環境省によると、皇居周辺は昔からホタルが確認されており、明治時代には、「蛍狩り」を楽しむ人々でお濠が賑わったとする文献が残っているという。
環境省では、2005年から生息数や生息域の確認を続けてきたが、年々減少を続けてきた。減少の理由は不明だが、同省では「今後、急激な環境変化が起これば、生息する個体群が絶滅する可能性も有る」と危惧しいた。
そのため、同省は15年から、お濠のヘイケボタルの子孫を保護する取り組みを開始、お濠で捕獲した成虫を室内環境で人工繁殖した後、北の丸公園内の池に放流し、新たな生息域を作ることにした。今年3月には、幼虫約3000匹を初めて池に放流。順調にいけば、今月中にも「発光」する成虫になる。同省は、「ホタルの光で皇居一帯の生態系をより豊かにしたい」としている。
(参考:読売新聞)
ホタルの大きさは大きい順から、源氏ボタル・平家ボタル・姫ボタルとなります。三重県・三重郡地方では、そろそろ源氏ボタルの見頃が終わり、これからは平家ボタルが飛び立つ季節になります。
源氏ボタルは小川で発生しますが、平家ボタルは田んぼで、姫ボタルは茂みで育つ陸生のホタルです。
(参考:NHKラジオ 三重県のリスナー情報)
ホタルの種類で、発生の場所が違うことは余り知りませんでした。
沢山の蛍が見られる事で有名な熊本地方では、蛍鑑賞のツアーが始まっています。ツアーのコンダクターの方が、蛍について興味深い話しをしていました。その話しによると…。
日本の源氏蛍の光り方には、二つのパターンが有ります。西日本の源氏蛍は、2秒光り2秒休む明滅を繰り返します。東日本では、その明滅が4秒に変わるそうです。
オスの蛍はグループ毎に明滅を繰り返し、数の少ないメスに効果的にアピールします。メスを見つけても一斉に飛び寄ったりせず、先ず、グループの代表者(?)が、メスに近寄ります。しかし、メスに気に入られないと、すごすごと元のグループに飛び戻りますが、グループもこれを迎え入れます。
メスは集団でうっすら光ながら産卵しますが、その時オス達はメスが産卵に専念できるように、目立つのを控えます。
(参考:2007.5.16 NHKラジオ)
NHKラジオのニュースで、「熊本県の○○で、ホタルが発生しました」と報じられていました。土地の方によると、「3月にホタルを見たことは有るけれど、2月に見たのは初めて」との事でした。やはりこれも、暖冬の影響なのでしょうか。
私達がよく知っている唱歌「ホタル コイ」の歌詞「あっちの水はにがいぞ こっちの水はあまいぞ」のフレーズは、元々の文部省唱歌の歌詞の中には出てきません。その理由には、こんなことが考えられるようです。
現代的に解釈すれば、「あっちの水は環境が悪いから、こっちのきれいな水のところにいらっしゃい」という、優しい気持ちと受け取れるのではないでしょうか。
落合地区の「おとめ山公園」で、ホタルが鑑賞できます。当初は、区主催のホタル鑑賞会の夕べが開催されていました。現在は、「落合蛍を育てる会」の皆さんが育てた蛍と、友好都市・高遠町から借りてくる蛍で鑑賞できるようになっています。又、昨年は蛍舎に放たれていたホタルが、自然の形で成虫まで育った事が確認されています。
新宿御苑100周年の記念事業として、江戸時代に新宿御苑沿いを流れていた玉川上水を復元する計画が進められています。そのイベントの一環として、「よみがえれ清涼のかぜ」と題した、「日本音楽絵巻コンサート&ほたるの夕べ」が開催されます。「ホタルの夕べ」は、まだ一般の鑑賞はできませんが、上水復元と共にやがて一般の皆さんがホタルを鑑賞できるようになると思います。 (参考:6/5広報しんじゅく)
HP「東京に育つホタル」では、とても美しいホタルの写真や育つ環境など、ホタルに関する豊富な情報が公開されています。先日、私達のこのブログにもTBを頂きました。
HP「東京ホタル鑑賞ガイド」では、都内でホタルが鑑賞できる施設やイベントが詳しく紹介されています。
「NPO法人メダカのがっこう」が中心となって、30年間も放置された棚田や沢を整備しました。そうすると、瞬く間にカタクリの群落が現れ、ホタルが繁殖し、夏の夜空を乱舞する光景が戻ってきました。無数の光が舞い上がり、星と見間違うほどに夜の森にちりばめられています。 (参考:メダカのがっこう・2006年春~夏イベント案内)
この場所で、田植え・ホタル観キャンプ・稲刈りなどの体験イベントも開催されています。
今朝、早朝のNHKラジオで、熊本県で数千からそれ以上のホタルの乱舞が見られる場所が有ると紹介されていました。ここでこれだけ多くのホタルが見られるのは、きれいで豊富な伏流水が有るからです。見事なホタルの乱舞に、見物の人たちが拍手をすると、敏感に明滅の反応をします。又、ホタルがグループ毎に一斉明滅するのも見られます。この地方では、川辺の源氏ボタル、水田の平家ボタル、里山の姫ボタルなど、場所と時期を変えてホタル鑑賞が楽しめます。
気象庁では、「ホタル予報」を出しています。熊本地方のホタルは、5月9日がホタルが見られた初日です。
調べてみたら、「熊本ホタル情報」もありました。ホタルの見所・マナー・地図・宿泊場所などが親切に紹介されています。