichi(青山学院大学)
「延慶本『平家物語』と紀州地域」

報告
源健一郎/MINAMOTO Ken-ichiro(四天王寺大学)
「『平家物語』諸本と修験─延慶本の相対的位置づけ」

川崎剛志/KAWASAKI Tsuyoshi(就実大学)
「承久の乱後の熊野三山検校と熊野御幸」

鈴木正崇/SUZUKI Masataka(慶應義塾大学)
「紀州と修験」

司会 佐伯真一


◆4th DAY: 8月30日[Sun.]8:30〜13:30(予定・随時解散)

有志エクスカーション 紀北の文化資源をめぐる

※JR和歌山駅東口(セブンイレブン付近)集合
詳細は参加者の関心により研究集会期間中に確定


※全日程参加/部分参加に関わらず、どなたでもご参加いただけます。2日目のエクスカーションにご参加希望の方は8月15日(土)までにご連絡ください(先着順)。