日本の各地に自生している「イワダレソウ」という雑草は、めっぽう乾燥に強いらしい。背の低いほふく性の雑草で、切断された一節毎からも旺盛に根を張る特性が有るそうです。
宇都宮大学・雑草科学研究センターの倉持仁志さんは、この雑草に着目して、品種を掛け合わせて更に乾燥に強い「スーパーイワダレソウ」という新品種を作り出しました。
新品種は、それ自体では種を結ばないので、特定の範囲外に繁殖しないようにコントロールできるので、周囲の環境にも優しいのです。
過酷な砂漠の環境を再現した施設による、1ヶ月間の実験結果でも、無事に緑を保ち、更に株が広がり、根も地中深く生育していました。
こんな地道な研究の成果が、毎年地球上で九州の面積位の広さが砂漠化している危機的な状況を食い止める事ができるかも知れません。
(参考:2006.10.22 TBS.TV 夢の扉)