「今、日蓮等の類い、聖霊を訪う時、法華経を読誦し南無妙法蓮華経と唱え奉る時、題目の光無間に至って即身成仏せしむ。回向の文、これより事起こるなり」(新991・全712)
夜空を見上げ、
月光と語り、
星々の瞬きに
心を澄ませる。
このような
大宇宙との関わりが、
心をどれほど
豊かにしてくれることか。
朗々と勤行・唱題する時、
この身は現実の生活の場に
いながらにして、
宇宙を悠然と
包み込むような
大境涯を開いていける。
人類が地球の歴史に
思いをはせ、
さらに広大なる天空を
見上げて生きれば、
心のせまい争いの愚かさと
平和の大切さに
気づくにちがいない。
荘厳なる「永遠」を
仰いで進めば、
小さなエゴの対立など
あまりにもむなしいことが
理解されるだろう。
人間は、ともすれば
自分の考えや
感情に執着するあまり、
“小我”の世界に
閉じこもってしまう。
広宣流布の
大使命を自覚し、
そのために
同志と団結していく時、
“小我”の殻は破られ、
“大我”が開かれる。
その時、
自己の個性もまた、
大きく
輝かせることができる。
「広宣流布」は
仏の願いであり、
人類の希望の大道である。
民衆の幸福と
世界の平和――
この「大いなる理想」に
生きることを
誓願する人生ほど、
価値ある
悔いなき一生はない。
天の星々に勝るとも劣らず
美しきものが、
この地上にある。
それは、正義のために、
恐れなく戦い抜く
人間の生命の
輝きではないだろうか。
正しき信念に生き抜く
人間の連帯こそが、
一等星のごとく輝きを放つ
宇宙の至宝である。
「四季の励まし」
ますます激化する三毒の病(やまい)と、我らが唱える南無妙法蓮華経の大良薬 のどちらが勝つかの根源的な勝負を担う。これが南無妙法蓮華経を唱える末法の法華経の行者の使命なのです。
池田先生