ラパロスコピストの夢

大阪梅田で子宮内膜症と闘うラパロスコピストのblog
子宮内膜症、子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術はどこまで進歩できるか?

はじめにお読みください

健保連大阪中央病院に勤務するラパロスコピスト(腹腔鏡術者)のブログです。婦人科腹腔鏡下手術、子宮内膜症、慢性骨盤痛等の治療を専門としています。

このブログでは腹腔鏡下手術、子宮内膜症、子宮筋腫に関する基本的な事柄については解説していません。まず、下記のウェブサイトをご覧になることをお勧めします。
日本子宮内膜症協会
子宮筋腫・内膜症体験者の会 たんぽぽ

手術を希望される方はこちらをご覧ください。

医療相談、ご質問にはお答えしませんのでご了承ください。

おすすめの本はこちら?ブックス・ラパロスコピスト

たこ焼き器

2006-09-05 | 大阪日記
スタッフにたこ焼きを自分で焼いて作る店の話をした。

「なかなか大変やったわ~」
「大阪の人はたこ焼きは自分で上手に作れますよ。
子供の頃から家で作ってますからねぇ。」
「たこ焼き器あんの?」
「関西の家庭には一家に一台かならずありますよ。」
「ほんまぁ~?」

「うちもありますよ。」「もちろん、ありますよ。」「実家にはあります。」
と周りのスタッフの声。

そうなんや・・・・
エセ関西人の家には、たこ焼き器はない・・・
暇が出来たらヨドバシカメラに行くか・・・
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子宮内膜症患者が腹腔鏡下手術を受ける価値があるのか?その8

2006-09-05 | 子宮内膜症
★術後にも残る痛み
腹腔鏡下手術をしたにもかかわらず痛みが残る場合がある。さまざまな原因がある。次第によくなってくることもあるし、全然術前と変わらないこともある。

手術をしたら治る、よくなると思っていたのに全然変わらない・・・患者さんにとっては大変ショックなことだと思う。その原因と対策に考えてみる。

★子宮内膜症病変が切除できていなかった?
前回までに子宮内膜症による痛みの原因は、大きく分けて、
1.卵巣チョコレート嚢胞が周囲を圧迫したり、破裂したりして痛い。
2.癒着により周囲組織を引きつれさせて痛い。
3.子宮内膜症病変から出血したり発痛物質が出るために痛い。
であると述べてきた。

卵巣チョコレート嚢胞が原因であれば、腹腔鏡下手術であれ、開腹手術であれ、嚢胞を核出、もしくは卵巣を摘出してしまえば痛みはなくなるだろう。

しかし、癒着が完全に剥離できなかった、深部子宮内膜症病変が残ったままになっていた、ということが原因で術後も痛みが続くということはよくあるようだ。(この場合、月経時以外でも痛みが残る。)この場合、通常、主治医は術後にホルモン療法をすることを勧めるだろう。

GnRHアゴニスト(偽閉経療法)や低用量ピルなどである。偽閉経療法は通常6ヶ月間行うが、人によっては治療が終了したと同時に痛みが再発する。低用量ピルの場合は長期服用が可能だから、それで問題が解決するかもしれない。しかし、嘔気などで続けられない、痛みが治らない、という人もしばしばみられる。

このような場合には、子宮内膜症の遺残や癒着を再度評価することが必要になる。もし、病巣の多くが残っているのであれば、再度手術して病変をできるだけ完全に切除するというのも治療の選択肢になる。

実際、他院で子宮内膜症の手術をしたにもかかわらず、骨盤痛が治らなかった、すぐに再発してしまった・・という方が来られて、腹腔鏡下で子宮内膜症病巣切除を行うことがある。そういうケースでは深部病変を切除することにより、骨盤痛はほとんど解決する。
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