生かせ！天然クーラー

　都会の緑地が冷気を生み出す「クールアイランド現象」を上手く街づくりに生かそうという研究が、首都大学東京・三上岳彦教授らを中心に、新宿御苑で進められています。
　園内の気温は周辺市街地より平均で２度、最大４度も低いそうです。昼間は木々が作る木陰や樹林の葉の水分が周りの熱を奪いながら蒸発するため温度が上がらず、夜は芝生の表面から熱が上空に逃げていく放射冷却現象で園内に冷気が発生し、これが「クールアイランド」の正体なのです。風のない夜でもこの冷気はゆっくりと周辺市街地に移動します。
「涼しい街」のカギは、意外と身近な緑にあるのかも知れません。
　　　　　　　　　　　　　　　　（参考　：　読売新聞　涼をつく～る　）