今回から「日常英会話必須基本16動詞HTML版」について述べます。
但し,今回からはこの電子書籍版である以下の教材を用いて説明したい。「英語を用いて自分の思いを伝えるため」にどうして基本16動詞が必要になのかというこだ。
以下は電子書籍「英語の設計図を解読すると たった16の動詞で自由に英語が話せる
瞬間英作音読トレーニング 」からの引用記事だ。はじめに
たった16の動詞で日常会話のすべてができると指摘したのはイギリスの言語 学者、C. K. Ogden (1889-1957)だ。彼はたった850語が20,000語に相当 する働きをするとし、Basic Englishというものを提唱した。この内動詞だ けに注目すれば、動詞はたった16だ。
彼は無制限な語彙を使わなくても、英語は造語法*や一定の範囲の方位語(方位副詞。前置詞)の組み合わせで多様な 意味を表し、しかも英語のネイティブスピーカーにはそのような表現を好ん で使う傾向があるとした。
*動詞を変化させて、名詞や形容詞として使うこと。
英語で何かを表現したいときに、日本語の意味に当たる英語の動詞が何かと 考えるよりも、「よく働く動詞」16の内の何を使うかと考える方が、はるか に効率がいい。つまり間口をせばめて攻略するのが英語という外国語を修得 する大きなポイントの一つだと言える。
場面に応じた自由な英会話をする場合には、「よく働く動詞」の守備範囲と応用範囲を徹底的に学ぶ必要がある のだ。
さらにこの本では、「英語の設計図」というコンセプトを用いて英語発想、 英語の回路、あるいは英語脳とも言える英語のしくみをとりあげた。それに よって思いもよらない英語の合理的でシンプルな、あるいは機械的と言って もいい、姿を伝えることができたと思う。
言うまでもなく英会話は場面や状況に応じた瞬間の英作の連続だ。英語発想 に身をおけば、英会話で最も大切な「瞬間英作」が可能になる。英会話学校 に行っても、短期留学しても、また英語圏に住んでいてもなかなか身につか なかった英語が驚くほど簡単に身につけることができる。この本が読者に とって今後の英会話学習の強力な指針になりえると確信する。
2007年10月/2012年3月増補・改訂
ファンクションメソッド英語研究会 代表 中嶋太一郎プロローグ
略
●状況を共有するところに会話が成立する
インドや中国の人たちがほとんとどストレスなく,英語の語順をそのまま理解できるのに対して、私たちのように「後戻り訳」をしないと理解できないと考えるのは読解を英語教育の目的とする人たちが考えていることだ。
言うまでもないが、英語といえども会話というものは当事者間でなされる。したがって状況を共有するところに会話が成立し、当事者の息づかい、態度などが大きな要素となる。ここに書き言葉では表現できない生の会話が成立する。例えば、以下の一文はいわゆる脱北者の人たちがタイの農村までたどり着き、ある農民に投げかけたものだ。
Go to Saigon.
これは命を賭けた長旅によって疲れ果てた姿で、ベトナム語ではなくたどたどしい英語で彼らが発したことばだった。ベトナムの農民はとっさに彼らが脱北者であることに気づき、亡命を求めるために行くベトナムンへの道を教えたいう。
●言葉はワンフレーズから始まる
命令口調でGo to Saigon.と相手に言えば、「サイゴンに行け」となる。ある いは必死な形相でGo to Saigon.と言えば、相手は「ああ、この人はサイゴン に行きたいんだ」といったことは分かる。逆にGo to Saigon?と上げ調子に 聞き返したら「(これから)サイゴンに行くの?」とか「サイゴンに行きたい の?」といった意味は理解できるものだ。 英語に関わらず言葉というものは、主語があるかないかはさほど問題はな い。 確かに、これらは舌足らずな表現だ。しかしそんなワンフレーズ表現が元に なってきちんと表現へと進むプロセスが重要なのだ。これがわが国の英語教 育にまったく欠けていた 。
We will go to Saigon. 私たちは~するつもりだ
We must go to Saigon. 私たちは~しなければならない
We are going to go to Saigon. 私たちは~する予定だ
We want to go to Saigon. 私たちは~したい
We hope to go to Saigon. 私たちは~するのが望みだ
We wish to go to Saigon. 私たちは~するのが願いだ
We have to go to Saigon. 私たちは~しなければならない
いずれもgo to Saigon.「サイゴンに行くこと」を頭に思い浮かべた表現が基 礎となっている。
ファンクションメソッドは,英語発想を元にした「英語を話すための文法理論」です。これから数回に分けて述べていくが,興味ある方は以下のイラストをクリックして当教材のサンブルを見ていただきたい。
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