社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

職人気質

2007-10-25 08:35:51 | 日常
「職人気質」と言う言葉が消えつつあります。
最近の食品問題、特に老舗と言われた
食品での偽装問題が相次いでいます。
そのほとんどは、内部告発によるもの、
悪行は長続きしないものです。

食べ物職人の意気を懐かしむ名文があります。
「ある老人の売る煮豆は絶品だった。
ところが、家が焼けて竈も釜も失った。
新しい設備で煮たが、味に納得がいかない。
煮ては捨て、煮ては捨てて、決して売り物にはせず、
ついには、廃業してしまった。」
遠く明治時代の話です。
儲けにかまけモラルを失った、現代の老舗の経営者
には耳の痛い話でしょう。
物創りより、儲けに目がくらんだ
現代の老舗経営者達。

どの会社にも、夫々職人はいる筈です。
経営者達は、彼らの職人気質をどれだけ理解出来ていたか?
彼らの気持ちを踏みにじり、儲けに目がくらんだのでしょう。
こんなアホ経営者達が、日本伝統の技術
職人達を減らしています。
いわば「社会悪」と言っても過言ではありません。
伝統の味を失くすだけではなく、
それを伝える職人まで失くしているのです。
今こそ「職人気質」を見直してもらいたいです。