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自然・環境・フィットネス・コミュニティ

子供の運動と、心と体の発達

2006年03月13日 | 子供とスポーツ

 スポーツをすると、脳の「前頭連合野」の働きが活発になる。自分を理性的にコントロールでき、社会性や協調性、思いやりなどの人間らしさを育む効果があることが分かっている。

 「前頭連合野」の発達には、8歳ぐらいまでの幼少期が重要で、子供の頃、妨害する物をよけながら目的を持って動く、サッカーかラグビーのような、集団的な身体運動をすると特に効果的だ。

 子供が好奇心に従って自分で好きなことを見つけ、一つのことをやる楽しさを感じ、達成した充実感を持つことで、前頭連合野の働きが高まって神経回路もよく発達する。

 親がほめてやることも効果的だ。本当は失敗していても、ほめられると成功したのと同じ充実感を持てて、脳はどんどん発達していく。これはスポーツに限らず、勉強も同じ効果がある。反対に、過保護や過干渉は逆効果になる。

参考:2004.6.23 読売新聞 「子ども、すこやかスポーツ塾」   シンポジュウム・ 北海道大学院医学研究科 沢口俊之教授 


私たちにできる後押しは…

2006年03月03日 | 子供とスポーツ

 荒川選手の見事な活躍は、時の首相をも動かすインパクトで、ウインタースポーツを楽しむ皆さんや子供たちにとっては、大きな後押しになるかも知れません。

 私たちの地域コミュニティスポーツ活動は、「子供から大人まで、いつでも誰でも楽しめる」ことをスローガンに活動しています。子供たちには特に、「スポーツや体を動かすことは楽しい」と思ってもらえるような、体験や機会の場を作ってあげたいと思っています。


荒川選手、時の首相を動かす…

2006年03月01日 | 子供とスポーツ

 今晩もNHKTVに生出演して、相変わらず超多忙のようです。そんな荒川選手の活躍が小泉首相を動かすキッカケとなりました。報道では、アイススケート場を含むウインタースポーツ施設の多くが経営危機に瀕している現状を、行政や民営活力を生かして支援体制を検討するように指示を出したと伝えられています。

 荒川選手の活躍に触発された子供たちの夢や希望を強力に後押しするためにも、息の長い恒久的な支援体制を整えて欲しいですね。


荒川選手、凱旋帰国記者会見

2006年02月28日 | 子供とスポーツ

 両親や、そばで支えてくれたスタッフや皆さんへの感謝の気持ちを述べ、これからの子供たちへの希望や励みになれば嬉しいと語っていた言葉が印象に残りました。

 その子供たちがスケートをやろうと思っても、スケート場が老朽化や経営難から閉鎖されるケースが多いそうです。荒川選手でさえ、練習場の場を確保するのが大変なのだそうです。夏季五輪へ向けては総合トレーニングセンターが設立されるそうですが、冬季五輪への対策は、それこそ「お寒い限り」のようです。この歓喜に盛り上がっている時に、国の英断を期待したいですね。


荒川がくれた明日への夢…三浦雄一郎

2006年02月27日 | 子供とスポーツ

 冒険家の三浦氏のコメントが目に止まりました。

 私たち日本人にとって今回のトリノ五輪は暗雲が垂れ込み低迷していた。だが、荒川静香の金メダルの輝きがその暗雲を吹き飛ばしてくれた。日本だけではなく、世界の人々が感動した。掛け値なしのスタンディング・オべーションと「優雅に気品ただよう東洋の女神」と最上級の賛辞を送った。私も飽きることなく、テレビの再放映で荒川の世界最高の演技を繰り返し見て、感動を深く味わい、とても清々しい嬉しい気分になった。

 勝ったとき、祝福を与えられ、勇気や希望が湧き起こり、負けたときには努力や能力の至らなさを知らされる。その点、スポーツの本質のひとつに「辛いことをやり通す人間づくり」が有る。荒川もかつて天才と呼ばれながら何度も挫折を繰り返した。栄光をつかんだはずなのに、失意のどん底に落ち、諦めかけたこともある、これは無名の頃の無心の努力よりもはるかに辛いものだ。その挫折から這い上がり、世界に挑戦を続け大きな壁を乗り越えなければならなかった。

 さらにそれを続けさせてくれた両親や周囲の人たちがいる。現代のスポーツは個人競技であっても、コーチやスポンサーのサポートも必要だ。自分の限界に挑む情熱と、こうした人たちへの感謝や恩を返したいという気持ちから生まれる努力と忍耐、この古風な美徳が現代のハイテクと共に育ったトップアスリートが生まれてくる。

 しかしこの黄金の輝きを私たちにもたらしてくれたヒロインは、日本でのスケートリンクの閉鎖も含めたスポーツの窮状を訴えている。いまや日本のほとんどのスポーツが同じような困難をかかえている。かたや「心は金で買える」と公言した若者。金儲けのためならと、手抜き工事の建築業者。いつのまにか日本は民族の品格も誇りも失ってしまっている。

 こんな現状の中で、私たちに爽やかな誇りと心のときめきを与えてくれたのが荒川の金メダルだ。彼女が私たちに与えてくれた輝きと明日への夢を失わないために、スポーツの在り方をもう一度見直すべきであろう。

(参考:読売新聞 2006.2.27)

 


トリノ五輪は荒川選手の金メダル1個…その自然体に学べ

2006年02月27日 | 子供とスポーツ

 トリノ五輪が閉会式を迎えました。日本選手への期待は多かったものの、大舞台で持てる力を発揮できなかったようです。

 金メダルに輝いた荒川選手の演技を見ていて強く感じたのは、リンクに登場したときの穏やかさだった。演技終了後も変わらなかった「感情の起伏」の少なさだ。作り物ではない自信が醸し出す競技者の強さがあった。

 荒川選手が見せた自然体の「すごみ」は、世界をを知る努力を怠らなかったからに違いない。

 メダルが期待されていた他の有力選手の中には、スタートラインに立った時に呼吸が乱れていたり、スタート前の「絶叫」は不安を打ち消す小道具と映った選手もいた。

(参考:読売新聞 2006.2.27)

 そう言えば、ショートプログラムで完璧な演技をした、コーエン(米)選手は、フリー演技の前のジャンプ練習で転倒したり、荒川選手と交錯しそうになったり、平静さを失っているように見えました。スルツカヤ(ロシア)選手も、練習中に荒川選手に視線を送るなど意識が過剰だったのかも知れません。

 今回最高の栄冠を勝ち取った荒川選手も、採点基準の変更等で不振の時期がありました。それを乗り越えるため、苦しみながらも、高度な練習に取り組んだそうです。

 私達はチャンピオンスポーツと対極にある「コミュニティスポーツ」を楽しんでいますが、子供たちの中には将来、本格的なスポーツに進む子もいるかも知れません。そして、何かの壁にぶち当たったとき、今回の荒川選手の栄冠に辿り着くまでのエピソードを教えてあげたいと思っています。幸い現代は、新聞記事・特集ビデオ等、参考になる資料が残ることは大変有り難い事です。


「伝承遊び」や「スポーツ遊び」の活動が広がっている…

2006年02月18日 | 子供とスポーツ

 一人きりでテレビやゲームなどで過ごす子供たちが目立ちます。そのため、友達とのコミュニケーション能力や体力の低下が指摘されています。そこで、楽しみながら、そうした能力を自然に身に付けられる「伝承遊び」や、運動が苦手な人でも楽しめる「スポーツ遊び」の活動が広がっています。

 新座市の公園でベイゴマや鬼ごっこなどの伝承遊びを教えているボランティアの菅原さんは「子供たちの年齢や体力に差が有っても、ルールなどを工夫することで誰でも楽しめる。子供が大人と交流し、色々な生き方知るいい機会にもなる」と言います。

 又、渋谷区の「こどもの城」では、幼児から高校生までが楽しめる「スポーツ遊び」を行っています。例えば「ウォール(壁)サッカー」は、狭い体育館を全部コートに見立てて、壁にぶつかって跳ねたボールもパスを続け、休む暇なくボールを追い続けることができるので5分間のゲームでも相当な運動量になります。

 こうした取り組みについて、日本レクリエーション協会の浅野さんは「みんなが一緒で遊ぶことで、子供たちが仲間を作り、楽しみながら体力を向上させることができ、コミュニケーション能力も身に付く。一方で、地域の大人が子供を見守る役割も果たしています」と効果を強調しています。 (参考:2月16日、読売新聞)

 私達の地域コミュニティ活動でも、この様な取り組みを参考にして今後の活動に反映して行きたいと思っています。

 又、独自の方向性としては、「自然や環境を大切にする心を育てる」ことに取り組んでいます。その一助として、お花や、ミニ田んぼ、ビオトープの世話などの文化活動を行っています。小さくてもそこに「緑や水辺」が有ると、色々な生き物たちがやってきます。そんな生き物たちをそっと見守ってあげれば、小さいもの、弱いものをいたわる優しい心が育つのではないかと思っています。

 


「三角ベース」って何ですか…?

2006年01月06日 | 子供とスポーツ

 二塁のない三角形の内野の形で楽しむ野球遊びは、昭和50年代迄は全国で見られたこの手軽な遊びを、今の子供たちは知らない。ボール遊びができる空き地が減ったり、塾通いなどで、自然に忘れられていったのでしょうか。千葉県習志野市内に「三角ベース復活プロジェクト」を旗揚げしたグループが有る。やがて、全国にこの運動を広げたいと考えている。子供の成長に欠かせない集団遊びには、時間・空間・仲間の「子供の3間(サンマ)」が必要といわれていますが、子供たちの放課後には近所の友達と集う機会がないのが現実のようです。加えて、子供たちを取り巻く昨今の不安な社会情勢では、外遊びも減少してしまうでしょう。

 私達の地域では、学校開放の親子スポーツで、似たような遊びをしたことが有ります。子供たちや地域の安全を考慮しながら活動に工夫を加えて行きたいと思っています。

参考:2006.1.6読売新聞コラム~町を変えよう)