ウィルダネス(Wilderness)という雑誌がある。日本で言うと、「山と渓谷」とか「岳人」みたいなので、ニュージーランドの山・川系のアウトドア・アクティビティを広くフィーチャーする雑誌。職場で定期購読しており、スタッフの控え室に置いてあるから、休憩時間にワクワクしながら読んでいる。海外の山を歩いた読者からの投稿も受け付ているので、今度帰国した時に、屋久島のトレッキングとか、
種子島で友人のガイドでシーカヤックを体験して、そのことを記事にして送りたいなぁ、と考えている。
今月号の特集は、ニュージーランドのグリーン(エコ)・ツーリズム。関心のあるテーマだったので保存用に自分で購入したら、森、山や海に囲まれた、エコをテーマとしたロッジに泊まり、バードウォッチングや、トレッキング、カヤックなどを楽しむアクティビティを紹介していて、アウトドア好きのツボを心得ている。一般の観光ガイドブックに載ってるような、メジャーどころの二番煎じ記事ではないのが、さ~すがウィルダネスだ。あー、おカネをためて行きたいっ!
蛇足でエコともネコとも関係ない話を。
年に2回、郷里がたまらなく恋しくなる時期があって、お盆の今がそれに当たっている。高校時代の友人たちが自己製作・出版してる、その年の干支をテーマにした素敵なカレンダーを毎年送ってもらっているのだが、8月のテーマ「お盆の迎え火、送り火」を見ていたら……
祖母と一緒に、キュウリやナスで馬と牛を作り、仏壇のお供え物をして手を合わせ、今は亡き人びとに思いをはせながら焚いた迎え火を思い出した。
日本にいたころはごく当たり前の行事で、別にこれといった思い入れはなかったのだが、郷里が海の向こうになって10年以上が過ぎる今は、ものすごく懐かしく感じる。過去の記憶って、時間がたっても色褪せることなく、鮮烈なイメージ、音、においを伴って、脳裏に鮮やかに蘇えるものなのね……
日本では今頃、帰省ラッシュで交通機関が大混雑しているのだろうか。