考えさせられる－名古屋ＯＬ拉致殺害事件

土曜が休みの時は、ゆっくりと朝寝坊の後にテレビの報道番組
「スーパーサタデー」（東海テレビ）を見る事が多い私。
峰竜太が司会でジャーナリストの大谷昭宏がレギュラーの番組である。
政治経済、社会の一般的な事件とドラゴンズの事を大きく取り扱っている。

今日のこの番組を見てから、私は１日中、ちょっと暗い気持ちにもなり、
考えさせられた。　だから日付が変った深夜にまでなってしまった。
何が私の気持ちを暗くしたのか？

それは、この番組で名古屋ＯＬ拉致殺害事件（愛知女性拉致殺害事件、
闇サイト拉致殺害事件）の被害者の女性の母親の姿が取り上げられていた。、
その母親が大事な娘さんを殺され大きな悲しみを背負ったのに、
加害者の極刑を求め街頭での署名集めに事件以降、現在に至るまで
忙殺されている。　加害者（３人の男性）は未だに反省の色も無く、
殺したのが１人ということで、いくら残忍な方法で殺しても、今の裁判の慣行では
死刑にはなりそうに無いという事を知っていて平然と拘置所にいる。

加害者は”殺されたのは運が悪かっただけだ”と言っていると言う。

何か私は釈然としない。　

私が拙い文章で書いても、解りにくいと思うから、この事件については、
日本テレビ系「ニュースＺＥＲＯ」－名古屋ＯＬ拉致殺人事件　獄中からの手記
YouTube         
を見て頂いた方が解りやすいので、是非、時間がある方は見てください。

事件の概要は、　（引用－ウィキペディア）　　　　
2007年8月24日午後10時頃、名古屋市千種区の路上を歩いていた31歳の女性を、被疑者男3人（現在は強盗殺人罪で起訴され刑事被告人）は道を尋ねる振りをして、強盗目的で拉致した。犯行グループ3人は日常生活で面識はなく、知り合って犯行を行うきっかけとなったのが携帯電話サイト「闇の職業安定所」という犯罪者を募集する闇サイトである。「犯罪の素人」によるにわかつくりの犯罪実行グループであった。

この闇サイトで40歳の無職の男が投稿し、朝日新聞の新聞拡張員だった36歳男と無職の32歳男の2人の男が参加し犯行を決め、女性を殺害して現金を奪うことにし、8月24日に決行したものであった。被害者の女性は偶然見かけただけだった。杜撰な計画による行き当たりばったりの犯行であったが、その後の行為は粗雑かつ凶悪なものであった。女性を車に連れ込み、被害者の女性が命ごいするなか、容疑者が用意していたハンマーでめった打ちにし、女性の頭に袋をかぶせ窒息死させ岐阜県瑞浪市の山中に埋め、所持金を奪い取った。

この男ら3人以外に1人も一連の犯行に参加しようとしていたが、一緒に犯行前日に名古屋市内の事務所に窃盗目的で侵入したものの、途中で怖くなり逃げ出し犯行直前の時間に警察に自首した。女性を殺害した翌日の8月25日午後1時になり、被疑者のうち1人が愛知県警に犯行をほのめかす電話をし、逮捕に至った。警察に事件に関与したことを話した理由は「死刑になりたくなかったから」とのことだった。

なお、当該事件を報道で「犯罪の温床」と大きく取り上げられた闇サイト「闇の職業安定所」は8月27日に閉鎖された。また被害者の女性は趣味のブログを公開しており、そこには被害者に対し哀悼のコメントが殺到した。


【熟年ドラキチ】
事件から４００日、約１年ちょっと経ったのだ。
毎日色々な事件が日本でも世界でも起こっているから、つい私達は報道された時は
関心を持つのだが、時間と共に記憶の外にそれらの事件を追いやってしまうのが
常ではなかろうか。　私もそうである。

しかし、被害者の母である磯谷富美子さんはこの４００日、さらに今後も大事な
娘さんを殺された苦しみを背負って生きていかなければならない。
その苦しみの中で、現在の裁判制度では適用が難しいとされる極刑（死刑）を
加害者達に求める為に署名活動を街頭やネットで行い、
日本全国と海外から今年の９月２１日現在で、２８４、６０８名の署名が寄せられた
という。

私自身は今まで、どちらかというと人間が人間を死でもって裁く死刑は、
如何なものだろうか？との考えが割りと強かったのでだが、
今日はこの点を考えさせられた。

こんな事件を起こした犯人・加害者達が、殺したのは１人という理由だけで
彼らが恐れる死刑から逃れられていいのだろうか？　と。

それと、今、私も大いに使っているこのネット。　非常に便利だ。
しかし、このネットは今回の事件でも犯罪に大きな役割を果たしている。
「闇サイト」というものが、犯罪を大いに助長している。

ネットそのものが別に悪いのではない。　問題は悪意でこれを利用する人間が
いると悪い方に使われてしまう。
「日本は治安が外国に比べて非常に良い安全な国」という素晴らしい風土も、
今回の事件のように安易に人を殺し、しかも反省もしていないような事が増えると、
直ぐに諸外国並みの治安の悪い国になってしまう危険性もあると思う。

ネットには「悪」も集まる闇サイトみたいなものもあれば、
「善」が集まる良識なサイトもある。　

殺された被害者　磯谷利恵さんというサイト名で、母親の磯谷富美子さんは
一生懸命に署名活動をしておられるという事を少しでも世の中の人に
私も伝えたい気持ちになり、ここで紹介いたします。

　　磯谷利恵さん　－　http://www2.odn.ne.jp/rie_isogai/#number　　　

このホームページの中で、母親である磯谷富美子さんが、
「中には二次被害で事実とはかけ離れた噂話が先行し、被害者の立場であるにもかかわらず、マスコミや近隣の事実無根の噂に、苦しまれた方もいらっしゃいました。

　皆様の、相手を思いやる気持ち、これは私の署名活動でしっかり伝わってまいりましたが、言われ無き中傷で傷ついた遺族がいるのも、これまた事実です。どうぞ、ご自分の身に起こったらどうかという視点で、お考え頂きたいと思います。遺族はそれでなくても、深い悲しみの中で、事実を受け入れられずに苦しんでいるのです。

　被害者や被害者遺族となるのは、誰であっても不思議ではない社会。　少しずつでも、皆様のご協力の下、住みよい社会に作り替えたいと思いました。」

と書かれていました。


     世の中にはイロイロな　”　オヤジ　”さんが、ブログを書いてますね～＾＾