美しい詩人の墓
激しい雨もやんだ彼岸の前日
ようやく曹洞宗の境内に たどりつく(探し探して)
瀧口家と記された 墓の多いのに とまどう。
(滝口と瀧口の違いは?)
やっとみつけた 美しい黒い御影石の前で 合掌する。
と、急に さしこめむ 薄日に
残雪はるか くっきりと 背後にうかぶ
立山連峰に 背を向けた 美しい黒のまぶしさ。
「写真、一枚撮っておこうか」
多くの瀧口家の墓に 囲まれ
詩人の墓の家紋だけが ぽつんと 異なっているのは
(なぜ?)日没までの謎は夕闇を ざわつかせる。
……答えのない問い 出所不明の詩もあるが
思いもつかない 言葉の出現のように
突然 お寺の奧の小窓から 手を振っている(「さよなら」?)
小さな女の子がいる。
潔癖を生きた詩人 とはいえ
夢の番人まで 頼むことはしないだろう。
ここに着いた時からある視線は 感じていたが 謎は、
夢を育む 辺りの樹木をまきこみ 夕闇が 帰宅を迫る。
*今朝は曇り空です。
激しい雨が降るという予報ですが、まだふっていません。(AM6時)
激しい雨もやんだ彼岸の前日
ようやく曹洞宗の境内に たどりつく(探し探して)
瀧口家と記された 墓の多いのに とまどう。
(滝口と瀧口の違いは?)
やっとみつけた 美しい黒い御影石の前で 合掌する。
と、急に さしこめむ 薄日に
残雪はるか くっきりと 背後にうかぶ
立山連峰に 背を向けた 美しい黒のまぶしさ。
「写真、一枚撮っておこうか」
多くの瀧口家の墓に 囲まれ
詩人の墓の家紋だけが ぽつんと 異なっているのは
(なぜ?)日没までの謎は夕闇を ざわつかせる。
……答えのない問い 出所不明の詩もあるが
思いもつかない 言葉の出現のように
突然 お寺の奧の小窓から 手を振っている(「さよなら」?)
小さな女の子がいる。
潔癖を生きた詩人 とはいえ
夢の番人まで 頼むことはしないだろう。
ここに着いた時からある視線は 感じていたが 謎は、
夢を育む 辺りの樹木をまきこみ 夕闇が 帰宅を迫る。
*今朝は曇り空です。
激しい雨が降るという予報ですが、まだふっていません。(AM6時)