サンパウロの庶民的生活

わたしの半径1メートル以内で考えたことや感じたことをつづってみようと思います。

南米七カ国自動車旅行と赤信号のこと

2009-02-21 18:14:13 | Weblog
 南米7カ国自動車旅行をされる方がいる。すごくお若く見えるのにいわゆる団塊の世代とのことです。日本の団塊の世代が退職期を迎えて人生の新しい岐路にあれこれ次の人生を考えなければいけない時代、同じブラジルで生活されている日本人が、なかなか真似をできない旅にチャレンジされるのって素敵です

 車で思い出したけれど、昨日も暑い日差しの中、ベビーカーをせっせと押しながらサンパウロ特有のがたがた道を歩いていた。信号があったけれど、案の定、みんなが赤信号で渡っているような横断歩道で、私もみんなに習って赤信号を渡り始めた。すると、車が曲がってきてしまった。ゆっくりのスピードだったけど、危ない。そうしたら、向かいから赤信号を渡ってくる若いブラジル人の男の子が、車に向かって警察さながらの堂々とした姿で「ちょっと待て」というような仕草をして、私に渡るように勧めてくる。当たり前のことをしたという感じで、私もまあ嬉しくて「ありがとう」と言って渡りきった。

 しかし、ちょっと待てよ・・・この信号は赤信号で、悪いのは私やその青年。車の運転手にしたらどんな気持ちだったかなあ?でも、赤でも、もし人をひいてしまったら、いろんな意味で車の運転手が絶対に悪い立場になるのも間違いない。
 とりあえず、臨機応変に、できるだけ弱い立場の人間を優先するという精神が感じられるブラジル。法律を守ることも大事だけど、つまるところ、人間的な判断を下すことが一番大切という慣習が残るお国柄だと感じるのだけれど…

 ちなみに赤信号を渡るのって、関西もそうでなかったかな?関西の友人なら、歩いていて車が来ない様な道だったら、あまり赤信号を渡ることを悪いともいわないような気がするのだけれど(だけど見つからないようにかな?)・・・やっぱりサンパウロは姉妹都市大阪よろしく、関西と文化が似ている部分があるような気がしてなりません。

↑小さい時から堂々としたジェスターを身に付けている、でもかわいらしい子どもたち