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ニューヨークの旅の話の続き。

2014-10-31 13:20:38 | 






前回のブログ通り今回のNYC日記は11月8日発売の新しいZineに書く予定ですが、せっかくなのでもうちょっとだけ。
ニューヨークの店で扱いたいと言われたThe Good Company NYCにBIG LOVEのTシャツを納品に。





彼らはちょうど旅の二週間前、原宿のお店さんで開催されていたポップアップ・ショップのため来日してて、その際に尋ねて来てくれたのです。
この彼も見かけによらず凄く良い人。
スタッフみんな明らかに吸い過ぎで(笑)緩い感じも店にあってます。
聞いたらTyler, the CreatorなどOdd Future周辺と仲良いらしくお店はAnythingとかZineとか置いてあってちょっとサブったSupremeみたいな感じ。
NYCに行った際はぜひ立ち寄ってBig LoveのTシャツを逆輸入してきてください。





この近くにはRichardsonやチロおすすめのライブハウス兼バーHome Sweet Homeもある地域。
そのHome Sweet HomeにAscetic HouseのBody of The Lightがライブをやるというので観に行く。





Body of The Lightの話はZineでするとして、この時僕が着ていたLust For YouthのTシャツに反応してきた客がいたりと、ほんとLust For Youthはニューヨークで人気だった。
ツイッターでも言ったようにブルックリンの中華屋に入ったらいきなりそこのオーナーに「Lust For Youth!」って叫ばれるし。
この晩は話しかけて来た別の客に「日本人か?Big Love知ってるか」というのでオレだと言うとなんか盛り上がられそのまま飲まされ死亡。





Cali DeWittがハルカ嬢に美味くて最高だから行け、そしてトイレに貼ってあるステッカーをチェックしろと言われたマンハッタンの店に行く。





トイレにCaliのステッカー発見。
そしてよく見るとそのステッカーにハルカ嬢と僕の名前が。
ニクいぜ、Cali。



ココは確かに観光客がまず来なそうな本当に良い雰囲気と味の店だったけど、ココに限らず良い店の音楽が全部ロックというか昔のじゃなくて現行ロック(?)というかつまり新しいインディばっかりで、これ別に意識してたわけじゃなくて後から「なんかどこも全部そうじゃない?」って気付いたのだけど。
とツイッターでつぶやいたけど、これはただそのままそうだった話なだけで。
だって本当にそうだったんだもん。
もし例えば同じようにイケてると言われ行ったどの店でもジャズがかかってたとしたら僕はイケてた店はどこでもジャズがかかってたと報告するし、同時に「ジャズか!今はジャズなのか...いいね!みんなジャズだ!」となってるはず。
ビルボードに夢中になった小6の時から僕は今のポップ・ミュージックが好きなだけなのだけど、新しいとかじゃ本当はないのかも。

90年代初頭にAcid JazzやSoul Jazzが台頭した時にはジャズやソウルにほんとに夢中になったし、その時は「今はインディじゃない、なんてインディはダサいんだ」って思ったし言っていたし本当にそうだったと思う。

1995年にはビッグ・ビート、そして1999年に登場しはじめたエレクトロ・クラッシュはそれまでの生音へのカウンターだったから、またしても夢中になって生音が聴けなくなった。

2002年くらいにThe Avalanchesのメンバーの彼女がNylonかなにかのライターかカメラマンで(全然覚えてない)来日した際に店に寄ってくれて、その時の彼女は
「日本のファッションは世界でも一番新しいニューウェイヴなスタイルになってるのに、なのにそういう店や仕事場行ってもどこも未だボサノバかラテン・ハウスみたいなのばっかりかかってるのはなんで!?なんでエレクトロニック・ミュージックじゃないの?Fischerspoonerさえかかってない!」
と憤ってた。
あの頃からか、なんだか本格的におかしくなった。
日本では新しいものがなんだか悪いもののようになっていった。

連載してた2005年の雑誌を見ると
「ウチは1年後にはインディ・ロックの店になってるかもしれない」
と書いてる。
それまではインディ、現行ロック(?)の店、つまり今のような形じゃなかったってこと。
実際はその後もまだエレクトロもあったし、でも2007年のジャスティスのファースト・アルバムが出る頃にはウチでは終わってたけど。

まあというわけで、ただただその時代に従って生きたいだけの僕を今回のニューヨークの旅がさらに加速させてくれました。
行かなければ気付けないことがたくさん知れた。
そういえば全然買えなかったL.A.よりNYCはレコードがあったなあ、それも良かった。
でもまあ日本の方が全然あるんだけど、でも確かに日本では買えないのがちょっとあった感じ。
そういうのも結局知れば全部ネットで買えるんだけどさ、その発見やらがすでにネットでは出来ないんだよね。








NYCの話は終わり。
先日の東京コレクションのTogaさんのショーのため急遽来日したDirty Beachesがなんと突然解散。
一応Dirty Beachesは初来日あたりからバンド名義だったのです。
で彼の新しいミュージック・ヴィデオが公開。



Dirty Beaches - Stateless from Alex Zhang Hungtai on Vimeo.




ニューアルバムそしてラスト・アルバムとなった"Stateless"は来週発売です。




























ニューヨークに行ってきました。

2014-10-30 14:20:51 | 






ごぶさたしております。
ニューヨーク旅行から帰ってまいりました。





今回のニューヨークの旅でもたくさん感化されることがあって楽しかったです。
なによりやはりみんな本当にインターネットしてなかったなあ。
想像以上。
そしてそこではネットなんかでは書かれないことばかり起こっていたのでした。









例えばマンハッタンとブルックリン、ほとんどのレコード屋をまわったのだけど、どの店行っても3バンドくらい同じレコードが壁出しでプッシュされてて、とりあえず全部買う。
こんなバンド、ネットで探しても人気だなんてどこにも出てない。
そしてそれがなんだったかは僕もネットでは教えない。






あるライブのアフターパーティは場所どころか開催されることさえもネットでは出てなかったから主催の本人たちも心配してた(笑)と言ってたのに、今回も偶然一緒だったユウくんがそこに行ったら超満員だったらしい。
本当にローカルが守られていて、そして確実に世界をリードしていた。





とにかくみんなが何かやってる。
何もしていない、何者でもない、というのは彼らには理解できないみたい。
そしてレコード屋からライブ・ハウス、バーなど全部場所が存在しそして繋がっていた。

ケルアックの『路上』の中で
「デンヴァーの黒人地区であるウェルトン通りの二十七丁目あたりの明かりのなかを歩いていると、黒人だったらいいのになあ、という気持ちになってきて、白人の世界がくれるものは、どんなにベストなものでもエクスタシーが得られない、元気になれない、楽しくない、わくわく出来ない、闇がない、音楽がない、夜が足りない、と思えた。」
という大好きな箇所があるのだけど、その時の僕の気持ちはまさに黒人がニューヨーク人で白人が日本人な感じ。
羨ましかった。









羨ましかったじゃダメなのは僕だってわかっていて、だってそういう奴らはみんなめちゃくちゃ働いていたから。
雨降るその夜は、Sacred BonesのボスCalebがバーテンとして働いていた。
Zola Jesusを発掘し、David Lynchから全幅の信頼を寄せられる現行NYCシーンのボス的存在の彼が、ミッドタウンの住宅街にあるクラシカルなバーのカウンターの中でチャチャチャチャとオーダーをとり酒を作りグラスを洗ってる姿なんて信じられない!
金持ちの趣味とかじゃなくて、だってそうだったら自分のバー持ってオーナーになるはずだし、彼ならそれも出来るはずだし、だってオフィスはウチの10倍あってマジでビビったもん。
日本人だったら、いや僕でもどうだろ、オレはDavid Lynchとマブダチのボスだぞって威張ちゃうよ。
Calebはバーテンでコップを洗ってる。
本当にその光景はリアルだった。









レコード屋Heaven StreetではオーナーのCult Of YouthのヴォーカルSeanが毎日パパパパと働いていた。
そこには何故かLowerのAntonがツアー後に残って入り浸り、多くのパンクスが夕方になると集まって来る。
新しく入荷したブラック・メタルなノイズをみんなで聴いていた。
にしてもニューヨークのレコード屋のほとんどはマジで実店舗の売り上げだけだと思う。
Heaven Streetなんて新譜が70%なのにFacebookしかないし。





と、やはり今回の旅行でまたもや自分にはまだまだ行動が足りないのを反省する。

そういうわけで、本当は今日からL.A.旅行の時のようにNYC日記を何回かに分けて書こうと思っていたのだけど、そんな簡単な事はやめてZineを作ってそれに書くことに決めたぞ。
11月8日土曜日三宿WEBにてなんと早くも今年最後のDJパーティがあるので、そちらで配布、いややっぱ100円(いや200円かも1000円かもしれない)で販売する予定です。
DJも来年はやっぱもうやらないかもしれないので(?)是非当日遊びに来て興味のある方は買ってください。




*ポパイで紹介されてたアイスクリーム屋にも行ったよ。確かに超美味しかった!ハルカさんが写真とっていいと聞いたら「もちろん!だって他のアジア人は写真だけとってアイスクリームも買わずに帰ってくのばっかよ!」って怒ってたよ。日本人じゃありませんように。


L.A.は優しすぎて僕には居心地が悪いとこもあったのだけど、ニューヨークは嫌な奴は嫌な奴で悔しい思いするしとにかくみんなガヤガヤ動いてるし、そんなところが凄く好きでした。
そして東京も同じようなリアルが必要だし、そしてそれで成り立つようにすべきだし、そこから他の都市とは違う新しいものが生まれるんじゃないのかな、と思ったのでした。

いやーまたすぐ行きたい。
寒いのは嫌だけど。











Dirty Beaches Live @ Versus Tokyo

2014-10-18 21:31:15 | LIVE



東京コレクションVERSUS TOKYO。
TOGA VIRILISのショーにDIRTY BEACHESが登場しました。





TOGAのデザイナー古田泰子さんはDIRTY BEACHESじゃなきゃダメと直接連絡をいただきました。
そういう、こういう人って、普通でも普通じゃなくても、いないと思います。



そしてDIRTY BEACHESライブ。








急遽この後配信したBIG LOVE TVにて素晴らしい感想を僕が相変わらずの調子でしゃべってます。
スーパーチェック。


BIG LOVE TV vol.42






明日からニューヨークに行ってきます。
今回はツイッターで状況をつぶやく予定の予定。
ほぼひとりなので誰かいたら声かけてください。












アイスエイジ新作きたよ

2014-10-16 20:42:59 | 新入荷 JUST ARRIVED



今日も5時30分、アレックスはオレを起こす。
散歩。
着いた実家の前で突然座り込む彼の見つめる先には何もない。





人生とは...教えてくれている。







アイスエイジきたよ!

ジャケとレコードを分けて送ってくれたので(ジャケットが傷つかないように)マルくんが組み立て。







2枚のレコードと定番のブックレットを入れる。
頑張ってます。
そして










本人たちが作ってくれたポスター。
が、付きます!
なんて優しいボーイズ...涙...




Iceage - Glassy Eyed, Dormant And Veiled






同じ日、ホステスさんが日本盤の見本盤を持って来てくれた!





みんな僕の素晴らしい解説を読むために買ってください。
そしてそれをホステスさんに向けてツイートでもしたってください。
僕の評価が上がります。








ダーティ・ビーチズも来たよ!








PHARMAKON、限定LP入荷(数日の命)

2014-10-14 19:47:33 | 新入荷 JUST ARRIVED




Pharmakon、新作到着。




Pharmakon "Bestial Burden" Teaser


恐い!
もう44歳の本来なら子供の2、3人育ててなきゃいけないはずのオレごときには理解不能
何も言う権利ありません。
でも、いま生きるならこれを買い聴くしかないのです。
己が理解出来るようになればいいだけです。
音楽の聴き方、みんな間違えてるぞ。
己のレヴェルで聴くんじゃない。
ただただこっちが無理するだけだ。
なんて言う前に、このPharmakonを躊躇なくガンガン買われていってます。
今週末まで持つかどうか…

というわけで初回入荷というかSACRED BONESが送ってくれたので限定レッド・ヴィニールです。
本当はDVDも付く感じだったんだけど、たぶん忘れてたね…
ごめん!
でもそれはオレのせいじゃないから知らん!
だいたい向こうは忘れてた、とかで済ますのよ。
どっちにしてもレアです。
レコードなんてレアじゃなくてもいいけどね。







台風一過、2014年10月14日本日のBIG LOVEの様子。






AMPにたまに登場するふたりが偶然同じ時間ここで会った。
「照沼編集長、マスへの配慮がハンパねえな、フフフ」
な感じと思いきやしっかり話してる。






同じ時間、やってきたニューヨークに行くオレの元にニューヨークでギャラリーを運営するMuddguts Galleryのエディ。





Caliともお知り合い。
そういえばBig LoveのTシャツを扱いと言ってきたニューヨークのショップがあるんだけど、と聞いたらオオオー彼らとはカリフォルニアの時に一緒の家に住んでたクールな奴らだよ!と話してくれてやっぱなにか繋がるのだな。
もう面倒だから本当は持ってくのやめようと思ってたけど、やっぱ来週手持ちで持ってくわ。






同じ時間、チロ嬢主催のエキシビション「Trashion」開催中。





18日土曜日まで。







同じ時間、奥の部屋では女子高生が自主勉強中。






今時の高校生はあの時のオレとは違いマジでマジで勉強する。
あの時のオレとは違うレヴェルかもしれませんが...





欧米のそれとは違いこの日本では本当のDIYな行為やストリートや場所は間違いなくバカにされるのです。
DIY、DIYって言ってる奴らに限って...マジでオマエらDIYやらストリートとか言うんじゃないよ!
DIYとは日本の若者たちが自分たちのメディアをなんとかもっと面白いものにしようよ自主的に色々考えながらレコードを買って結局ビールを飲んだり(ダメじゃない?)
DIYとはニューヨークでギャラリーとラジオをやってる友達の友達の青年が尋ねて来てレコードを買って結局ビールを大量に飲んだり(ダメじゃない?)
DIYとは金髪でハジけたメイクの日本の女の子が世界中の仲間に募ってゴミ溜と一緒に写った写真を展示したり(イイかも)
DIYとはその奥で女子高生が自主勉してる(すごくイイかも)
...この場所を言うんじゃボケカスがっ!


と、最近Caliの展示からクソみたいなカルチャーもどきのセレヴに憧れるクソ業界野郎と接することが多かったので、厄払いと気合い入れるため自分でアゲときました。
こういうこと言うと僕が好きな正しいカルチャーの人にまで誤って伝わることもあるけど(アナタのことじゃないです)でもまあ大丈夫。
僕がこんなアホなこと言わなくなったら終わりだからさ。
と、さらなる気合いを今一度いれるためにくどいようだけど、もう一回だけいっとこか。







ド頭の15秒だけの話。
これから28年。
未だオレに言ってます。