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D9の響き

Guitarを肴につらつらと・・

The Number Of the Beast('82)/ Iron Maiden

2008-03-15 22:54:55 | band
邦題“魔力の刻印”・・なんか凄いタイトルやな・・。(汗)

Iron Maiden(アイアン・メイデン)が世に出た'80年頃、英国の巷ではthe New Wave Of British Heavy Metal(NWOBHM)という言葉が囁かれるようになってました。
'70年代後半に勃発したPunk/New Wave Movementから派生して起こった動きという風に記憶してますが、確かに洗練度合いは低いけど勢いのあるハードロックを演ってるバンドが結構ありましたね。
その筆頭が、このアイアン・メイデンと言っても間違いないでしょう。
奴らのデヴュー当時から何気にオンタイムで知ってた私です。
でも“Prowler”“Wrathchild”なんて聴いた折にちょっといいかもと思った程度で、特にギターが気に入らず程なくノーマーク状態になってました。

・・また聴いてみようかと思い直したのは、実は極最近だったりします。

たまたま、この“The Number Of the Beast”は、大昔にバンド・メンバーから借りっぱなしだったカセットがウチにあって(汗)ほったらかしだった訳です。
録音状態も良くないのですが、たまに聴くと“Run To The Hills”なんて曲が耳に残ったりしてたので“ほ~ォ”と思う程度でした。
それが、例のAngraなんかがこの曲をカバーしてたりするし、Dream Theaterがアルバムを通しで再現してるという情報を得て、これは向学の為に聴いておかねばと思い今回のチョイスに至った訳ですな。

personnel:
Steve Harris(b,vo)
Dave Murray(g)
Bruce Dickinson(vo)
Clive Burr(d)
Adrian Smith(g,vo)


【Iron Maiden LtoR:Harris,Burr,Dickinson,Murray,Smith】

何度聴いても、マーレー&スミス達のギターはどうも好きになれません・・申し訳ない。
リフとかバッキングなど、アレンジ面ではそれなりに良いかもと思いますが、どっちがどっちなのか・・どうでもいいか。
こんなこと大きな声で言えませんが、特にソロは?じゃないでしょうか・・無い方がいいかもって言いすぎかな。
ただ、ハリスのベースとディッキンソンのヴォーカルは凄いですね。
バーのタイム感も悪くないと思います、が、後乗り気味で迫力がイマイチかも。

tracks:
1.Invaders(侵略者)
2.Children Of The Damned(吸血鬼伝説)
3.The Prisoner(ザ・プリズナー)
4.22 Acacia Avenue(アカシア・アべニュー22)
5.The Number Of The Beast(魔力の刻印)
6.Run To The Hills(誇り高き戦い)
7.Gangland(暗黒の街)
8.Total Eclipse(トータル・エクリプス)
9.Hallowed Be Thy Name(審判の日)

ネガティヴなコメントばかりで恐縮ですが、曲に関しては結構練られてると思います。
#1,3,4,5,6あたりは好きですね。
何度聴いてもギターソロはプ~ですが(爆)どの曲も構成が凝っており、CのみならずDパートまで展開してゆくある意味プログレ的なアレンジが光ってますね。
DTの連中が魅かれた訳も分るような気がします。

一押しはやはり#6“Run To The Hills”かな。
今回はじめて知ったのですが、この曲は制圧されるインディアン達を題材にした曲なんですね。
このリズム、ベースのみツッタカ・ツッタカ・・キッチリ16分を刻んでますが、ギターが全然付いていってないのが実に残念です、キィ~!(*3/19シャッフルではなかった・・訂正します。汗)
“あの丘まで駆け抜けろ、命がけで”・・私的には、抑圧されたケルト族のイメージだったんですがネ。、
#1“Invaders”は、ヴァイキングを題材にしてるんだから、ネ。
・・この曲も構成が光ってますね・・のっけからの勢いの良さにグッと来ます・・次点かな。

#3“The Prisoner”はソロ以外は言うことありませんね・・カッチョええです。
#4“22 Acacia Avenue”モタツキ気味のバッキング&クサいソロがちょっと気になりますが、多分一番プログレ度合いが高いアレンジじゃないでしょうか。
・・バンドで演るならこの曲は良いかもです。
アルバムタイトルの#5“The Number Of The Beast”は、多分“When The Saint Go Marching In(聖者の行進)”のメロディをヒントにしたんでしょうが・・黒魔術のお話なんですね。
・・ちなみにニューオリンズあたりでは“聖者の行進”はお葬式に演奏される曲だそうです。
曲、てかベース&ヴォーカルはメッチャカッチョええのですが、やっぱギターソロが・・ね。

あとの曲は、個人的にあまりグッと来るものが感じられませんです、残念ながら。
ただ、ラストの#9“Hallowed Be Thy Name”はファンの間では結構人気のある曲との事で、先日の来日公演でも演ったそうですね。
唯一ツインギターを効果的に使ったアレンジで、確かによさげですが・・ん~って感じかな。(汗)
この辺が分らないと、彼らには付いていけないのかもしれないですな。

やっぱ、私の肌には合わなさそうですね。
・・残念!



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
これは熱いですよっ!! (ジャンボ)
2008-03-16 18:56:42
Run To The Hillsいいですよね。確かにギターが弱いのは否めませんが、ベーシストにとってはすばらしいアルバムです。メイデンリズムを指で弾けなればメタルベースではないっ っていう時代でしたモンね(ちょっとうそ入ってますが)当時はプログレ大好きだったので、ちょっと距離を置いて聞いてましたが、最近聴くと  突っ走ってて良いですね。Invadersも好きです。
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ジャンボ様 (elmar35)
2008-03-16 20:40:08
コメントありがとうございます。
そうですね、ベーシストにとっては経典の類かもしれません。
私も宅録用にベースを購入し練習しようとしたのがメイデンでしたが、指弾きは断念しちゃいました。
半端じゃないプレイですね、ホンマに。(涙)
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この前行ってきまして (ドイツ特派員)
2008-03-18 21:25:33
まあギターは強くはないですなあ。これがライブに行くと燃える燃えるなんです。特に「Run to the Hill」、もう完全燃焼です。私命名の「シバキリズム」でもうそりゃあ...です。他には「Caught somewhere in time」とか「Only the good die young」なんかですね。

このアルバム、私としての弱点はギターよりドラム。多分「Hallowed be thy name」で顕著になってしまいますが、ギターハモリのところの八分音符、何ともマヌケに聞えるのは私だけ?
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ドイツ特派員様 (elmar35)
2008-03-19 22:05:52
コメントありがとうございます。
そうそう、ライヴ行かれたんでしたね。

>私命名の「シバキリズム」
バシバシ、ビシビシって感じですか?ナルホド(笑)
彼らの煽る様なリズムは、確かにライヴ向けかもしれないですね。

ドラムの弱さも仰る通りですが、私が思うにハリスの指示かも知れないですよ。
バーはおそらく依存的なタイプのようだし、ルーディメントも無視してるようですから。
・・“余計なことすんな!”なんてネ。
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