今回はアイルランド民話の世界へ
CD オキャロランの世界 より
ラスモア です。
ラスモアはこぶとり爺さんの
アイルランド版とでも言うべき
"ノックグラフトンの伝説"
に出てくる 醜く背中に
コブを持つ心優しい男の名。
~あらすじ~
働き者の背中に大きなコブをもつ
ラスモアという男がある時
ノックグラフトンの
堀のそばで休んでいると、
中から妖精の歌声が聞こえてくる。
その拍子にのってラスモアが
合いの手を入れていると、
いつのまにか堀の中に連れ去られ、
妖精にもてなされた上に、
背中のコブを取り去ってくれた。
その噂を聞いたある人が
ラスモアの元を訪れ、
どうやってコブを取ったのか聞いた。
ラスモアは親切に教えてやると、
その人は飛んで帰り、
知り合いのコブを持つ男に
ラスモアの件を話した。
そのコブを持つ男マデンは
ラスモアと同じように
ノックグラフトンの堀に行き、
妖精たちの歌に合いの手を入れた。
だが拍子も音も何も考えず
がなり立てたので妖精たちは怒って、
コブを持つマデンにさらに
ラスモアのコブをもつけて帰した。
マデンは二つのコブの重みに
耐えかねて死んでしまった。