14日に南アフリカ共和国のダーバンで開かれた会議で、「知床」が世界遺産に登録されました。世界的な自然保護の潮流の中で、とても大きなインパクトになることと思います。
「知床の自然」は、人と隔絶しているものではなく、流氷がたどり着く場所としては、知床は、地球上で一番南限です。その流氷は、アムール川で生れますが、この川の水は、上流に広がる森林の栄養分をたっぷり含んでいます。この栄養分や、付いている藻にプランクトンが発生し、それを餌に魚貝類が群れ、それを更にアザラシ・トド・海鳥などが食べます。
サケやマスは卵を産むために、海から川を遡ります。そして、オジロワシ・オオワシ・シマフクロウ・ヒグマ・キタキツネなどが食べます。又、人が係わる漁業も含め、大きな自然の連鎖が見られるのが特徴ともいわれています。 (参考:読売新聞 2005.7.24 追記)