家づくりという仕事。

３０年以上前に新築させていただいたＯＢ施主様のＮ様のお嬢様からお電話をいただいた。

ここ数年、年末アフターサービスでおじゃましても毎回留守にされていて、気になっていたＯＢ施主様だ。電話も通じず、夜通っても明かりがついていない。ご高齢の夫婦ではあるし、なにかあったのだろうか、、、と思いつつもそのままにしてしまっていた。

お嬢様とは初めてお話しをした。

４年前、奥様が先に他界されたのだそうだ。笑顔がとても素敵な奥様でした。その時期をうかがう限り、私がお会いして間もなく急逝されたらしい。

そして昨年、ご主人が亡くなられた。何かあるとすぐに電話がかかってきて、いつも私を叱咤激励してくださった。

Ｎ様には、私の父も大変にお世話になったことを聞いている。父が聞いたらさぞがっかりすることだろう。。。

そのお家は店舗併用住宅でもあり、この先住み手がいないことから『解体』する方向で、とのご相談でした。

新築をして、そのお家で家族が育まれ、家族が成長し、そしていのちが燃え尽き、お家が取り壊される。

家づくりの仕事、、、深いなぁ。

ではまた。

おさむ