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マルくん、入院、手術、全治3ヶ月の悲劇(私が)

2018-06-24 22:20:05 | 日常






みなさま、私のインスタの報告でご存知の方もいらっしゃると思われますが、ウチのスタッフのマルくんが故障者リスト入りとなりました。
自転車でコケて肘をやってしまい明日手術でございます。
アイツ、レコード屋としての自覚全く持ってない。
ボディはやめて、顔にして!となぜならないのか。
全治三ヶ月という意味不明の怪我をし、それはつまり今後の私の休みはただでさえ全くないのにもう全く完璧になくなってしまったというその事実に対しての怒りを当の本人にぶつければ今時アホどもがブラックだのパワハラだのとこんなウチにさえ騒ぎそうなので、ここは我慢し彼の入院の様子をアップしてみる。




僕は初めての入院。
メガネ仕様だよ。
看護師さんって可愛いのかな?





おーっと、来たよ、看護師さん。
プリーズ・ヘルプ・ミー...なんてね。
アイ・ウォントゥ・ヘルプ・ユーてな!
おっと、なんだ男か





ぐーぐーぐー。
僕は寝てますよ、男の医者は帰ってくださいよ。
僕は重症なんですからね。
色々と優しくしてくれないと困るのです。






夢ってみる?
僕は見るさ。
なにって、石坂浩二になる夢さ。
大橋巨泉に「へいちゃん」って呼んでもらいたい、一度でいいから。
えっ?大橋巨泉は死んだって?
しーてるよ。
でもね、巨泉は死んでないよ。
そして、僕も死んでないよ。
みんな、恵比寿の病院にお見舞い来てよね!




...どうでしょうか、この余裕。
お前、マジでレコード屋の仕事なんてできないからな、そんな状態じゃ!
ああ、この三ヶ月私はどれだけこき使われるのでしょうか。
っていうか、Kirin J Callinanのライブを前にまさかコイツが使えない人間になるとは。
みなさま、もう助けてください。
*Kirinの7月5日来日公演のチケットはコチラから。









Jack Ladder & The Dreamlanders - White Flag (Official Video)





Jack Ladder & The Dreamlanders - Susan (Official Video)


そんなKirinの兄貴Jack Ladderのアルバム最高。
ダイアー・ストレイツのマネー・フォー・ナッシング状態とはたまりません。
やはりこの周辺は3年、いや5年先に行っている。
ので、なかなかこの現代ではこの瞬間の評価はされにくいわけですが、しかしここでイケるとなるかならぬかで人生違います。

よく「自分が好きかどうか」といった判断基準を無責任に無責任な大人が語りますが、単語も何も知らない人間がいきなりスピードランニングだけを聞いても英語なんか喋れないのと一緒で、まず自分を信じる前に無理矢理知って調べて好きにならないと始まらないものが、まあ多分だいたいです。
個性はその後から生まれます。








Aya Gloomy -とめどなくあふれ(TOMEDONAKU AFURE) Official Video

という私は個性など未だ全く得れない発展途上人間ですが、Aya Gloomyの個性といったら!
ほぼ麻生太郎ばり。
例えが悪すぎですが、だって悪かろうが良かろうが個性は最高で、だって僕ら歴代の大悪党のこと好きじゃん、個性のない人間の100倍良いです。
しかし大体ですが、自分が個性がないと思っている人ほど個性があるという事実もあります。
だって今の「原宿Kawaii」といった女の子なんてなんの個性もないもの。
みんなの方が二万倍ある。





PLAN B #53 Aya Gloomy × Monika Mogi


こんな状態でも彼女は「私は平凡」というだろうし、だからこそ本当の個性が生まれているのだと思います。
だって「俺は個性あるぜ!」みたいなのってみんないなくなったから。
本当です。











ゲイの友人が言った「日本人はゲイまで普通!」

2018-06-19 12:31:18 | 新入荷 JUST ARRIVED






オリンピックやワールドカップが始まると世の中がなんだか逆に静かになる気がまたする日曜日。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
(と書いたブログを下書きのままに地震まであってしまったただいま月曜日。以下日曜日に書いたものです)
世の中、何かがあると一番最初に忘れられるのがレコード、そして本、次にファッション、その後映画及びアート...つまりカルチャーが一番最初に切られるといった事実は逆に我々が人間であるためにそれが必要不可欠だという証でもあります。
と、逆にという言葉をどこまで人間は使用し問題ないのかという問題を思考しながら今日も新入荷を紹介をさせていただきたいと思います。


(ここから月曜日)
とにもかくにもMelody's Echo Chamberのニュー・アルバム「Bon Voyage」が発売されました。
このアルバムこそ今の日本で鳴らなければいけない音楽なのだ。





Melody's Echo Chamber - Cross My Heart (Official Video)


2017年の春にニュー・アルバムのリリース告知をし始めいくつか楽曲を発表した後、彼女は大きな事故に遭ってしまいました。
一時は生命も危ぶまれながらもの復活。
ただし僕としてはそんなことは作品の好き嫌いに影響はなく、なぜなら僕は例えば病気だから余命幾許もないとか障害者だからといった理由で彼らの作品や物語に感動することは全くないし、障害者でも嫌な奴はいじめるし良い奴でもOKぽければ障害をネタにガンガンいじりたいし、だからそんな事関係なく本当の涙が出るアルバムで、もはや50回再生中。






Melody's Echo Chamber - Desert Horse (Official Video)


この絶叫。
さっきの"Cross My Heart"は昨年の春に発表していたけれど、これを聞いてこの曲はもしかして事故後に制作したのかな?と思ったりしたけど、彼女はまだベッドの上らしい。
今作はコラボレーターでもあった彼氏Tame ImpalaのKevin Parkerと別れた後(その間の未発表曲が結構ある) 新たにThe AmazingのFredrik SwahとDungenのReine Fiskeがサポートにより完成。
彼女はDungenの地元スウェーデンに移住しているという。
そう、恋愛の絶叫は生死のそれと全く同じである。
大丈夫、メロディー正解だぞ。
Tame ImpalaよりDungenの方が全然良い。
俺はオススメだ...







Melody's Echo Chamber - Breathe In, Breathe Out (Official Video)

もちろん、これらのミュージックヴィデオは新たに制作されたようだけど、しかしこのタイトルとかは事故後につけたとしか思えません。
彼女の音楽は、Dungenより泥くさくないし、Tame Impalaほど大衆性もない。
だからこのレコードの素晴らしさに気づくことは難しく、そして我々日本人はそれに最初に気づくべき、と本当に思う。


(ここから月曜も過ぎて火曜日)
こんなに普通に見えて普通じゃないもの、10年間という時間があっても滅多に出会うことはありません。
まあ特に僕は女性のメンヘラではない狂気が大好きというのもありますが(メンヘラはクソだ、迷惑でしかない)それも全てにおいて客観的見地などはないから私は当然のように許され、しかし20年前までの東京や日本は世界中の誰よりも早く新しいもの普通でないものに気づいた人種だったとやはり思う。
そして現代、我々日本人は世界中の誰よりも普通を愛すのである。
普通こそ正義!
誰よりもカルチャーに携わる日本人たちがその普通に一番にすがる。
だから普通万歳!






何度かブログでも書いたけど、いやもう5年前になるのか!
ハーバード大学出身のカイルという子が、最初は誰かのアテンドでBIG LOVEに来て、その後よくウチに来てくれるようになったのだけど、それも

「ここはなんか違ったんですよ。皆さん外人にもお偉いさんにもへいこらしませんし。」

と流暢な日本語で褒められているのか注意されているのかわからない理由で。
そんな彼、最初はポロとか着てる普通の外人だったのに半年後にはこうなってたという...





最近また出てきた写真。
にしてもこれは普通ではない...私も当然ビビったが、そんな彼はこう言ったのであった。

「半年住んでわかったのは、日本人はみ~んな普通。ファッション業界も映画業界もサラリーマンも政治家も原宿にいる子もみ~んな普通。ゲイまで普通っ!」

って、えーちょっとその前に君ゲイだったの??

「そう、でも私をこうさせてくれたのはこの店のおかげよ。私、気づいたの...本当の自分に!」

いや、喋り方まで変わってるけど、でもキミ日本とアメリカを股にかけて活躍するエリート一直線じゃなかったんじゃ...

「親にはまだ言ってない」

やっぱり...

その後、カミングアウトし両親も認めてくれたらしいけど、父親が言ったという

「じゃなんだ、オマエ男のアレみて勃つってこと?」

って話が最高。


最近の日本人は簡単に新幹線で人を切りつけたりするけど、全てが普通すぎて全く美意識がない。
ボニーアンドクライドみたいなカップルは何世紀経っても出てこないのは彼らには美意識があったからで、全ての模倣犯はまず第一にそこの部分を反省してもらいたい。
ボニーアンドクライド以上じゃないとしょぼいからやっちゃいけないんだよ。





MOURN // Fun At The Geysers (Official Video)

犯罪や鬱を減らす一番の方法は、狂った小説や映画やレコードを鳴らすアーティストを教えることであり、僕でさえ「こんな世界があるのか」とそれをもっともっと知りたい近づきたいと思い、だから生きなければと思った、落ち込んでる暇もなくなった。
まあ、なるけど。
でもその間にも新しいレコードは発売されるからなー
だからMOURNはすごい。
だって絶対こいつら一回落ち込んだはずだもん。






MOURN Barcelona City Tour

その点は実はみんなみんな一緒なんだと思う。
「自分は特別に落ち込んでしまう人間」
なんてなんでそんな時だけ特別なんだよ!普通だわ、ボケ。
彼らもこんなテンション毎日高いわけでなく、でも彼らはやらなければならないと気づいてやったのだと思う。
だから今日は僕もだいぶ落ち込んだけど、うーんまあ頑張ろう。





















キリンとナポレオン

2018-06-14 14:59:06 | 新入荷 JUST ARRIVED




又してもお久しぶりです。
ブログが停滞している時はインスタツイッターが動いている証しでもありますので、どうぞそちらもご確認ください。
ブログを更新しない間に進む時間はあっという間ですが、こちらもあっという間の2年だった雑誌Borderがキッカリ2年ぶりの6月4日に発売されたようです。





何度も言ってますが、こちらBIG LOVE周辺のことを中心に載っている雑誌ですが、弊社も僕も全く関わっておりません!
松田タダシさんという方が勝手に発行しているもので、例えば僕が内容やら構成を指示することも全くありませんし、自分以外のところは出来てから初めて見るものです。

と言いつつ紙面の半分を私が占める事実は強制罰ゲームに近いものでありますが、でもこの雑誌があるかないかではBIG LOVE周辺やまたその外周りそしてさらにその周りも大きく違ったのではないかという2010年代であったと思うし、結果その役割は大きかったのではないでしょうか。
ただここマジで編集がいないので、私のインタビューなんかはチェックしないと何重人格の頭のおかしい人が喋っているものになっているので、しょうがなくなく何万文字というのを私が修正編集校正を5回くらいするという毎号です。

しかし私が人と違う素晴らしいところはそうやって文句を言いつつも必ずやるというところであります。
だけどそんな強がってやっても、何事も満足どころか不満しかないし、結局は恥をかいたり陰口を言われたりするし、もうなんなんだよってことばかりなのだけど(しかもこれ人のだし)でもやる。





というわけで、年に一回の復習動画です。
中学三年生の時、NHKで見たこの映像。
僕にとってこれ以上の名言はありません。





しかし世の中を見ると最高!100点!なんて自分や友達を褒めあってる光景ばかり。
若者よ、褒めるならそんなちょうど良い感じに出来た自分や友達やモノやレコードを褒めるんじゃない、自分が得だからそうしてるのなんてモロばれてるぞ!
例えば、全然ちょうど良くない人物、そう、褒めるならKirin J Callinanを褒めるのじゃ!





好きと言っただけで友達減らす、彼氏はドン引き、彼女は「あなたといたら将来が不安」とドアを開け去っていった、知ってる人からも「ああ、あのチ◯ポ丸出しの人...」と言われる、といったアルバム「Bravano」の見開きを開けた時点で障害しかないKirinですが、成功のためにはリスクを取れと世の中で言われていたのはこのことではないかと思われます。
こちらは1年前の動画ですが、彼は一人で戦ってる。
そしてこの1年で、彼のファッション・センス、いやセンス全般に世界が追いつこうとしているのはひしひしと感じます。
「状況?何が状況だ。俺が状況を作るのだ。」
というのはKirinではなくナポレオンの名言であります。







こちら6年前の1stアルバム「Embracism」からの名曲。
当時、モニターで流れた時に店内がざわついたのを思い出す、5年早いブツであります。




そして夢の来日公演まであっという間の3週間と迫っています!
2018年7月5日表参道GROUNDにての初来日公演前売り券はコチラから
KIRIN J CALLINAN 'LIVE IN TOKYO' TICKET







2018年5月下旬の新譜のご紹介(このパターンが続くわけではありません)

2018-06-02 22:26:35 | 新入荷 JUST ARRIVED






うーんとこれも紹介していないか。
なるべくこちらのブログでも新入荷を紹介しようとし始めているのですが、全く追いつかないのです。




HOLY SHIT // MATT FISHBECK // I WONDER WHY // MUSIC VIDEO

HOLY SHITはもともとあのARIEL PINKとのデュオで黄金のジャケットで中身にキスしている二人の写真がとても印象的で、まだそんな時代じゃないけどCDだけだったけど僕は店でとてもプッシュし押し売りしまくったけど全く売れなかった記憶のある2006年の名作「Stranded At Two Harbors」を発表後、ARIEL PINKはソロというか自身のバンドでブレイク。
(彼のEPをBIG LOVEからリリースしてからもう9年にもなるのか!)
HOLY SHITにはGIRLS直前のCHRISTOPHER OWENS始め、奇才教授JOHN MAUS、ARIELの前の妻GENEVA JACUZZI、そしてSOFTBOILED EGGIES(このバンドは良かったな。結果CALI THORNHILL DEWITT周辺だったと思う)のJanet Kimがバックを務めていた。その頃のライブの動画があったと思うので探してみる。




Holy Shit "Missing boy" Durutti Column Cover Live at Midi Festival french riviera 2006

なんとDURUTTI COLUMNのカヴァー!
この時代にアメリカ人でDURUTTI COLUMNを知っている人間がいたのか。
ピアニカ吹いてる美人がGENEVAだと思う。
そしてドラムがCHRISTOPHER OWENSだと思う。
彼はギターだった気がするんだけど。
にしてもフランスってフェスでこういうバンドを未だにいち早く招聘する。
HMLTDもすぐ呼ばれてたし。




Holy Shit - My Darkest Light Will Shine live 3/8/08

これこれ。
ここではCHRISTOPHERはギター。
パーカッションがJOHN MAUSなのだろうか。
あの教授の顔など判別できん。
にしてもこのネオアコ感!というかFELT感。
この当時、この音をアメリカのL.A.で出していたらバカにされただろうに、しかしアーティストはこのような戦いが必要だ。
ちょうど良くなってからやるなんて音楽業界やファッション業界に存在する人間であれば恥でしかないのだけど、でも生きてくためにはなかなか出来ず申し訳ないと遠慮がちに遅れてやる。
それはある意味シーンが生まれる過程でもあると思うし人それぞれ役割があったりするししょうがなく、そして業界や社会が形成される。
私もたくさん許された...しかし例えばCALI THORNHILL DEWITTが提案したオールドイングリッシュ・ロゴを恥ずかし気もなく露骨にパクって原宿で展開したブランドとかは私が大統領でなくとも本来全員死刑!
90年代までの日本ならマジで死刑だったもんな。
にしてもこれだけSNSでとことん吊し上げる世の中なのにこういうのは全くならないのが不思議だよね?
それは対象が「個」ではないからであり、まじオーウェルの1984な全体主義が国家ではなく国民主導で進行しているようで恐ろしい。
そしてHOLY SHITはMATTのソロとなり彼は一人で建物の壁の横にいる。




Holy Shit - Marriage Monologue

FELTのカヴァーしてるし、最初の"I Wonder Why"ってPASTELSからかも!って違うと思うけど、アメリカ人に80年代の所謂C86なギターバンドを教えたのは彼かもしれない。
なぜなら彼は90年代に活動し来日公演もしたことがあるPUSH KINGSのベーシストでした。
(こういうのが日本に来てクアトロとか埋める時代って今となっては凄い。しかも日本盤はバンダイ・ミュージックって1996年から1999年って上場以来初の赤字でセガとの統合が破談となった時期に何してんねん!)
1stは僕が90年代に働いていた店でたくさん売った記憶が少しあるけど、90年代って本当に覚えてない。
悪いことばかりしていたからかもしれない...




Number Ones - The Push Kings

そんな夢中になったバンドじゃないけど、だってこの時代でこの手の音を出すアメリカのバンドはみんな僕にとっては偽物だったから。
うん、確かに良いけどピンと未だに来ない。
だけどこの10年後にアメリカのバンドの方がイギリスのバンドよりこの手なのに本物になるという。
時代とともに時代の音楽を聴いていると本当に驚きばかりです。







Wax Idols - Mausoleum (Official Video)

紹介しないわけにはいかない、多分2010年代を話す時「あのバンド好きだったな」と間違いなく言うWAX IDOLSの新作は全然届かないと思うけど感動する。
元 White LungでもあるヴォーカルのHeather Fortuneは戦っているし、しかも世間が全くわからないほどに!
このバンドはある意味基準です。





そしてどうやら決して私がやっているわけではない雑誌BORDERの最新号がフラゲで5PM以降にBIG LOVEに到着するという噂が...
それら諸々はまた明日!