dynaboy's BLOG

dynaboyが毎日思っていること
毎日ケータイに囲まれて・・・

※匿名コメント等は公開していません

EZwebでググると何がいいのか?

2006年05月26日 23時51分42秒 | au
 KDDIとGoogleは5月18日、au携帯電話向けインターネットサービスの「EZweb」に、Googleの検索エンジンを採用することで合意した。

 auの携帯電話用ブラウザ「EZweb」でPC用サイトを検索・閲覧できるようになる。7月よりサービスを開始し、EZwebが使えるauの全機種が対象となる。

 サービス開始後は、EZWebのトップページの一番上に、Googleの検索ウィンドウが表示されるようになり、そこに単語を入力して検索する。Googleのキーワード検索と同じ方法だ。PC用サイトへのリンクやサマリーだけでなく、キーワード広告(Google アドワーズ広告)も表示される。

 PCによるGoogle検索と異なるのは、着うたなどのダウンロード系コンテンツや、EZweb用サイトも検索結果として表示される点。着うたなど、ダウンロードコンテンツが検索結果になった場合は、ダウンロードページをダイレクトに表示し、現行よりもさらに簡単に目的のコンテンツにアクセスできるようにするという。検索結果に電話番号が含まれている場合は、そのまま電話もかけられる。

 検索結果は上から、「キーワード広告」「EZwebの公式コンテンツ」「EZwebの一般サイト」「PC用サイト」の順で表示される。該当する検索結果がない場合は表示されない。PC用サイトが検索結果として表示された場合、EZwebブラウザ、または「PCサイトビューアー」でサイトを閲覧できる。

 本来対応していないはずのPC用サイトをEZwebで見られるのは、Googleの「Webサイトトランスコーダ」という技術によるものだ。Googleは、検索結果をauの検索結果表示サーバに渡す前に、Webサイトトランスコーダを通す。この時に検索結果とリンク先サイトについて、余計なデータを落とし、“テキスト+最低限の静止画”の形に整形しているために、PC用サイトがEZwebで見られるという仕組みになっている。

 EZwebブラウザでサイトを見られる条件については明らかにしなかったが、「Flashなどの場合は静止画にして表示する。表示を整えきれないものも中にはあるだろうが、基本的にはほとんどのサイトがテキスト+静止画の形で(EZwebブラウザで)見られるはず」(KDDI)

 発表会で、KDDIコンテンツ・メディア事業本部長の高橋誠氏は「『何か調べたかったらすぐケータイ』という、新しいライフスタイルを作り出したい」と繰り返した。「せっかく定額を入れたのだから、他メディアとの連携を進めたい。今の若い子は、テレビを見ながらケータイを使う。テレビで見たことをケータイで検索するようになってくれれば、合弁会社を作るよりもよっぽど早くメディアミックスができる」(高橋氏)

 また別記事にもあるように、女子高生とのグループミーティングで「ケータイは(物を調べるのには)使えない」と言われたことも、高橋氏を後押ししたという。

 “ケータイでググる”を定着させること、これがいわば「表」の狙いといえる。しかしその他に「裏の狙い」もあるようだ。

 ユーザーにパケット定額プランが定着している、という印象が強いauだが、実はauのパケット定額プランは一律ではない。現在は1万2500パケットまで月額1050円、52500パケット以上は4410円の「ダブル定額ライト」(2005年3月23日の記事参照)、4万パケットまで月額2100円、8万4000パケットを超えると4410円の定額となる「ダブル定額」(2004年6月16日の記事参照)の2段構えであり、さらにその上には、PCサイトビューアーを使った場合の上限額が5985円、という定額料金も設けている。

 携帯電話で検索するスタイルが定着すれば、パケット通信料が増えて、定額プランユーザーのARPUを引き上げることができる。Googleの検索結果をEZwebブラウザで見られるとはいっても、全てのページを見られるわけではない。また上述のように、検索結果にはPCサイトビューアーへのリンクが張られるため、リンクをたどってより詳しい情報を得たいと思えば、PCサイトビューアーを利用したほうが便利なのは自明だ。

 「PCサイトビューアーは、まだちょっとマニアックな人しか使っていないという印象。もっと広い層や、若い子にも使ってほしい」(高橋氏)

 「ケータイでググる」を定着させるとともに、ARPUを引き上げ、PCサイトビューアーのユーザーを増やしたい――auの真の狙いは、この2点にあると言えそうだ。


EZwebにGoogleの検索エンジン──KDDIの真の狙いは? 12

 EZwebにGoogleの検索エンジン?おそらくボーダフォン(ソフトバンク)がYahoo!と連携を強めるのに対抗したのだろうとしか思っていなかった。

 しかし、Googleの検索結果でPC用サイトをEZwebだけである程度見られるというのはなかなか便利そうだ。これならダブル定額をさらに生かせる。さらにPCサイトビューアーが利用される機会も増えることが容易に想像できる。さすがはau・・・目のつけどころが鋭い。

 こういうのは本来ソフトバンクがこれからやろうとしていた事なのではないだろうか。ソフトバンクの前にauが実現してしまったのはやるなぁ~という印象だ。

 auは着うたや着うたフルだけでなく、PCサイトビューアーでも他社をリードしているからこそ、こういう発想が生まれたのだと思う。

 ボーダフォン(ソフトバンク)がこれに対抗するためには、他社に一番出遅れているフルブラウザ対応機種のラインナップ充実が急務なのかもしれない。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。