あれから４年

東日本大震災から４年が経ちました。当時の記憶はまだ新しく、大変だったのを思い出しています。２０１１年は、まだ勤めていましたので、３階の会議室で、会議をしていた最中でした。揺れの大きさと時間の長さから、揺れが一旦おさまった時点で、避難開始でした。

余震が次々と続いて、そのうち暗くなりはじめ寒くなって外の避難場所ではと言うことで、その時、新しい建物が２棟完成していたので、そこに誘導をしていました。事務の責任者と言うことで、対策本部を立ち上げて、情報の収集と、避難者の対応に当たっていました。この時、自分の家内は、癌で余命宣告を受けていて、自宅で１人でいたので帰ってやりたかったけど、そうもいかない立場でした。自宅は、職場から約２０分の場所にあって、夜中１１時過ぎに、様子を見に一旦家に戻りました。

それでも家にいられたのは、ほんの１時間ほど、また職場に戻っています。翌日、電車の運行を確認して、ほぼ人がはけたのが、１５時ぐらい、そこで家に帰ってきました。家内からは、なんで帰ってこれなかったのかと、言われてしまいました。やはり心細かったのだと思います。毎年、このことを思い出してしまいます。まだ、仮設住宅で生活をされている方が多いと、福島原発もこのさき何年も続きそうです。前を向きたいのですが、どうしても、ふり返ってあの時、あれで良かったのかと思い悩んでしまいます。多分、答えは出ないのではと思いますが、、家内は、この１カ月半後に旅立ってしまいました。いつになったら自分の気持ちが落ち着くのか、、心の重荷として、一生背負っているのだと思いますし、それが、亡くなった者を思う気持なのかもしれません。

今日の１枚は、報国寺で写した画像です。