２度の延期で中止となった今年の『北澤工務店ゆるゆる富士登山』。でもどうしても行きたいあたくしは、有志を募って行ってまいりました。
一般的に富士登山は８月末で終了です。９月中旬となってしまった今日では、富士宮口も御殿場口も須走口もほぼ全て山小屋がしまってしまい、トイレの関係からして吉田口しか選択肢がありませんでした。その吉田口も最終。その週末ということもあって大勢の登山客で賑わいました。
今回のメンバーは、昨年登頂されたOB施主様のIさん７２歳！、１５年前に新築工事をさせていただいたK様の当時小学生だったお嬢様とその友人Sさん、現在フリーターで悶々中の17歳の若者M君。たまたま縁があったメンバーですが、終わってみるとこの５名だったからこそ！！と言えるほどの彩り鮮やかな体験の数々！！！やはりぼくにとって富士登山とは、まるで人生の縮図です。
快晴に恵まれた素晴らしい初日。午前８時半に現地到着、高度順応の時間を置いて９時半にいよいよ出発！！
吉田口の６合目から７合目に至る九十九折のだらだら道はなかなか辛い。また吉田口は７合目から八合目も山小屋が点在するのはいいのだけれど、いつになったら到着するの？っていうほどの岩と砂礫の連続で、これまたなかなか厳しい。KさんとSさんのうら若き乙女も、当初のぼくの予想を裏切ってくれて四苦八苦・・・(^_^;)
でもまぁ、辛いのわかってて、厳しいのわかってての富士登山ですからね、想定内ですわね(笑)。
空には吊し雲の予兆を感じさせるおっきな雲が、ぽっかりと浮かんで我々を見守ってくださっている。
でやっとこ本日の目的地『八合目元祖室』に到着。ほぼ予定通り、ここまで６時間半の行程でした～＼(^^＠)／
夕刻になると、くっきりと影富士が！！
明日のご来光と登頂の期待に胸が膨らみます♪♪その勢いに乗じてM君にいたずらをしたあたくし。するとM君体調を壊し始め『頭が痛い』と・・・その頃から好調だった今回の富士登山に暗雲が・・・。夕方５時からの食事にも全く手が出なかったM君を心配しながらも６時過ぎには就寝・・・。
８時半頃に一旦目が覚めると、外はものすごい強風。夜景は美しかったけれど心配だなぁ。。。その後、外で唸る風音の中、山小屋のスタッフから緊急のアナウンス。『５合目では強風による悪天候のため入山規制を実施しています。現在風速１８ｍで今後はさらに強くなると思われます。登頂中断を強くおすすめします。どうしても行かれたいという方は自己責任で行かれてください。』
富士山は逃げませんからね、今回は８合目で下山決定です。そもそも思うんです。日本一の富士山、霊峰富士山、日本人の精神性の象徴富士山・・・その富士山をたった一度の体験で簡単に登れてしまってはもったいない！！って。あたくし自身、３度目の富士登山で初めて頂上に立てたのですし、だからこそ深く濃い感動があったのだと強く思うんです。
今回も中断することは残念ですが、頂上に行くだけが富士登山ではないですから！！まだ御来光の楽しみもあるし！！
・・・やがて午前４時半頃になると闇が明けて行く・・・空が大いなる存在の躍動する舞台に。その見事なグラデーション。ここは宇宙なんだ・・・。寒くて風がめちゃくちゃ強いけど、誰もが息を飲んでその瞬間に目を凝らす・・・。
そしてその瞬間。深呼吸をして・・・自然と頭が下がる。。。
涙があふれてきました。生きていることの実感が湧き上がってきました。『難』『有り』⇒ありがたいとはまさに然り。
人生様々な節目でもそう思うのですが、こんなに嬉しくてこんなにハッピーな時、シャッターがガシャンとしまっちゃえばいいんですけど、そうじゃない。また日常が始まる。今回は強風の中での下山ということで更に厳しい。晩節を汚すような生き方をするニュースを頻繁に見るけれど、やはり『始まりは大切、終わりはもっと大切』、下山こそ明るく楽しく笑顔でやりたい。
小石が舞う強風に雨が降り出しました。それでも黙々と下山を続けました。すると今度はまたこれまでに見たこともないようなギフトが！！！
写真でどれほど伝わるか・・・。まるでガスが吹き出しているのではないかと思うほど鮮やかな虹が！！！表現の乏しかったM君も『わぁ～っ！！』とでっかく目を開けて歓声。。。凄すぎます、富士山。
快晴、雲海、吊し雲、影富士、強風、断念、御来光、雨、厳寒、二重の虹、疲労・・・・・その体験の彩たるや、もう天の計らいとしか思えません。人生においてもそうなんだと思います。嵐のない人生がいいんじゃないって。快晴だけの人生なんてありゃしないんだって。起こる問題、悩み苦しみ悲しみが『人生の味わい』を濃くするんだって。
全員無事に下山して山中湖温泉に浸かり、忍野でうどんを食し、この体験の報告を北口本宮富士浅間神社に。
ここが昔からある本来の登山口。初めてここに立ちました。
いやいやいやいや、、、ほんとうに富士登山は、素晴らしいです。その富士登山を、仕事を通して出会ったお客様と共に体験できる。ぼくの理想が、また一つ実現しました。
ではまた。
おさむ
一般的に富士登山は８月末で終了です。９月中旬となってしまった今日では、富士宮口も御殿場口も須走口もほぼ全て山小屋がしまってしまい、トイレの関係からして吉田口しか選択肢がありませんでした。その吉田口も最終。その週末ということもあって大勢の登山客で賑わいました。
今回のメンバーは、昨年登頂されたOB施主様のIさん７２歳！、１５年前に新築工事をさせていただいたK様の当時小学生だったお嬢様とその友人Sさん、現在フリーターで悶々中の17歳の若者M君。たまたま縁があったメンバーですが、終わってみるとこの５名だったからこそ！！と言えるほどの彩り鮮やかな体験の数々！！！やはりぼくにとって富士登山とは、まるで人生の縮図です。
快晴に恵まれた素晴らしい初日。午前８時半に現地到着、高度順応の時間を置いて９時半にいよいよ出発！！
吉田口の６合目から７合目に至る九十九折のだらだら道はなかなか辛い。また吉田口は７合目から八合目も山小屋が点在するのはいいのだけれど、いつになったら到着するの？っていうほどの岩と砂礫の連続で、これまたなかなか厳しい。KさんとSさんのうら若き乙女も、当初のぼくの予想を裏切ってくれて四苦八苦・・・(^_^;)
でもまぁ、辛いのわかってて、厳しいのわかってての富士登山ですからね、想定内ですわね(笑)。
空には吊し雲の予兆を感じさせるおっきな雲が、ぽっかりと浮かんで我々を見守ってくださっている。
でやっとこ本日の目的地『八合目元祖室』に到着。ほぼ予定通り、ここまで６時間半の行程でした～＼(^^＠)／
夕刻になると、くっきりと影富士が！！
明日のご来光と登頂の期待に胸が膨らみます♪♪その勢いに乗じてM君にいたずらをしたあたくし。するとM君体調を壊し始め『頭が痛い』と・・・その頃から好調だった今回の富士登山に暗雲が・・・。夕方５時からの食事にも全く手が出なかったM君を心配しながらも６時過ぎには就寝・・・。
８時半頃に一旦目が覚めると、外はものすごい強風。夜景は美しかったけれど心配だなぁ。。。その後、外で唸る風音の中、山小屋のスタッフから緊急のアナウンス。『５合目では強風による悪天候のため入山規制を実施しています。現在風速１８ｍで今後はさらに強くなると思われます。登頂中断を強くおすすめします。どうしても行かれたいという方は自己責任で行かれてください。』
富士山は逃げませんからね、今回は８合目で下山決定です。そもそも思うんです。日本一の富士山、霊峰富士山、日本人の精神性の象徴富士山・・・その富士山をたった一度の体験で簡単に登れてしまってはもったいない！！って。あたくし自身、３度目の富士登山で初めて頂上に立てたのですし、だからこそ深く濃い感動があったのだと強く思うんです。
今回も中断することは残念ですが、頂上に行くだけが富士登山ではないですから！！まだ御来光の楽しみもあるし！！
・・・やがて午前４時半頃になると闇が明けて行く・・・空が大いなる存在の躍動する舞台に。その見事なグラデーション。ここは宇宙なんだ・・・。寒くて風がめちゃくちゃ強いけど、誰もが息を飲んでその瞬間に目を凝らす・・・。
そしてその瞬間。深呼吸をして・・・自然と頭が下がる。。。
涙があふれてきました。生きていることの実感が湧き上がってきました。『難』『有り』⇒ありがたいとはまさに然り。
人生様々な節目でもそう思うのですが、こんなに嬉しくてこんなにハッピーな時、シャッターがガシャンとしまっちゃえばいいんですけど、そうじゃない。また日常が始まる。今回は強風の中での下山ということで更に厳しい。晩節を汚すような生き方をするニュースを頻繁に見るけれど、やはり『始まりは大切、終わりはもっと大切』、下山こそ明るく楽しく笑顔でやりたい。
小石が舞う強風に雨が降り出しました。それでも黙々と下山を続けました。すると今度はまたこれまでに見たこともないようなギフトが！！！
写真でどれほど伝わるか・・・。まるでガスが吹き出しているのではないかと思うほど鮮やかな虹が！！！表現の乏しかったM君も『わぁ～っ！！』とでっかく目を開けて歓声。。。凄すぎます、富士山。
快晴、雲海、吊し雲、影富士、強風、断念、御来光、雨、厳寒、二重の虹、疲労・・・・・その体験の彩たるや、もう天の計らいとしか思えません。人生においてもそうなんだと思います。嵐のない人生がいいんじゃないって。快晴だけの人生なんてありゃしないんだって。起こる問題、悩み苦しみ悲しみが『人生の味わい』を濃くするんだって。
全員無事に下山して山中湖温泉に浸かり、忍野でうどんを食し、この体験の報告を北口本宮富士浅間神社に。
ここが昔からある本来の登山口。初めてここに立ちました。
いやいやいやいや、、、ほんとうに富士登山は、素晴らしいです。その富士登山を、仕事を通して出会ったお客様と共に体験できる。ぼくの理想が、また一つ実現しました。
ではまた。
おさむ
