おさむのブログ

日常考えていることや、感じた事を書いています!!

職人にとっての現場

2011年03月09日 02時43分31秒 | 家づくり
今朝はちょっとばかり早目の朝デニです。まだこの時間は宵越し組みの皆さんでにぎやかですね。

昨日、監督長澤と一服していたときのこと、

『いやー、しゃちょう、すごいっすよ。まことさんちなんですけど、吉岡さん(左官職人)が写真撮りにきたり、浅野さん(畳職人)が奥さん連れてきたり・・・。このおれの仕事、すげぇーだろ、って。。。』

いやーー、あたくし、絶叫するくらいにうれしかったですねー、この長澤君の言葉。

だって、すごくないですか。自分の担当が終わった職人が、そのお家の完成が近づいたからと写真を撮りにきたり、奥さんを連れてきたり・・・。ほんとにぼかぁ、、、うれしい。

昔の職人の言い伝えに、こんなのがあるんですよ。

『仕事が終わった家の前は通るな』

って。

見つかるとなんだかんだと言われるから、なんだそうですよ。

そこまではいかなくとも、現代の家づくりの現場のほとんどが『徹底管理主義』です。工程管理、予算管理、仕入管理・・・。これでもかというほど職人の手間を叩いているのが現状です。誇りある仕事なんて必要ないように、誰が作っても同じように、工場で加工された既製品で家をつくるんです。切れるカンナも、手入れのされたノミも、『職人によってバラツキが出るから』という理由で、そんな道具さえ必要のない家づくりが横行しているんです。あたしゃやだね、そんな家づくり。

そんな一般的な家づくりからしたら、きっといまの北澤工務店で育ってきている家づくりは想像できないでしょうね。職人が自分のつくったお家の写真を撮っているんですよ。職人が自分のつくったお家に奥さんを連れてくるんですよ。『これがおれの仕事だ!!』っていう気概が伝わってくるんですよ。

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昨日は引き渡し間近のI様邸でお打ち合わせがありました。こんな感じです。



上記に書いたことと関連するんですが、このときも、関係のない職人が来ているんですよ。現場を見に。基礎やさんとか美装やさんとか・・・。現場の進捗の確認だけなら電話で済むんです。お互いお茶を買いながらここまで出来あがってきたお家を見つめて談笑している。

まだまだなんです。北澤工務店の家づくりも、まだまだ成長課題は山積みなんです。うまくいかないこともたくさんあるんです。

でも、でも、

そういう職人を率いている監督長澤の充実した表情とその言葉に、手ごたえを感じながら仕事をさせていただけている。ありがたいなぁ、と思う。

これからもいい仕事、やっていきます。

ではまた。

おさむ