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PUSSY RIOTの革命を支持する理由

2018-07-28 19:56:35 | 新入荷 JUST ARRIVED




ずいぶん前ですがPUSSY RIOTがワールドカップでしでかしたこと、最高。




あんまり話題になってないけど、なんで日本のみんなもこれネタで攻めないのだろう。
もちろんこういったスポーツの国際大会に政治的な要素を取り入れるのはよくないし、でも良いのです。
なぜならPUSSY RIOTだから。
そして今の日本人が東京のオリンピックで同じことをしたらただのバカです。






これこそ正しい。
日本人がコレを完璧にやったら右でも左でも真ん中でも僕は100%支持します。
だってコレが出来る人間は必ず正しいはずだから。

この構図。
3人の座り位置。
ぬいぐるみの置き場所。
赤毛。
マスクの色は?
薄いピンクでなければ絶対にいけない。
落ちそうな分厚い本。
それが二冊。
一冊の方にはブタのぬいぐるみ。
左の水玉の箱。
マスクの足は開いていてその下に赤毛の腕が巻く。
その手のマニキュア。
そして手間に美人。
何より彼女が最後あたりで髪をかきあげる仕草が完璧。
この髪のあげ方が男勝りに勢いが良かったり、逆にセクシーすぎたら一気に偽物とわかってしまう。
この一瞬そしてその他全てに彼女たちの意志が詰め込まれていて、僕は感動その他二万個を感じられずにはいられません。

革命家や表現者は、その過程において間違えても良いけれど、しかし何よりこのことを細かく細かくしつこくしつこく第一に考えなければならない。
本当にそれをしたいならば。
それを彼女たちはわかっている。







そういった意味で完璧なオージー3人組。




PRIMO! - 'Mirage' [OFFICIAL VIDEO]

彼女たちはPUSSY RIOTと全く同じことをしている。
彼女たちが完璧なダンス・ミュージックをやっても最高だろうし、そして人気も580倍あがることでしょう。
しかし彼女たちは与えられた美人をキープしたまま美人を棒にふってしまう。
革命です。











ALBUM OF THE MONTHであるべきBODEGA。

2018-07-22 19:36:07 | 新入荷 JUST ARRIVED







7月のアルバム・オブ・ザ・マンス。
BODEGA "Endless Scroll"。



BODEGA /// JACK IN TITANIC

この感覚がこのタイミングで!
ストリートやDIYが並行して現代美術として存在するには時の流れに任せるしかなかった過去はもう終わったと、もはやBODEGAをみれば明らかな現実。





BODEGA: "Bookmarks" | In Studio

アルバムは全曲良い、感動した!
例えばこの曲、全てはサビの1分23秒から25秒のフレーズ。
ここがなければその辺りのUSオルタナ~ポスト・パンク・バンドの曲となんら変わりません。
そしてこの超素晴らしい2秒間のフレーズを彼らが持ってこれる理由は、彼らのルックスが最高だからです。
もし一人でもただのスウェット&ジーパンなメンバーがいたら、このフレーズはこの曲に絶対に存在しません。
冗談ではなく完璧完全に現実的に本当にそうなのです。





Bodega - Jack in Titanic / Truth Is Not Punishment (Live on The Current) 

超大盛りで激辛で激安の行列豚骨ラーメン屋に「やっぱコレっしょ!」といつも誘ってくるクラスメートや同僚を決して声にも顔にも出さないけど軽蔑しているアナタみたいな人がBIG LOVEに来てくれるのだろうし、日本のフェスと呼ばれる場所で何千、何万人が両手を上げ全く同じ動きをする映像を観てゾッとするのはもちろんアナタがその歌手を知らないからだけど、でもどうせ彼らを好きにならない。
そしてそこでタオルを振り回すアナタの好きな人を発見したらアナタの好きな人はアナタの好きな人ではなくなるだろうし、だからまずはそういう人たちがBODEGAを知ってくれるだけで充分だと僕は思います。
でも人間が不思議なのは、そうじゃない方の人間を振り向かせたい、ひれ伏せさせたい、ギャフンといわせたい、そしてそれを主義主張勝利だ言う。
恋愛ではよく聞く話だからな、そうなるのもわからなくはないけど、でも戦争と一緒だからな、僕はなるべくやめとく。
にしてもこの曲の流れ、ライブでやられたら発狂だな!

そしてコチラ、BIG LOVEではただいま限定カラー盤が入荷中。
こーいうの限定は限定でも流通あるのとないのとか同じ入荷でも仕事量がそれぞれ全く違うのです。
そんなことはお客様には知った事じゃないのでアレですけど、コレは超面倒でした!(泣)
是非なにか特別な気持ちでお買い上げいただきたいのと、あとなくなったら面倒なので限定盤の再入荷はないです。
どうぞよろしくお願いいたします。












Chastityの新譜とANNAのさらなる新譜

2018-07-20 22:12:47 | 新入荷 JUST ARRIVED






カナダのイケてる男Chastityのニューアルバム到着。




Chastity // Heaven Hell Anywhere Else (Official Video)

一貫してるMVがソフィア・コッポラの2万倍素晴らしく





Chastity // Children (Official Video)

僕が高校生なら夢中になってる。
過去のロック・バンド、たとえNIRVANAでもそんなものは与えてくれません。
彼らが同じものを僕らに与えてくれたのは80年代末から90年代初頭だけで、もし今NIRVANAに夢中になっているとしたら、それはカート・コバーンが死にたくなった理由なのに。





Chastity // Chains (Official Live Video)

ただいまなら初回限定カラー・ヴァイナル・スペシャル盤。







前回のブログで新しい7インチを紹介したANNAさんのさらに新しい7インチが来月に発売。





本日、7月20日で18歳となったANNAの17歳最後の作品。
(初めてBIG LOVEに来た中学3年生15歳の時がついこの前のよう...(涙))

彼女はいつも全てに不満を持っていて、そしてその不満は世間や権力に対してでは決してありません。
彼女は自分に不満で不満で仕方なく、しょっちゅう隠れて泣いているよう。
「自分を信じる!」
ああ、なんて美しくない醜い言葉。
何をやっても自分に不満で仕方がなくて、そしてそこから無理やり出て来たもの。
ただそれだけが世の中で美しいものなのに。
ぼくはそれしか信じられません。
だってそのような人間だけが新しいものを生むのだから。















LOLINAの優しさとANNAの厳しさの理由

2018-07-16 19:40:37 | 新入荷 JUST ARRIVED





アナウンスからプレスの都合で5ヶ月くらい要しましたがANNAの新しい7インチが先週金曜日発売されました。



ハンドナンバリング+ジャケにオリジナル包装紙付き仕様の限定123枚。
ジャケット・デザイン諸々全てby ANNA。
プレスに時間がかかって彼女にとってはとっても過去のことでしょうが、やはりフィジカルでできればレコードせめてカセットで出さないとそれは存在しないモノのと一緒と思ってる僕みたいな人間にとっては、自分のとこのレーベル事としても出ただけで素晴らしい。
ちなみに彼女に限らず10代でウチにレコード買いにきてて音楽やっていてBIG LOVEで出したいと言ってくれるなら僕はどんな音楽でもリリースします。
ただ条件はひとつだけ、毎週ウチでレコードを買うこと。
何故なら私が儲かるからな...いやいやこんな簡単なことないはずなのにしかしそれをしてくれる子はまずいません。
ただ好きなものを買うだけなのに。





ANNA- cloud dancer

ああファッション中毒やカルチャー中毒なんて言葉懐かしいものだなあ。
90年代はみんなレコード中毒だったから日本のバンドも良いというか、いや音だけ取れば今の日本のバンドの方がマジで数倍も良い、信じられないくらい良い。
でも彼らがレコード中毒でないのと同様、僕らも彼らに夢中にはなれない。
というわけでANNAもウチでレコードを毎週買わなくなったら僕が出すことはありません。
ですがひとまずそのバイト代の半分がレコード代に費やされてる様なので、私にとっては完全にシメシメです。







マルくんと話していて、とても良いのにみんな気づいていないレコード、現在ウチの壁ナンバーワン、となったロシアのWRONG WATERのLP。
BUTTECHNO始めロシア周りのミックスのほとんどを手がけているのが彼らしい。
Gost ZvukのサブレーベルНаука и ИскусствоからリリースされたそのBUTTECHNO始めPIPER SPRAYやLAPTIなどが参加したアルバムがグレイトだったFLATYや、DADA QUES、何よりGost Zvukやグラスゴーの例の12th Isleなどから発表された作品全てが素晴らしいАЭМ Ритм-Каскадなど数々の名義で活動する彼ですが、このWRONG WATERはアナログ楽器を使用し制作されたどんなエレクトロニック・パイオニアが制作したどんなオブスキュアなアルバムよりコレじゃん!って私自身が売りながら反省したレコード。
2回連続聴いたと言ったらマルくんは3回連続聴いたらしい。






INGA COPELANDことLOLINAは本当にいつまでも素晴らしい。


Lolina - The River from Lolina on Vimeo.



Lolina - The River

正直最近の彼女による現代音楽とビート・ジェネレーションと80年代の日本人によるニューミュージックが混在したかのように素晴らしい音作りは僕の好みではないけど、いつまでも途絶えない反骨精神が確実にその音に表れていてやはりだからとんでもなく素晴らしいという。
インターネットの時代になってから、音楽って本当に「人」の時代になったと思います。
実際、昔からそうなんだと思うけど、うーんうまく言えないんだけど、僕はインスタでもいいんだけど「人」見ればどんな音楽なのか自分の好みかそうじゃないか好みはもちろん性格までほとんどわかる。
それはみんなも一緒だと思うけど、だからいきなり「人」が大事な時代になったのだと思います。
だから無駄につるむ必要が本当になくなった。
LOLINAはひとりで時代を行きていて、そしてだからこそ彼女はとても優しいのだと思います。


               



























キリンをみなさま、ありがとう

2018-07-09 18:21:55 | 新入荷 JUST ARRIVED






みなさま、Kirin J Callinanの来日公演、大盛況ありがとうございました。
突然決まった(決まっていた)ファン・グリーティング的な七夕イベントも無事終了し、私はただただ毎度のことな疲労困憊により何も思い出せない状態。
今日は月曜日だし僕も皆様も祭りの後の寂しさに押しつぶされそうな感じでしょうか。
というわけでひとまず写真で色々補ってみる。



公演前にしてくれたサイン入りレコードも全部売り切れ。
危険なマーチャンも大人気、全種ほぼ完売ですが、来れなかった人用に確保した手前のTシャツ他、今週サイトにアップ予定です。
ただ数は少なし!
お見逃しなく。






(Pics: Yu Igarashi




そして私の前に初登場した3人の様子をもう一度見てみよう。
翌日ひとり機材とともに整理してた時にこのKirinが被るクレオパトラ帽子を持ったらマジで重い!
ちょっと当たっただけで激痛、完全なる鉄製。
こーいうのって普通ビーズじゃないの?まじチワワのアレックスくらいの重さ。
そう、昔ピーコが「ファッションは無理するものなのよっ」って言ってました。
全ては己から少しだけ無理していく。

しかしそんなピーコの声は現代の原宿には届かず、無理しなくよくなってから皆突然ウェスト・ポーチを胸にかけ始めるのであった。
コペンハーゲンやヴェトモンやらチラ見ればあれは2年以上前からだと気づき、なのにノームコア同様ここ原宿だとしてもついこの前まで失笑扱いされ、なのになのにに突然世間はそれをOKする。
一体全体何かの合図があったのか?
このようにいきなりNOだったものがOKになるその周回遅れの突然感は最近やたら多く、僕が知らないうちに何者かに社会は洗脳支配されているのだろう。
そしてその支配者に言わせていただければ、そのウェストポーチもっと胸上でかけさせるべし。
そうでなければただ楽ちん便利グッズに成り下がってしまう、そこが非常に大事とピーコも言っているはず。
そして支配されないKIRINはチ◯ポの位置にウェストポーチする。








ロンドンのティーンLET'S EAT GRANDMAの二人は等身大のようで無理してる。
だってこれくらいの才能とセンスがあればダンス・シーンやら色々もっと簡単にちやほやされる場所があるのに、大人や大人ぶった者が簡単にバカにできるポップ・ミュージックを奏でる。




Let's Eat Grandma - Hot Pink (Official Music Video)

SOPHIEとThe HORRORSのFaris Badwanや、The xx, FRANK OCEANそしてFKA TWIGSを手がけ最近若い娘とのデュオaudiobooksを結成しHeavenlyとサインしたDavid Wrenchなどがプロデュース。
SOPHIEとFarisが同級生だったとは。
でもThe HORRORSはいつもちょっと無理してトライしてヘンテコ(僕にとっては良い意味)になっちゃって評論家気取りな人種からはマトモな評価されなくなっちゃうし、SOPHIEはこれからガツンと行くだろうけどでもARCAみたいな評価は得れなさそうだし、そんなとこがなんか二人似てる。




Let's Eat Grandma - It’s Not Just Me (Official Video)


アルバムは今なら限定カラー・ヴァイナル2枚組、しかもBIG LOVE特典公認とても良いバッヂ付き!



素晴らしい!
この無駄な紙がついてるところが重要です。
今回は裏表。
見た目とは裏腹に金がかかっているのが全く伝わらないところが、いつもの私のBIG LOVE仕事と言えましょう。







ついにキタ!
この2010's、関係するもの全部買い FAT WHITE FAMILYのSaul AdamczewskiとCHILDHOODのBen Romans-HopcraftつまりINSECURE MENの二人に元FWFのJack Everett、そこに90年代からロンドン・アシッド・ハウス・シーンで活動するQuinn Whalleyとロンドン・エレクトロニック界でエレクトロクラッシュぷりを謎にキープしていたBLACK DANIELやSAVE!のメンバーMUTANDO PINTADOことCraig Louis Higgins Jrというロンドン・アンダーグランドの影の影の影の重鎮をヴォーカルに迎えた...ハアハア、そうWARMDUSCHERのニュー・アルバム、ついに到着です。




Warmduscher - Standing On the Corner

Warmduscherってドイツ語で臆病者とかいう意味らしく、でいながらこんな感じ。
なんか超わかるぞ!
3年前の1stアルバムも推せば推すほど苦情が返って来る最高のアルバムでしたが、今回はLeafとサインし勝負に出た(なんの?)せっかくのポップとパーティ感がやはりなフーリガン的ヤンキー臭に台無しにされた蚊のような危うさが、時代。
つまり2010年代のベスト10入りはうーむ確実だな。