暖かさな毎日が続いて町のサクラもあっという間に満開になり、冬の終わりをダメ押し的に決定づける「あること」を目撃した。これを見ると、春の向こうに、夏の姿がだんだんと近づいてきたのを感じる。
その「あること」とは……
道路にくっきりと引かれた車線
と言ったところで、地元の人以外には「はあぁっ??」って感じだろうから少々説明を。クイーンズタウンでは、冬の時期、場所によって道路が凍結することが多く、これを防ぐために不凍剤や砂利をざざっと撒いて、車がスリップするのを防いでいる。車が往来するたびに、砂利で擦られてだんだんと塗装が薄くなった車線は、冬が終わる頃には、薄ぼんやりとした幽霊のような姿になる。で、もう砂利撒きをするほどには寒くならないだろう、と町役場が判断したときに車線を引きなおすのだ。
昨日の朝、出勤する時に、目にも鮮やかな白線が、くっきりと道路に隈取られているのを見て、もう寒い日々が終わったのだと確認。よかった、もう霜や凍結とはしばらくサヨナラなのね。そして、今月の最終週から夏時間が始まると、気分は、実際の季節の春をすっ飛ばして「夏モード」になり、街中にはTシャツ姿の人々がちらほら現れる。「おや、ずいぶん気が早いこと」と笑われそうだけど、これはこの国ではごく標準的な感覚なのです
明日から、待ちに待った北島旅行に出発する。日程は2週間、オークランドまで往復で飛び、現地ではキャンパーバン(日本語で言うキャンピングカー)を借りて気ままな旅をする。「いつかは行きたい」と11年間思い続けてきた北島なので、本当に、本当に楽しみだなぁ
日本のように南北に長いニュージーランドは、同じ国とはいえ、北と南(特にクイーンズタウン)とでは色々な意味で様相が異なる。まず、温暖湿潤な北では植生が異なり、ニュージーランドのシンボルであるシダのシルバーファーンなどが見られる。北は火山活動が盛んなので温泉があるし、過ごしやすい気候から先住民族のマオリの人々も北の方に多く住んでいる。その他、カピティ島など野鳥保護区も何箇所かあり、部分的に一般公開もしているので、貴重な種を間近に眺めることもできるし、ウェリントンにはこの国最大の博物館テ・パパもある。
これから2週間は、住民から旅行者に戻って、見聞きするものの一つ一つに、さまざまな

や発見をすることだろう。旅行中はラップトップを携帯するので、旅の途中経過をブログでアップしようかな。翌日に迫った遠足が楽しみで夜も眠れない小学生のように、ウキウキ、ワクワクのねむりねこ

夫婦です。
じゃ、荷物づくりを始めようか……