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自然・環境・フィットネス・コミュニティ

新宿御苑に広大なビオトープが誕生

2007年02月22日 | 地域・花・緑・自然

 新宿御苑の開苑100周年記念事業の一環として、苑内のビオトープが全面的に改修されました。人工池や川を中心に、周囲の林を含めれば、約6㌶の広さが有ります。御苑を管理する環境省や管理担当者は「子供たちが様々な命と触れ合える場所を育てていきたい」と、環境教育の拠点にしたい考えです。

 同苑では十数年前、すでに使われなくなっていた子供用プールを池に転用して、マコモやガマなどの水生植物の鉢を置いて、メダカやヨシノボリ、コイ、ドジョウなどを放ってビオトープとして、周囲の森と共に「母と子の森」と命名していました。しかし、池の周辺は基盤がコンクリートのため植物が十分に根を張れませんでした。

 こんな状況をふまえ、「都心では、皇居に次いで多様な生き物が生息すると言われる御苑に環境教育の拠点を」を合い言葉に、環境省・御苑管理事務所・設計会社・建設会社がスクラムを組んで、2005年・秋に改修作業に着手しました。改修による生物への配慮として、休眠期に、魚や水生植物は池や水槽へ、植物の種子や根を含む表土は仮置き場へ移しました。又、全長130㍍程の川を作ったり、かつての武蔵野の雑木林に近づけようと、コナラやクヌギも植えました。ビオトープの改修は約2億円をかけて、1月下旬に完了し、今日のセレモリーでは、地元の小学生約100人がメダカを放流します。

 同管理事務所で改修計画の立案などを担当した遠藤稔さんは、「子供たちが生き物に興味を持って、何度も訪れてくれる場所になればうれしい。小学校の総合学習などで利用して頂ければ」と話しています。           (参考:読売新聞 2007.2.21)

 私達の地域の小学校には、タタミ1枚分ほどの、「ミニ田んぼ」と「ビオトープ」が有ります。新宿御苑との距離は徒歩で50分位です。こんな小さな所にも、クロメダカが棲み、オタマジャクシが誕生します。イトトンボもヤゴもいます。私は、改修前の新宿御苑で、イトトンボを見たことが有ります。地域の近隣にはイトトンボが生息する場所が有りませんから、もしかしたら、そのイトトンボが私達の所に訪れてくれたのかも知れません。もしそうだとしたら、あんなに小さくて、かよわいイトトンボがどうしてこんなに小さな場所が分かるのかとても不思議です。近々、小学生の子供たちと、新宿御苑のビオトープを訪問したいと思っています。

 私が子供の頃見た、「小川を群れをなして泳ぐメダカ」の復活を願っています。そして、「メダカのがっこう」を歌いたいと思っています。


東京でもカエル鳴く…

2007年02月18日 | 自然・環境

 秋川(東京都・あきる野市)の日の出町の棚田では、この時期に、「夜も眠れないぐらい」のカエルの鳴き声がしているそうです。

 鳴いているのは、この時期にしか鳴かない「ヤマアカガエル」です。早春に産卵するアカガエルの仲間にとって、棚田の環境は好都合のようです。棚田は、山からの湧水で水が湛えられているからです。この場所の水田には、田んぼ一面にヤマアカガエルの卵が産み付けられていました。 (参考:2007.2.17 土曜ワイド・ラジオ東京)


春一番でカエル鳴く…?

2007年02月15日 | 自然・環境

 NHKラジオを聞いていたら、「ヤマアカガエルが鳴き出した」というリスナーからの報告を紹介していました。昨日は、関東以西で、昨年より20日も早く「春一番」が吹きました。そんな陽気に誘われたのでしょうか。もともと、アカガエルの仲間は、他のカエルの種類より、早く活動を始めるようです。

 でも、里に住むアカガエルには、とても厳しい環境が待ち受けています。アカガエルは、田んぼなどの水辺に卵を産みますが、最近の田んぼは、アカガエルが卵を産む早春の頃には、水が張られていません。このため、繁殖ができず生息数が激減しています。

 田んぼを耕さない「不耕起農法」は、冬季に水を張る「冬季湛水水田」に取り組んでいます。こうすることで、アカガエルが産卵できる環境が整います。又、水鳥が飛来したり、保水効果、温暖化の防止など、様々な効用が期待できます。

 私達の地域の、東京・新宿の小学校には、タタミ1枚分の「ミニ田んぼ」が有りますが、「冬季湛水水田」として世話しています。ここには、毎年「ガマガエル」が産卵し、オタマジャクシが誕生します。去年は、3月10日に卵を見つけました。暖冬の今年は、果たして何日になるでしょうか?

 


「子供の体力向上」への切り札

2007年02月01日 | 子供の体力作り

 日本レクリエーション協会が中心となり、今年度から始めた「元気アップ親子セミナー」は、遊びを通じて、子供の体力と運動能力を向上させようという試みです。

 この事業は、文部科学省の「子供体力向上プラン」の目玉で、全国約50の小学校で実施されています。

 投げる、走る、跳ぶなどの子供の体力は、1985年から低下。転んだときに顔から落ちてけがをしたり、骨折する子供たちが増えています。肥満が25年前に比べ倍増するなど、生活習慣病の危険も高まっています。

 同セミナーの企画者の一人の山梨大・中村和彦助教授(発育発達学)は、「外国と比べても、日本の子供は、飛び抜けて体を動かさない。時間と場所、仲間が少なくなり、遊ばなくなったことが大きい。子供を取り巻く環境が大きく変化したことを自覚し、子供たちの体力の低下を親たちの問題として受け止めてほしい。体を動かすことは、十分な睡眠を取り、朝食をしっかり食べる等良い習慣を身に付けるきっかけにもなる。親子で運動を楽しんで欲しい」と話しています。

 セミナーのプログラムは、ビデオで、こうした環境の変化を説明した後、親と子供が簡単に楽しめる運動を行います。音楽に合わせて体を動かす基本動作に、親子のふれあいを高める要素も加えた体操「アイーダアイダ」や、NHK教育テレビ「からだであそぼ」なども紹介されて人気があります。

 (参考:読売新聞 2007.1.24) 

 私達の地域の小学校でも、毎週日曜日の午前中に「親子スポーツ」として、卓球・バドミントン・ショートテニス・自由遊びなどができる活動を行っています。今回紹介されたプログラムも参考にして行きたいと思います。