前回紹介したANNAのジャケ写と音を昨晩アップしました。
All lyrics and music are produced by Nana Yamato
どうも勘違いされがちですが、僕が彼女の音楽制作に関わっていることは全くありません。
すべて彼女ひとりによるものです。
もちろんレーベルとして(リスナーとして)僕が「なし」的なことは彼女に関わらず細かく拒否する作業はしますが、確かにその作業をやらずに出しちゃっている日本人の子ばかりでもったいないなーとかはいつも思うけど、だってAya Gloomyにしても同じ素材だとしてもその作業をやらない限りどんなに営業したって海外のブログで取り上げられ評価までされることはまずなく、それは同じ武器を持っていてもトリガーの引き方が正しくなければ戦えないという話と全く同じです。
でもそれは単純にレーベルの仕事のひとつでなんら特別な事ではないし、ANNAもAya Gloomyも作詞作曲プロデュースすべて本人達によるものには変わりありません。
ANNAの驚いた事のひとつは、ヴォーカルだけは論理的にいかないものだな、と彼女がつぶやいたことです。
全く無駄がない彼女の音楽のその凄さは、簡単に周りの評価や売り上げに直結しないものだろうなともちろん僕は理解しているし、ただ思わず「名曲」と彼女にメールしたその曲はヴォーカルがまだ入っていなかった。
しかしそれも本当は理解してもらえるはず。
僕が、顔とバンド名だけで音も聴かずに出すか出さないか決める、と言っているのも全く同じなはずで、それをしっかりと理解して音楽制作や活動をしようという人間がここにもいたというのは嬉しい限りでした。
アイスエイジのエリアスの初期(?)とかもそれで、同じコペンハーゲンのポッシュ・アイソレーションのロークとは具体的にそのような話をしたし、BorderマガジンでもしゃべったけどLCDサウンドシステムのジェームス・マーフィーの曲作りの仕方はまさにそれだったし、ミュージシャンじゃないけどカリ・ソーンヒル・デウィットの今の状況もだから当たり前に納得できるわけだし、それこそ彼がマーチャンを手掛けるカニエ・ウェストもああみえて完璧にそう。
そんな彼らのある共通点は簡単で、たくさんの愛は持っていても他人の感情を簡単に共有しない、こと。
だってそれほどまでに恐ろしいものなどないから。
ラフ・トレードが出してるラフ・トレード・マガジンがBIG LOVEを紹介してくれました。
あの地位も金もトップにあるラフ・トレードがここにきて超DIYなものを若者達に任せてやらせる、マガジンの質感もしょぼくて最高です。
ラフ・トレードにしたってピッチ・フォークにしたってやって来てくれて本当にありがたいけど、でもそれらへの対応は日本やその辺の雑誌やジンへの全く一緒です。
良い人には良い対応、悪い人には悪い対応。
だってピッチ・フォークやらが取り上げてくれるのももちろんありがたいですが、イヤな奴だったら紹介するなと言うし、言葉は悪いけどこちらは取り上げたいというからさせてやっているのです。
若い子がピッチ・フォークに載って評価されたい!なんて死んでも言っちゃダメだよ。
そんなことを言ってる子をなんで大人が怒らないんだろう。
こちらには春果さんがインタビューを受け写真も春果さんだけですが、それはこういったものを全て春果さん担当にしているからです。
僕とマルの写真もだいぶ要求されたのですが、なんだか恥ずかしいので僕らが拒んだだけです。
彼女がいないと、特に日本で僕みたいな生き方や商売をするのは絶対に難しいです。
だから彼女にはガンガンやっていただいて、僕は僕の好きなことをやらせてもらう。
それをバランスよく維持するのはとても難しいし、たまにはどちらも行き過ぎたりするだろうけど、少なくとも僕が戦うためには彼女のような存在が必要です。
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