サンパウロの庶民的生活

わたしの半径1メートル以内で考えたことや感じたことをつづってみようと思います。

『蛮界抑留記』で人肉の食べる習慣!!を読む

2009-02-12 17:34:16 | Weblog
 「ピンドラーマ」の事務所で『蛮界抑留記』という本を借りた。
 1557年にドイツ人のハンス・スターデンという人が書いた本で、彼は先住民に捕らえられて約10ヶ月インディオので暮らし、身の毛のよだつ体験をしたという体験談が載せられている。インディオの習慣なんかも紹介されている。
 もとはドイツ語で書かれているけれど、昭和36年に日本語に翻訳されて日本で出版されたようだ。ちょうど、ブラジル先住民の人肉を食べるという習慣を調べていたところで、読んでみたいと思っていた矢先、偶然ピンドラーマの事務所にあって借りることができた。
 
 確かに、先住民は人の肉を食べるという習慣があったようだ。

↑本の挿絵。イメージで描かれている。
 スターデンが捕らえられている間も、何度も人の肉を食べる瞬間を垣間見たようだったが、最後まで食べることはできなかったそうだ。本には細かく人肉を食べる様子が書かれている。基本的に隣のや敵とみなしたヨーロッパ人を捕虜にしたときに彼らの肉を食べていたようだけれど、先住民同士では、肉を食べられることを決して恐怖だとか思っていなかったようだ。つかまって食べられるまでは太らすこともあったし、敵と仲良く話することすらあったとか。

 しかし、本を読んでいて、人間を家畜を食べるような勢いで、脳みそをかに味噌のように食べているような記述は、実際にあったというだけにスターデンと同様に私も恐怖を感じた。

 本には、インディオの習慣も載っていて、スターデンが捕らえられていた時の一番のご馳走はアルマジロだったとか。
 アルマジロは、今でも食べる人がいて(法律で禁じられているとも聞いたような)、すごく美味しいそうだ。確かに、あの硬い甲羅に覆われていて、丸焼きにすると程よい蒸し肉になるのかもしれない。

↑アルマジロ