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「自閉症スペクトラム障害のある人が才能をいかすための人間関係10のルール」 テンプル・グランディン & ショーン・バロン 著 ”人間関係は一生かけて学び続けるもの”

2024-06-26 00:14:28 | 本の紹介

第1幕 社会的思考の二つの視点
 1 私の世界は私のなすこと――テンプル・グランディン
 2 社会意識のもうひとつの視点――ショーン・バロン

第2幕 二つの思考・二つの道
 自閉症的思考は社会理解にどう影響するか

第3幕 人間関係の暗黙のルール10ヵ条
 1 ルールは絶対ではない。状況と人によりけりである。
 2 大きな目でみれば、すべてのことが等しく重要なわけではない。
 3 人は誰でも間違いを犯す。一度の失敗ですべてが台無しになるわけではない。
 4 正直と社交辞令とを使い分ける。
 5 礼儀正しさはどんな場面にも通用する。
 6 やさしくしてくれる人がみな友人とはかぎらない。
 7 人は、公の場と私的な場とでは違う行動をとる。
 8 何が人の気分を害するかをわきまえる。
 9 「とけ込む」とは、おおよそとけ込んでいるように見えること。
 10 自分の行動には責任をとらなければならない。

本より引用
「社会に通用し、人間関係を築くスキルを私が習得できたのは、知力を駆使した観察と視覚化の能力のおかげにほかなりません。私はいろいろな場面でどうふるまうべきかを、長年かけて一つひとつ暗記学習のように覚えてきました。そして視覚記憶のアーカイブを猛スピードで検索して、すばやく判断をします。私は視覚化の能力を使って、それぞれの場面での自分を一歩離れたところから見ています。」

「私を大いに助けてくれたものは、一つには読書でした。」
「今なお、私の社会的機能のある側面には困難があります。だから対人的に複雑すぎてトラブルになりそうな場面はなるべく避けるし、何らかの方法で自分の弱い部分を補っています。

「親や教師は早いうちに、次の三点を教えるべきです。
①社会性の学習に終わりはない。そしてたくさんの練習の機会がある。
②自分の選択と行動には結果が伴う。
③誰でも自分の行動には責任をとらなければならない。」

「これまでの人生経験から得た社会理解に基づいて、声を大にして言いたいのは、『他者の視点、つまり自分の立場を超えて相手の心を察する能力こそ、社会適応の最も重要な要素であり、自閉症スペクトラム障害のある子どもや大人がどれほどの社会的成功に到達できるかを左右する』ということです。他人の視点に立つとき、私たちは自分の行動がよくも悪くも他人に影響を与えていることがわかります。そして自分緒考えを社会的場面という文脈から見直し、人間関係を損なうのではなくそれに貢献するような対応ができるようになります。」

「自閉症スペクトラム障害のある子どもにとって、もっとも理解しがたい暗黙のルールの一つが『ほとんどすべてのルールには例外がある』ことでしょう。」

「理解しにくいかもしれませんが、自閉症スペクトラム障害のある子どもは、文字通りすべての状況を同じ強さの感情で経験します。子どもに接するときは、何度もそれを自分に言い聞かせましょう。」

「人は完璧を目指して努力するものです。でも、自閉症スペクトラム障害のある子どもや大人は、『完璧でなければならない』というとらえ方のせいで、人間関係でうまく機能できなくなることがあります。」

「自閉症スペクトラム障害のある人は自尊感情が低く、思考の柔軟性に乏しいため、『悪いのはいつも自分』と思い込んでいることがしばしばあります。」

「個人生活にも職業生活にもあてはまる人間関係の暗黙のルールがあります。『この世界に適応しながら生きる方法は、一生かけて学ぶものである。人生はプロセスであり、人間関係もプロセスである。”これで完成”というゴールはない。また、一度飲めば混乱が解消して悟りが開けるような魔法の薬もない』というルールです。自閉症スペクトラム障害のある人はこの点を見落としています、というより認識していない、あるいは単に誰からも教えられたことがないようです。不完全でかまわないのだということ-『完成のゴールはない』ということを教えられていないのです。」

「『人生は妥協の連続で、したくないことをしなければならないときが誰にでもある』。自閉症があろうとなかろうと、人はみな妥協しなくてはならないのです。個人的なつきあいにしろ仕事上のおつきあいにしろ、妥協はつきものです。おそらく人は毎日、何かしら、本当は好きではなく楽しくもないことを妥協しながらやっているのです。」

感想
 テンプル・グランディンさんは、アメリカ合衆国の動物学者、非虐待的な家畜施設の設計者。女性。ボストン生まれ。コロラド州立大学教授。自閉症を抱えながら社会的な成功を収めた人物として知られている。 (ウイキペディアより)

 人間関係を築くための10のルールをご自分の体験も踏まえて紹介されています。
対人関係も、脚本書いて、自ら演じて、そしてそれを離れて見ている監督の仕事ができれば、上手く回るのでしょう。

 もう一人の著者ショーン・バロンさんはフリーランスの記者で、自身自閉症スペクトラム障害を持っています。
 二人の実体験も多く紹介されています。

 自閉症スペクトラムを理解するには参考になります。
また、私自身も学ぶこと、出来ていないことが多々あるように思いました。

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