エコ・ニュージーランド Eco New Zealand

ニュージーランド発。エコライフ、環境保護、山、森、動物、アウトドア、山歩き、猫についてのブログ。

ねむりねこよりみなさんへ

エコ・ニュージーランドへようこそ!! その時の気分で、過去の旅行の話になったり、庭、環境保全、トレッキング等々、話が飛んでいます。ジャンル別にお読みになりたい方は、左のカテゴリーからどうぞ!! また、本文中のトレッキング(トランピング)関連の用語の説明は、同じくカテゴリー欄から「ニュージーランドのトランピング用語集」をご参照ください (^o^)

露天風呂があるニュージーランドのトレッキングコースでいい湯だな

2009年08月24日 | トレッキング



 お久しぶりです。猫かぶりです。今週の20~22日にかけて、2泊3日で南島の西海岸にある、コップランド・トラック(Copland Track)へ歩きに出かけてきました。世界遺産にも登録されているウェストランド国立公園内にあるコースで、途中にある山小屋、ウェルカム・フラット小屋のすぐそばからは、湯量豊富な温泉が湧き出しています。もうもうと立ち込める湯煙りの中、硫黄のにおいが漂う、ひなびた湯治場みたいなところ。周囲には雪を頂く絶壁の山々がそびえ、深い原生林にぐるりと囲まれた、秘湯ムード溢れる情緒満点のロケーションです。





 ここへたどり着くには、道路がないため、自分の足で歩いて行くしかありません。駐車場から温泉まで17キロ、コップランド川に沿って、小さな上り下りを繰り返しながら、ぬかるみや木の根と悪戦苦闘。寝袋やキャンプ用コンロ、3日分の食料が入ったバックパック(ザック)が、肩に食い込みます。コップランド川には、何本もの支流が流れ込んでいますが、最初の支流Rough Creek(日本風に言うと荒川?)にかかる橋は30分も上手にあるため、ここで1時間遠回りして橋を渡るか、一直線に徒渉するか、決断を迫られます。水量が少なければ、迷わず徒渉。もちろん登山靴は履いたままです。ニュージーランドのトレッキングでは、徒渉の機会が多くありますが、いちいち靴を脱ぐのはNG。滑って転びやすく、また足を切るなどの怪我の元にもなります。靴が濡れるのは仕方が無いと、諦めることが肝心です。





 コースの大半は深い森の中で、あまり展望は開けませんが、途中何箇所かある展望所は、残らず寄っていきましょう。周囲の森には、ニュージーランド固有種のミロやリムなどの針葉樹、木生シダや着生シダなどのシダ類が多く、真冬でも鬱蒼と生い茂っています。





 ニュージーランド固有種のウッド・ピジョンベルバードなど、鳥たちの姿もたくさん見かけました。何度も立ち止まり、深呼吸して森の精気を味わいながら進むこと7時間、ウェルカム・フラット小屋の姿が見えてきたときは、ホッとしました。


<ウェルカム・フラット小屋の外観>

 

<ウェルカム・フラット小屋の内部 一階部分のキッチンとダイニング>



<階段を上って……>



<二階はこんな寝室。ニュージーランドの山小屋は寝袋持参が基本>




 早速荷物を置いて寝場所を確保し、いそいそと温泉へ。道には砂利が敷かれてきれいに整備され、脱衣所までは20メートルくらい。ほのかに硫黄のにおいが漂ってきます。幅5メートルくらいの温泉が3箇所、地面にただ穴が掘られただけという、とっても素朴な露天風呂でした。先着のキーウィ(ニュージーランド人のこと)のおじさん2人は、水着も着ずに素っ裸で入浴中です。カメラを手にしていたら、「撮ってくれ、撮ってくれ」と催促されてしまいました。





 お湯の色は茶褐色なのですが、所によっては泥で白くにごっています。温度は期待していた以上に熱く、長距離を歩いて疲れた筋肉をほぐしてくれました。周囲の絶景とあいまって、まさに極楽気分。束の間日本に里帰りした様な気分になりました。

次回に続く!!