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自然・環境・フィットネス・コミュニティ

「子供の体力向上」への切り札

2007年02月01日 | 子供の体力作り

 日本レクリエーション協会が中心となり、今年度から始めた「元気アップ親子セミナー」は、遊びを通じて、子供の体力と運動能力を向上させようという試みです。

 この事業は、文部科学省の「子供体力向上プラン」の目玉で、全国約50の小学校で実施されています。

 投げる、走る、跳ぶなどの子供の体力は、1985年から低下。転んだときに顔から落ちてけがをしたり、骨折する子供たちが増えています。肥満が25年前に比べ倍増するなど、生活習慣病の危険も高まっています。

 同セミナーの企画者の一人の山梨大・中村和彦助教授(発育発達学)は、「外国と比べても、日本の子供は、飛び抜けて体を動かさない。時間と場所、仲間が少なくなり、遊ばなくなったことが大きい。子供を取り巻く環境が大きく変化したことを自覚し、子供たちの体力の低下を親たちの問題として受け止めてほしい。体を動かすことは、十分な睡眠を取り、朝食をしっかり食べる等良い習慣を身に付けるきっかけにもなる。親子で運動を楽しんで欲しい」と話しています。

 セミナーのプログラムは、ビデオで、こうした環境の変化を説明した後、親と子供が簡単に楽しめる運動を行います。音楽に合わせて体を動かす基本動作に、親子のふれあいを高める要素も加えた体操「アイーダアイダ」や、NHK教育テレビ「からだであそぼ」なども紹介されて人気があります。

 (参考:読売新聞 2007.1.24) 

 私達の地域の小学校でも、毎週日曜日の午前中に「親子スポーツ」として、卓球・バドミントン・ショートテニス・自由遊びなどができる活動を行っています。今回紹介されたプログラムも参考にして行きたいと思います。


10月14日、NHK教育TV・土曜フォーラム「どう育てる子供のからだ」

2006年10月15日 | 子供の体力作り

・運動不足による背筋力の低下は、姿勢を一定に保つことができず、集中力の低下も招く。

・体を動かす事が「楽しい」と感じられるような、指導や環境作りが大切。

・個人の興味や体力に合わせた「地域総合型スポーツクラブ」の活用も必要。

・体の使い過ぎによる、子供のスポーツ傷害を防止する指導や、システム作りも必要。

・スポーツ好きな子供をそだてるには~・やる気を育てる。 ・具体的に誉める。 ・自然に体を動かす。 ・「過ぎたるも害」と知るべき。


10月9日、子供の体力低下

2006年10月14日 | 子供の体力作り

 文部科学省の2005年度「体力・運動能力調査」で、朝食を食べなかったり、テレビを見る時間が長かったりする子供の体力は相対的に低いことが明らかになった。

 学校現場からは、「記録以上に現状は深刻」という指摘が相次いでいる。「真っ直ぐ走れない」・「顔から転ぶ」などの事例も報告されている。


絶滅危惧種メダカやミズガキ・ロジガキ?

2006年05月17日 | 子供の体力作り

 日本中の小川や田んぼからメダカが消えつつありますが、ミズガキやロジガキも同じ運命をたどるのでしょうか? ミズガキとは、川で遊ぶ子供たち。ロジガキとは、路地で遊び回る子供たちの群れ。子供たちが、自然の中や屋外、又年齢の違う集団に入って遊ぶことで、学んで行くことは多いはずです。

 服部祥子氏による「副腎皮質と ストレスへの耐性」の報告がされています。寒さなどを体験して生きる野ネズミに比べ、バターなどを食べさせ温かいところで育てたネズミの副腎皮質ははるかに小さく、副腎皮質が大きいほどストレスへの耐性が強いそうです。

 年齢の違う子供たちが一緒に遊んで、年長者から刺激されることで自律神経が発達し、ストレスへの耐性ができてくると指摘する発達心理学者もいます。

 ちょっとしたことで「キレる」少年が増えているのは、このような環境や体験が少なくなっていることが要因に思えてなりません。      (参考:読売新聞 5/15)


子どもの体力と運動能力…遊ぶ子の輝く目

2006年03月12日 | 子供の体力作り

 文部科学省の体力診断テスト(反復横跳びや垂直跳びなど)の合計点を見ると、小6・中3・高3とも、テストを始めた東京オリンピック(1964年)頃と同じか、その数値を上回っている。

 一方、50㍍走やハンドボール投げなどの運動能力テストでは、近年、全体的に低下傾向が見られる。特に、小6は歯止めがかからない印象だ。つまり、体力は高いレベルを保っているが、運動の場面で力を出すところがうまくいかない。体力づくりの面では成果は出ているが、投げる、跳ぶなどの動き方を身に付けていないのではないかと思われる。

 子ども期に脳や神経の機能が十分発達していないのではないか、それが運動能力や心の問題に影響しているのではないかという懸念もある。興奮したり、気持ちを抑制したりする前頭葉で司っているが、その働きが育っていないという調査結果もある。

 宇都宮市のさつき幼稚園では、先生や友達に馬乗りになったり、追いかけたりする「じゃれっこ」という遊びに取り組んでいるが、毎朝集中して遊ぶことで、汗をかき、目が輝くようになった。目が輝く時は、前頭葉の働きが活発になっているということ。特定のスポーツをするだけでなく、原始的な遊びをすることも大切だと思う。

参考:2004.6.23 読売新聞 「子ども、すこやかスポーツ塾」   シンポジュウム・基調講演 日本体育大学・正木健雄名誉教授 

 


ぞうきんがけで廊下をダッシュ

2006年01月25日 | 子供の体力作り

 1月13日の読売新聞のコラムで、子供たちの背筋力の低下を懸念して、様々な背筋を鍛える取り組みをする小学校が出てきた事が紹介されていました。

 授業中、じっと座っていられない、座っているだけでもつらい、イスに座っているとグニャグニャになる等、体を支えるのに重要な役割を果たす背筋力の低下による現象が子供たちに増えているそうです。調査データを見ても、背筋力の低下傾向が見られるそうです。

 そこで、ぞうきんがけで60メートルの廊下をダッシュしたり、背もたれのないイスを使ったり、トンネルくぐりなど背筋を使う遊びをさせたり、色々な工夫がされているのだそうです。

 私達の地域コミュニティ活動でもこの点を意識した取り組みをしたいものです。

 


子供の体力~読売新聞連載コラム

2005年10月18日 | 子供の体力作り
 10月12日から「子供の体力」についての連載コラムが始まりました。私達のコミュニティスポーツ活動にも参考にしたいと思います。
遊びそのもの「新運動」 昔の遊びと体力向上を結びつける試みに注目が集まる。
・遊びの中から、反射神経やバランス感覚などの調整力を磨く。
・小学生のテニス教室で、「準備運動のランニングで息が切れる」「ラケットが重くて腕がまっすぐ伸ばせない」などといった子供が続出。
「元気」は歩きから 歩くことを体力アップの一歩にする試みが広がっている。
・正しい姿勢でしっかり歩けば走り方も上手になる・
校庭が「運動好き」作る 子供たちを校庭で遊ばせるアイデアが必要になっている。
・昼休みを30分以上取る「ロング遊びタイム」の試み。
・始業前に15分間、校庭で全校児童が一斉に、ボール・縄跳び・持久走などを行なう。
遊び、競うから楽しい 競い合う喜びを、体力アップのきっかけにする試みが広がる。
・縄跳び、スローイングなどの記録をランキング。
・インターネットで順位を公開。
「ひ弱」は大人に責任 子供の体力低下は大人の責任…。
・鬼ごっこ、ロープ引きなどの遊びから、必要な筋力やバランス感覚が身に付く。
種目いろいろ基礎作り Jリーグは子供向けの練習に、他の競技を組み入れている。
・巡回サッカー教室で、直径50㌢ほどのゴムボールを使い、腰掛けたり、頭に乗せて走ったりしている。
・サッカーばかりで、うまくボールを投げられないようでは駄目。いろんなスポーツができてこそ、トップ選手。
楽しんで滑らか動作 体をスムーズに動かせない子を減らす体育の授業がある。
・フラフープ、ロープなど身近な道具を使い、体全体で、腕や足など体の個々の部位の動きや感覚を向上させる。
・この運動方法は「ムーブメント教育」と呼ばれ、米国の教育学者により確立され、欧米では小学校の体育にも採用されている。
クラブで克服苦手意識 スポーツの苦手な子供も楽しめるクラブが次々と誕生している。
・子供から高齢者まで、様々なスポーツが楽しめる「総合型地域スポーツクラブ」が全国的に大幅に増えている。

  私達の取り組む活動紹介 新宿コミュニティスポーツクラブ

水の中、親子ふれ合い 元五輪スイマーの長崎宏子さんが水とのふれ合いの効用を説く。
競うより「同じ目標」 集団演技を取り入れた体育は、子供達のやる気を高める。
行き過ぎ?ボール遊び禁止 ボール遊び禁止の公園は多い。外で遊ばせる環境作りは難しい。
合同部活で「夢」救済 学校の枠を超えた部活動が注目を集めている。
才能発掘、周囲も刺激 子供の才能発掘を通し、全体の体力向上を図る動きがある。
国挙げて「鍛える」必要 いまこそ国を挙げて子供の体力向上策をと、順天堂大の青木純一郎副学長は訴える。
・子供の運動能力の低下が顕著なのは「投げる力」。この力は、誰かに教わり、練習しないと向上しない。
・体力が落ちると、精神的な活力も低下しする。
・子供に大事なのは、体力を「鍛える」こと。成長期にある子供は毎日40~60分間、全力で体を動さなければならない。







体育の日・鈍足?今の男の子

2005年10月10日 | 子供の体力作り
100_0021 文科省の調査によると、小学生(9歳)の50㍍走の記録は、20年前の女児並のタイムとか。専門家は、「車で移動したり、室内で遊んだりする事が多くなり、子供が運動する機会が減っているため」と分析している。私達の地域コミュニティスポーツ活動を通しても似たような実感が有ります。 
 


子供の基礎体力を伸ばすには…

2004年12月19日 | 子供の体力作り
 東京大学の小林寛道教授(身体運動科学)は、「子供のころに運動習慣を身につけることが大切」と力説する。小林教授は、三重県の幼稚園や保育園に通っていた数百人の子供たちを対象に、体力テストを15年間続けた。
 その結果、園児時代に運動経験が豊富だった子供は、身体が急成長する中学生のころ、経験の少ない子に比べて運動能力が大きく伸びた事を確認し、「体を動かしたいという、どの子供も持っている欲求を、うまく引き出す教育が大切」と小林教授は話している。
                       (2004.12.19 読売新聞)
 私達の地域の「新宿コミュニティスポーツクラブ」もこの点に留意して、日々の活動に励みたいと思っています。


運動オンチ克服法~カギは遊び?

2004年11月30日 | 子供の体力作り
 TVニュースステーション、「松岡修造さんのコーナー」で、「コーディネーショントレーニング」を取り上げていました。遊び感覚で楽しく運動神経を鍛えようという試みが紹介されました。
 例えば、千葉県印旛郡六郷小学校で行われている方法は…。
 ・ラダー………縄ばしごで様々なステップワークを覚える。
 ・フラフープ…①片足で回しながら走る。
         ②転がしたフラフープの中をくぐる。
私達の地域活動(親子スポーツ)でも、ラダー・フラフープ・コーンなどが使えますから、これを参考に工夫をしたいと思います。


卓球は上手いけど、バットにボールが当たらない?

2004年11月14日 | 子供の体力作り
 毎週日曜日は、親子スポーツの運営に参加しています。その時よく感じることは、運動能力の発達に片寄りが見られる子供達が多いことです。幼児期や小学生は、早々と専門スポーツを選ぶよりも、色々なスポーツを楽しみながら、運動神経を育て、体力をつける事が大切だと思います。新宿コミュニティスポーツクラブは、「いつでも誰でも楽しめる」ことを大切にして活動しています。