今年発売20年目を迎えた1stソロ
クラルサッハ ですが
現在もうバイオスフィアレコードでは
発売していない様なので
通して聴ける各曲1分前後
クロスフェード音源を作りました。
改めて思うとこんなマニアックなCDが
よく20年近くカタログに残ったな
という気持ちもありますが
いつかまた再発されるのを願いますね。
自分には原盤権が無いため
そのあたりの事はどうにもならないので、、、、
このCDの内容は18~19世紀のアイルランドの
ハープ音楽収集家エドワードバンティングが
当時もう絶滅しかけていたハーパー達から
収集した18世紀以前のハープ曲を
現在アイルランドとスコットランドに
3つ現存する最古のケルトハープの1つで
柳の胴体に真鍮弦を張った
15世紀クイーンメアリーハープの
レブリカで演奏しています。
残りの2つはアイルランドの
トリニティーカレッジに展示されている
ブライアンボルーハープと
スコットランドのナショナルミュージアム
にあるラモントハープ。
中でもブライアンボルーとクイーンメアリーは
大きさ、形、弦の数などは同じで
ほとんど双子のハープと言っても
過言ではありません。
これら生き残った3つのケルティックハープは
すべて14〜15世紀にスコットランド南西部の
アーガイルで作られたと考えられているので
もしかしたら同じ職人の手によるものなのかも。
クラルサッハで弾いたハープも
製作者のティムホブロウという職人が
スコットランド人であり
制作の参考にナショナルミュージアムに
行った為にクイーンメアリーハープと
呼んでいただけで
実はブライアンボルーハープの
レプリカと言ってもあまり違いは無いんです。
装飾が凄くて完成までに5年待ったりして
この過程の話も色々あって
面白いんですが長くなるのまたいつか、、、
ちなみにこれはアイルランドに行
った人から聞いたんですが
名前は忘れましたがアイルランドにある
伝統学術的な資料館に
クラルサッハが所蔵されていたそうです。
外国人のCDなのに自国の伝統的資料として
置いてもらっているというのは
とても嬉しく光栄な事。
是非誰か具体的な情報知っている人
がいたらご一報ください <(_ _)>
ちなみにクラルサッハは中古なら
現在も入手出来るみたいです。
クラルサッハのホームページは こちら
クロスフェード音源は以下の曲順になっています。
01. 0:00-1:08 Brian Boru March
02. 1:08-1:58 Planxty Irwin
03. 1:58-2:43 Open the Door Softly
04. 2:43-3:35 O! White Maive
05. 3:35-4:37 Irish Jig ~ Duish The Cat
06. 4:37-5:34 Joice’s Tune
07. 5:34-6:36 Princess Royal (Miss MacDermott)
08. 6:36-7:32 Bridget Cruise
09. 7:32-9:13 Wild Geese~Pipers Dance
10. 9:13-10:03 Irish Lullaby
ブライアンボルーハープ 14C
クイーンメアリーハープ 15C
ラモントハープ 15C
クラルサッハで使用したハープ 20C