ご存知の通り、ここ東京原宿はこの1年で観光の外人さんで埋め尽くされるようになり、その代わりに日本人が消えてしまったのでは?というほどに見当たらず、ただハロウィンやサッカーが勝った時はゾンビのように這い出てくるのでいないわけではないとは思うのですが、夜9時過ぎるとラフォーレ周辺はマジ外人さんしかいないのが現状という。
そこはゾンビの時間だろ!
というわけで完璧に日本人様向けの輸入盤屋である我らBIG LOVEくらいは日本人で埋め尽くしたいところですが、今日も朝から外人様外人様のオンパレードであります。
1日で英語しゃべってる方が多い気がするよ、マジで...
しかし今日も日本人様向けの入荷は止まりません、いや止めませんよ!
Pip Blom - Babies Are A Lie
今回はホリデー気分だったのでアポイントしていたわけじゃなかったのですが、ロンドンの短い旅の間に気になってたレーベルやマネージャーやミュージシャンと会うことができ、その中のひとりPete HeywoodeはTangerinesやPelucheなどのアルバムをリリースするRIP Recordsのオーナーでもあるのですが、Dead PrettiesをリリースするレーベルNice Swanの運営にも携わっていてそのNice SwanからリリースされたコチラはオランダのPip BlomのUKデビューEP。
UKバーニングと超リンクするというかリンクとなるというか、それは87~8年頃アメリカのBeat HappningなどのK Records勢やSonic YouthやDinosaur Jr.のSST勢の一部とイギリスのThe PastelsやVaselinesなどの53rd&3rd勢がインターネットもない時代にリンクしていた事実はその音以上に時代への感覚というか意志の部分であったと思うし、今回のそれも同じようなワクワク感を得れるというのは新しいレコードを買い続ける醍醐味な瞬間でもあります。
ていうか、このバンド、このヴォーカルの女子、惚れそうなくらいに良い。
現在LibertinesやInterpolのサポートに抜擢されヨーロッパでバズり中との報告あり。
イギリス人に気づかれる前にお早めにどうぞ。
Yassassin - Cherry Pie
そして「ピートに会ったのー!?」とメールをくれた彼女たちですが、メールくれるのは良いけど随分前に頼んだレコードをまずは送ってくれ!と怒りのメールをしようとしたら到着したコチラのレコードはやはり欲しかった、まさに10数年後光りそうな一枚。
なんとなくなヤンキー加減がバンドの方向性もあやふやなまま行動してしまったであろうなパンク・スピリットを感じるようなしないような。
僕はこういうバンドが一番好きです、意味なく二枚買いして一枚はシールドのままにしておきたい、いや二枚ともシールドのままにしておいても良い。
元HISTORY OF APPLE PIEのメンバーもいるようです。
そしてロンドンのホテルで同行者の優くんがベットでチ○ポをカキカキしながら「このバンド、レコード出るみたいっすね〜」とムニャった言葉を聞き逃さず危ない危ないと送ってもらったのはそう、JerkcurbのバンドHorseyのデビュー・7インチ・シングル。
Horsey - Live
このライブ・ヴィデオは最高で何度も観てたので、今年出ないかなと心待ちにしていた2017年のレコードの中の一枚。
Jerkcurbはご存知King KruleのマブダチでこのHorseyは今度のKing Kruleのヨーロッパ・ツアーのサポートも決定してる。
このジョークのようでジョークでないとこは、まさにKirin J CallinanやAlex Cameronのそれと同じでまさに時代で痛快。
東京と比べても20年前と比べてもロンドンの街にはひとがいっぱいで、もちろん中心街は観光客がその多くを占めるのだろうけど、夜になったらなったでどこのライブ・ハウスやパブにも溢れかえるほど人が集まっていてビックリ。
夜や週末や休みは外に行かない方が人生おかしいというような国民性は先進的だと思うし、そして彼らがさらに街や溜まり場に繰り出すようになったのはインターネットの反動もあると思います。
日本人はインターネットに犯されたのが彼らより遅く、そしてLINEをインターネットと思ってしまうほどヘタクソで、だからそういった感覚にまだなってないだけかもしれないけれど、原宿で営む店なんかはみんな冗談抜きで外人相手の商売をしなきゃいけなくなっているだろうから、もはや猶予はないという感じでもあります。
猶予はないといえばなんとFuture Islandsの来日公演が決定です。
Future Islands - Seasons
こちらBIG LOVE企画では決してないのですが、もう10年近くも前からプッシュさせていただきそして上の動画のあの一晩で世界のバンドとなった、遠い日本から見ていても夢のような展開をみせてくれた彼らを応援しないわけにはいきません。
2017/12/19 (Tue) Shibuya WWW X
OPEN 18:30 START 19:30
スタンディング 前売り:¥6,300
海外では3000から5000クラスの箱でやっている彼らがこのクラスで観れるのは恐らく日本だけ...というのも悲しい話ですが、こちらも来るのは結局外人だけみたいなことにならないよう今回ばかりはライブ嫌いの私も遅れること必至で行きます。
ただしみなさん、その前にもしくは終演後でもBIG LOVEは開いているので寄ってください。
だって寂しいのです。