そもそも日本のファッション関係者でノームコアを体現していた人は多くはないはずで、そして流行の終焉はその流行を体現した者がいち早くわかるものであり、そうでない者がノームコアの終焉とか言っていると変な気分になるのもわかります。
「TシャツをINしたことのないファッション関係者がノームコアの終焉とか言う権利などないわっ!」
と、ファッション関係者ではないのにINしていたみんなの代わりに言っておきましたが、僕は全くそんなこと思ってませんので怒らないでください。
しかししっかりとノームコアを体現したファッション関係者がいるとしたらほんとイヤな気分なるのはわかります。
日本人はいつの頃からかはしょりまくりで、しかしノームコアはスポーツ・キャップとかは原宿カワイイなラインから今回も流行ったりしたし、その辺はホント日本人が面白いと言われるところなのだけど、ただ本来流行というものは雑誌などの媒体がストリートや世間を煽ってそれとするもので、しかしもはや雑誌やメディア自体がその流行というものを否定する立場にいるからなにもかにもはっしょりまくりです。
今回ノームコアをはしょった代償は後々彼らが負うものだけど、しかし言いたいのはそんなことではありません。
「TシャツIN」をしていた者にとって「TシャツOUT」にする方がこれほどまでにハードル高いとは!...
INにしていた者しかわからないこの苦しみ。
前回のTシャツINしてスポーツ・キャップ被った時のような世間からの冷たい目は全く感じないけど、なんだか普通すぎて勝手に恥ずかしいそしてそれは難しい、っていうかなんで冷たい目で見られないのか。
進化とはただ複雑化しているだけなのだ。
前回のノームコアはそれまでアウトとされていたオタクや休日のおっさんファッションをカウンターとしたのだけど、今回は街のファッション・ピープルつまりノームコアの時にTシャツをINしなかったファッション好きをターゲットにしてる。
ほんと流行を作ってる人って凄いなあ、恐ろしい。
流行のターゲットはその寸前に一番ダサいと思われていたもので、そして今回もしっかりと複雑化してる。
Nots: "Entertain me"
普通そうで全く普通ではないNotsのニューアルバム、明日にでも到着する予感。
彼女達はかなりダントツ。
台風より先につくかなー