ラパロスコピストの夢

大阪梅田で子宮内膜症と闘うラパロスコピストのblog
子宮内膜症、子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術はどこまで進歩できるか?

子宮筋腫の診療ガイドライン その19

2009-01-23 | 子宮筋腫
開腹であれば、ほぼ全ての症例に対して子宮筋腫核出術を施行することはできる。しかし、それはどのような症例に対してでも安全にできることを意味するわけではない。カナダのガイドラインを見ると術中所見や手術経過によっては子宮全摘が必要になることがあることを説明しておかなければならないと記載されている。(非常に稀だとは思うが・・・)

Women should be counselled about the risks of requiring a hysterectomy at the time of a planned myomectomy. This would be dependent on the intraoperative findings and the course of the surgery.

子宮筋腫核出術は妊孕性の温存が目的であるから、手術をする時期についてもよく考えておく必要もあるだろう。再発のことを考えるのなら、手術は妊娠する時期のできるだけ直前(術後数ヶ月は避妊しておくとして)がよい。未婚女性が子宮筋腫を指摘され手術を勧められて大慌てで来院することが多いが、慌てて手術をしても相手が見つかる頃には再発してしまっているのがオチかもしれない。

もちろん、結婚や妊娠ばかりは相手がいなければどうしようもないし、筋腫があることが、そういうことに対して障害になるかもしれない。そういう意味では難しい問題である。



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1 コメント

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低侵襲医療 (ぽこ)
2009-02-18 12:50:29
子宮筋腫ガイドラインで色々勉強させていただきました。

1月筋腫核手術を受けました。

この手術もそうかもしれませんが、手術前後の検査・処置等痛みを伴うものも覚悟していましたが、少なくてびっくりしました。
これも低侵襲医療?
この病院にして良かったです。
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