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ノームコアの終焉とNOTSの新作LP「Cosmetic」入荷の予感

2016-08-28 19:41:01 | 新入荷 JUST ARRIVED








そもそも日本のファッション関係者でノームコアを体現していた人は多くはないはずで、そして流行の終焉はその流行を体現した者がいち早くわかるものであり、そうでない者がノームコアの終焉とか言っていると変な気分になるのもわかります。

「TシャツをINしたことのないファッション関係者がノームコアの終焉とか言う権利などないわっ!」
と、ファッション関係者ではないのにINしていたみんなの代わりに言っておきましたが、僕は全くそんなこと思ってませんので怒らないでください。
しかししっかりとノームコアを体現したファッション関係者がいるとしたらほんとイヤな気分なるのはわかります。

日本人はいつの頃からかはしょりまくりで、しかしノームコアはスポーツ・キャップとかは原宿カワイイなラインから今回も流行ったりしたし、その辺はホント日本人が面白いと言われるところなのだけど、ただ本来流行というものは雑誌などの媒体がストリートや世間を煽ってそれとするもので、しかしもはや雑誌やメディア自体がその流行というものを否定する立場にいるからなにもかにもはっしょりまくりです。

今回ノームコアをはしょった代償は後々彼らが負うものだけど、しかし言いたいのはそんなことではありません。

「TシャツIN」をしていた者にとって「TシャツOUT」にする方がこれほどまでにハードル高いとは!...

INにしていた者しかわからないこの苦しみ。
前回のTシャツINしてスポーツ・キャップ被った時のような世間からの冷たい目は全く感じないけど、なんだか普通すぎて勝手に恥ずかしいそしてそれは難しい、っていうかなんで冷たい目で見られないのか。

進化とはただ複雑化しているだけなのだ。

前回のノームコアはそれまでアウトとされていたオタクや休日のおっさんファッションをカウンターとしたのだけど、今回は街のファッション・ピープルつまりノームコアの時にTシャツをINしなかったファッション好きをターゲットにしてる。
ほんと流行を作ってる人って凄いなあ、恐ろしい。
流行のターゲットはその寸前に一番ダサいと思われていたもので、そして今回もしっかりと複雑化してる。











Nots: "Entertain me"


普通そうで全く普通ではないNotsのニューアルバム、明日にでも到着する予感。
彼女達はかなりダントツ。
台風より先につくかなー
















ザ・ストーン・ローゼスはお洒落リーダー

2016-08-24 10:12:52 | 







誕生日にABCの書店男子山下優くんからいただいた(ありがとう)
「ザ・ストーン・ローゼス」を読み中。







イアンとスクワイアは初期パンクに衝撃を受けるとマンチェスターの有名なパンク・レコード・ショップに入り浸りイアンはダムドの"Stretcher Case Baby"の7インチ・レコードもゲットして(ロンドンのライブでのみ配られたレア盤。イアン青年は手紙を書いてレーベルにプレゼントしてもらったらしい)クラッシュやスローター&ザ・ドッグスやフォールさらに地元のザ・パニックの"It Won't Sell"の7インチやそのメンバーによるV2とかのレコードを買い漁り、そしてOi!が台頭するとイアンはMA1の緑のジャケットとリーバイスのジーンズを身につけアンチ・レイシストとなり、またネオ・モッズや2トーンの影響でトニック・スーツを着てザ・コーズやザ・パープル・ハーツさらにアラームの前身セヴンティーンズを観に遠出しスクーター・シーンに没頭しそこの有名人となって、ザ・ストーン・ローゼスとして活動しはじめてからも初期のジーザス・アンド・メリー・チェインやプライマル・スクリームに音楽的な影響を受けそしてバンド初期の頃からお揃いのシャツなどを自らメンバー分用意していたスクワイアはハッピー・マンデーズのマネージャーが兄弟と出していた露店から始まったあのマッドチェスター・ムーヴメントを象徴するフレア・パンツ=バギー・パンツをいち早く取り入れたのであった...


当時はあのシーンでもザ・ストーン・ローゼスはファッション的にはやらされてる感を勝手に感じてて、特にスクワイアはファッションとかには疎いイメージがあったので、まさかふたりとも新しい音楽やカルチャーに熱心でこんなにコアなセンスを持っていたとはびっくり。
ザ・ストーン・ローゼス、初めて好きになったよ。

しかし彼らに限らずミュージシャンやアーティストやクリエイターや時代を牽引するようになる人間は必ずそのシーンの中心でもっとも夢中になって動いていた者に違いありません。
「いつもあそこにいるアイツ」
とか言われるような人間。
知り合いでもないですが90年代の裏原宿で有名になったような人はだいたい「ああ、あそこにいつもいたアイツか」と僕らが言うような人達だったし、ミュージシャンもインディでもヒップホップでもダンスでもジャンル問わず全員どこかのレコード屋にいつもいた、マジでいた。
アーティストやクリエイターやファッションや編集者の人だっていつも街の新しいことを教えてくれる場所にいたし(じゃなきゃ道にいた)90年代はいつもいる奴をその場所やそこに集う人達が推し支えアンダーグラウンドがメジャーも凌駕したと思います。

今の東京ももちろんそうであるべきで、だけどこの10数年は、変にこだわりない方が良い、新しいことは無視無視、コアなことなんてとんでもない、料理人でも映画評論家でもファッションの人でももちろんミュージシャンでもアーティストでもなんでもかんでもただ都合がよくて要領が良い人順に選んでいったその結果、日本は何も生まない先進国に。
生んでるって言ってもそれっていきなりメジャー。
それが原宿の服屋の店員であったとしてもいきなりメジャー、アンダーグラウンドが過程にない。
メジャーからは決して新しいものは生まれません。

ただここ最近は我々大人の反省の結果か随分と急激に良くなってきてると思います。
2010年代後半が楽しみです。








我々の2010年代中頃の裏(?)キーパーソン、David Westのソロ・アルバム。
Rat Columns、さらに先々月くらいにLiberation名義でグラスゴーのNight Schoolからアルバムが出たばかりの彼なのにまたアルバム。
それこそ現在のオージーシーンを牽引する生きるレジェンドTotal Control絡みの彼だけど、いやいや実はまだまだある内緒だけど彼の仕事量これまたハンパないです。
ほんとこういうの目の当たりにすると日本人、特にわたし、さらにミュージシャンやアーティストは本当に動いてないのがわかります、彼とは生み出す量が違いすぎます。
日本人は「奇跡待ち」が多すぎ。
そもそも自分にないものは生まれるはずないんだから、さっさと作って出しちゃって次行ったらいいと思います。



















King Kruleにギターを教えた少年jerkcurbのデビュー7インチ

2016-08-23 20:10:14 | 新入荷 JUST ARRIVED





KING KRULEにあのギター音を与えたと言われるサウス・ロンドンの青年Jerkcurb。




Jerkcurb - Night on Earth


King Krule仲間で彼がZoo Kidと名乗っていた5年くらい時からいた子。
いま何歳だろう。
Fat White Familyがデビューした頃にも一緒にライブしてたの覚えてる。
そしてついに到着したデビュー7インチ、このギター音、この泣きメロ。
Edwyn Collinsのソロでも得れなかった時代の先っぽを感じれる、嗚呼レコードを買っていて良かったと年に360回訪れる幸福の瞬間です。





jerkcurb - midnight snack


Bサイドのこの曲は4年前からの深夜のひとりアンセム。







6年前、サウス・ロンドンで存在したユース・カルチャー!
80年代や90年代の映像を観て若い子はドキドキするだろうけど、みんなも少しは生きてたはずのたった数年前にこんなドキドキしたシーンがしっかりと存在したのだ。
僕からしたら80年代や90年代以上にこの動画はドキドキするよ。
今もシーンはそこらじゅうに存在してて、だからみんなも僕らも日々戦闘態勢でいなければいけないのだ。

2010年はちょうどKing KruleがZoo Kid名義でデビューした時。
King Kruleが人気が出たのはアルバム発売寸前の2013年で、それまではなぜKing Kruleは日本でも世界でも人気がでないのか?というのを話してたくらい。
たしかアメリカから突然人気に火がついたんだよね。



というわけで台風で飛行機からコンテナまで持ってないーと運送会社から連絡があり少し遅れた入荷が明日(24日)結構届きますよ。
みんな来てください。















新しいレーベルBaby Amphetamineの第一弾TEENAGE GRANNY

2016-08-22 17:22:42 | Baby Amphetamine





さりげなく始めている僕の新しいレーベルBaby Amphetamineのレコードの一枚目のお知らせ。





フィリピンはマニラの女の子Alyana CabralによるTeenage Granny。










にしても彼女は超良い。
行動&修正の繰り返しが行なわれていることが露呈しています。
そのセットがもっとも大事でもっとも素敵でもっとも人間らしくもっともカルチャーそしてもっとも新しいものが存在するとこと信じているのですがいかがでしょうか。

Eyedress周辺で、たぶん彼がニューヨークから帰って来てからマニラのシーンもこうなってる感じ。
ひとりじゃ何もできない者たちがたくさん集まれば大声を出すことは出来ると思うけどそれでは残念ながら何も変りません。







同じ前髪切りすぎたでもフィリピンではこうなってるのか!
彼女はもうひとりでも声をあげています。
彼女より半分くらいのレベルでも日本人の若者だったら即出すので言ってきてください。





テストプレスも到着。
限定6枚。特別ジャケットにして先行で売ろうかと思ってます。
売るのは限定3枚。


というわけでBaby Amphetamineの音源部門はできればアジア人の若者だけで出していきたいと思ってるのですが、どうなることでしょう。
見切り発車なのでわかりません。
若者にも見切り発車をしてもらいたいです、常に(1時間に3回くらい)修正すれば良いだけなので簡単です。
Baby AmphetamineはTシャツとかマーチャンもコンスタントに出していきたくて、ということはコッチもデザインを頼むならアジア人に限定しなきゃいけないのか。
その辺のはなあなあになりそうなのでなあなあにしとこうかな...

TEENAGE GRANNYの7インチはうまくいけば来月9月下旬発売です。
どうぞよろしくお願いします。
















来日決定The SOFT MOON x BODY OF LIGHT その2

2016-08-21 18:51:34 | LIVE




11月4日にBIG LOVEプレゼンツの来日公演が決定しました。
前回紹介したSoft MoonとともにやってくるBody Of Lightが最高です。





Body of Light - Tremble


このダサさ一歩越えたラインはこの2010年代後半の合図です。
Destruction Unit及びAscetic House直系最高だった2010年代前半ダークにイカしていたインダストリアルな時代は80年代同様終焉を迎えており、それこそがまたドキドキする瞬間です。





Body Of Light - Is It Lost


こちらは2年前のAscetic Houseからのカセット音源ですが、彼らはすでに示していながらもその時代を鳴らしていました。
その2年前ニューヨークで彼らのライブを観たのですが、これは絶対日本でやらせたらウケる!と感動したものだったので楽しみで仕方ありません。
あと恒例のマーチャン類は今回はさらに楽しみじゃないでしょうか。