威張らない。偉ぶらない。地位や名声や財産で、自分を飾らない。それでこそ、「不惜身命の力」がわいてくる。
少しでも自分を飾ろうとしたら、もう信仰は堕落する。
”自分は大学を出た” ”自分は家柄がいい” ”自分は有名人だ” ”自分には地位がある”―そういう幻にとらわれたら、保身になり、心は堕ちる。いわんや、学会のおかげで幹部となり、名士となって、自分を偉いと思うなど最低である。
「こんな自分が、大勢の人の面倒を見られる立場にならせていただいた。なんと、ありがたいことか!」と、感涙にむせぶのが本当ではないだろうか。それが「旃陀羅の子である」と叫ばれた日蓮大聖人のお心にかなう道であると、わたしは信じる。
池田大作