Uncle Moe's Space Ranch('01)

最近期末で毎日大変です。
業界的にも不意の倒産が相次いでます。
こんなことやあんなことやってて良いのだろうか。
閑話休題。

最近の一連のチョイスは、結局何が目的だったのかと考えますと、こいつを記事にする事だったのかもしれません。
Brett GarsedとT.J.Helmerichの双頭プロジェクトの集大成と言っても良いのでしょうか。
・・多分バンド名と思われる“Uncle Moe's Space Ranch”の1st作。
'00年から01年にかけてMIのスタジオＡで収録されたもののようですね。

くだんのデュオにTribal Techの参謀2名、そしてリーサル・ウエポンであるスーパードラマーが合体した凄い作品で御座います。
・・こんな面子ですね。

personel:
Brett Garsed(g)
TJ Helmerich(g)
Gary Willis(b)
Dennis Chambers(d)
Scott Kinsey(kb)
guest:
Virgil Donati(d:on#4)

バンド名の所以などは全く不明です。
“モーおじさんの宇宙農場”・・なんかのＳＦ作品から引用してるんでしょうかね？
基本的にヴォーカルモノは無く、ハードフュージョン系インストと言えばよいのかな。
確かにスペーシーな雰囲気もあるのですが、ジャジーでトランスぽかったり、ハードロックやカントリーフレーバーも感じられたりィの。
“サイバー・ミクスチュア・ファンク”と言うしかないのかな。
1曲のみ何故かヴァージル・ドナティが参加してますね。
やっぱMI関連ということで、チェンバース不在時の助っ人参加だったんでしょうか。


【LtoR:Chambers,Willis,Garsed,Helmerich,Kinsey】

tracks:
1.Colliding Chimps
2.tjhelmerich@earthlink.net
3.Swarming Goblets
4.Sighborg
5.He's Havin' All That's His To Be Had
6.Minx
7.I Want A Pine Cone
8.A Thousand Days

しょっぱな#1“Colliding Chimps”からキャッチーでノリノリですね。
ハードロックスタイルのリフが凄く印象的。
ガースド、ウィリス、ヘルメリッチ、キンゼイ、そしてチェンバースと流れるソロ廻しでの各々の個性的な音使いが刺激的です。

中近東チックな#2“tjhelmerich@earthlink.net”も○。
ここでのヘルメリッチの変態具合がまたとてもよろしい。
・・気色エエとしかいいようが御座いませんな。（笑）
ガースドの気合が入ったジミヘン張りのソロもまた凄いしね。

#4“Sighborg”はサイバー・トランス・ファンクとでも言えばよいのかな。
こんなハウスっぽいノリも私結構好きなんですよね。
ヴァージルも爆発してるし・・ブチブチいい感じです、ホント。

異色なのは、妙にラテンな#7“I Want A Pine Cone”のみ。
・・これはこれで楽しげで良いのですが。


と言う訳で、曲の展開の良さでは、まず#3と#6ですかね。
#3“Swarming Goblets”はロックなリフからドラマチックでフュージョンの王道を行くかのごとくジャジーな流れや音使いがセクシーです。
色んな要素が交じり合っていて、2人のギタースタイルの対比などが実にスリリングですね。
一方#6“Minx”はマイナー調ながらどこか乾いた明るさに満ちたヘヴィー・バラードって感じかな。
リズム遊びが過ぎてますが、その辺が彼らの持ち味と言う所でしょうね。
この辺が同率で次点かな。

で、ラスト#8“A Thousand Days”がやっぱ一押しかな。
ガースドの独断場で妙にノーマルな展開なんですが、ヤツのスライドが絶品な美しさなんですわ。
ヘルメリッチのギター共に魂篭ってます。
・・カッチョよすぎです。

テクニカル系のギター弾きなら多分マストな作品じゃないでしょうか。
ていうか、ハードなロック系インスト好きなら絶対気に入るはずです。
未聴の方には、改めてお勧めの一枚で御座いますよ。（笑）


ついでに・・この作品でもやっぱ隠しトラック的にオマケのお馬鹿な音源が最後に入ってますね。
しかも二つも、何んですか？

多分これ・・誰も聴いてないって。（笑）