縁側でちょっと一杯 in 別府

東京から別府に移住してきました。
のんびり温泉に浸かり、美味しい魚で一杯。
夢に見た生活を楽しんでいます。

僕のパスタ遍歴

2007-05-20 16:34:18 | おいしいもの食べ隊
 実は大のパスタ好きである。

 学生時代は国立駅近くのパスタ屋『イタリア小僧』によく行った。国立市民には“イタコ”で通じる、地元の有名店である。貧乏学生には、安く、ボリュームたっぷりなのがうれしかった。勿論、味もいい。種類の多いのがこの店のもう一つのウリだが、僕は大抵シメジか納豆のどちらかを食べていた。
 国立にはもう何年も行っていない。中央線高架化に伴い、由緒ある三角矢根の駅舎が壊されたと聞くが、今、駅はどうなっているのだろう。“イタコ”のパスタにも惹かれるし、久々に国立にも行ってみたい。

 会社に入ってから、長く曙橋に住んでいた。女子医大や自衛隊の市谷駐屯地の近く、お台場に移る前にフジテレビがあった所である。『パステル』というパスタ屋があった。あまり仲の良さそうには見えない男性3人でやっている店だった。値段は“イタコ”よりやや高めだが、味や質も上である。街のパスタ屋としては最上級のレベルと言って間違いない。店ができてから僕が引っ越すまでの5年くらい、僕は毎週のように通っていた。ナスとジメジ、山の幸、ウニとイカ等々、あの味が本当に懐かしい。
 10年くらい前だろうか、そうだ、パスタを食べよう、と思い立ち曙橋まで行った。が、既に『パステル』はなかった。あの界隈では随分流行っている店だったのに、やはり3人が仲たがいでもしたのだろうか。どなたか、閉店時の経緯や、どこかで店をやっているのか等その後の彼らの状況についてご存知の方がいたら、教えて欲しい。

 今はこれと言ってよく行くパスタ屋はない。というのもパスタは家で食べることが多いからだ。妻のパスタの腕はなかなかのものである。が、勉強の意味もあって、ときにプロのパスタを食べに行くことがある。パスタ専門の店としては、八丁堀の『マイヨール』か築地の『トミーナ』に行く。

 『トミーナ』は築地市場の場内にある。築地でパスタ?と思うかもしれないが、観光客はともかく、築地で働いている人が毎日寿司ばかり食べているのではない。場内には、数は少ないが、ラーメン屋や洋食屋もある。『トミーナ』は、その場所柄、魚介類のパスタが旨い。渡り蟹や穴子、そして冬にはカキ。使う卵にもこだわっている。又、ここはピザもおいしい(注:ピザは早朝には食べられない)。
 つい最近までパスタを作っているのがご主人、ピザがその奥様、と思っていたのだが、それが間違いであることがわかった。

 池袋にも『トミーナ』の店があると聞いていたが、東京芸術劇場に行った帰り、その店『パスタマニア・ダ・トミーノ』に寄った。そこで聞いたところ、二つの店は家族でやっており、『トミーナ』でピザを焼いているのはおばあちゃんで、シェフはただの従業員。で、こっちの店では孫がシェフをやっているとのこと。冨山ファミリーのお店だから、『トミーナ』(おばあちゃんだから女性名詞でaを付けた?)と『トミーノ』(同じく男性名詞で o ?)。

 『パスタマニア・ダ・トミーノ』は池袋西口前のマックの隣のビルにある。パスタとピザのみの『トミーナ』と違い、こちらは前菜やメインの料理もある。当然お酒、イタリア・ワインもある。仕入れは築地の『トミーナ』と一緒のため魚介類がおいしい。先日は、江戸前アサリのパスタ、魚介のフリット、ズワイガニと春野菜のフリッタータ(オムレツ)等を食べたが、どれも旨い。パスタはアルデンテでちょうど良い茹で具合。それにフリッタータの焼き具合も最高だった。

 ともに高級食材を使っているわけではないが、普通の食材でも料理の仕方でおいしく味わえることを実感できる店である。朝に強い方は『トミーナ』へ、バール気分でワインとつまみ、そして〆にパスタを楽しみたい方は『トミーノ』へどうぞ。

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