「御本尊を持った以上、たとえ現在がどのような境遇であろうと、幸福境涯に変わっていくことは間違いありません。ある人は悠々と、ある人は無我夢中に、ある人は悩みながら、ある人は忍耐強く、自分らしく進んでいきなさい」
池田先生
「御本尊を持った以上、たとえ現在がどのような境遇であろうと、幸福境涯に変わっていくことは間違いありません。ある人は悠々と、ある人は無我夢中に、ある人は悩みながら、ある人は忍耐強く、自分らしく進んでいきなさい」
池田先生
74年5月の初訪中の折、迎えてくれた中国側のスタッフの方から「創価学会はどういう団体ですか?」と尋ねられたことがありました。
どのように答えればよいか思案していると、先生が「学会は『広宣流布を推進する団体』であり、『広宣流布』とは、仏法を基調として平和と文化と教育を推進する団体である、そう意義付けようじゃないか」と、示してくださいました。創価学会とはどういう団体なのか、広宣流布とはいかなる意味なのか、という点について、的確かつ明瞭に、万人を安心させる言葉で表現してくださったのです。
先生が紡ぎ出してくださったその言葉が、その後の外交戦のキーワードとなっていきます。
4カ月後の初訪ソの折、コスイギン首相から「池田会長の根本的なイデオロギーは何ですか」と問われた際も、先生は「平和主義であり、文化主義であり、教育主義です。その根底は人間主義です」と応じられ、首相から「その原則を高く評価します。この思想を、私たちソ連も、実現すべきです」と賛同の声が寄せられたことは、小説『新・人間革命』第20巻「懸け橋」の章に描かれている通りです。
「宗教者が、なぜ宗教否定の国に行くのか」との批判に、「そこに人間がいるからです」と語った池田先生の言葉が、その平和への行動を象徴しています。
新企画〈1974―2024 人類の宿命転換への挑戦〉 原田会長に聞く㊤
夫の闘病を機に信心の確信摑む
福岡県糸島市 柳原美枝子(主婦 72歳)
今年で入会25年。13年前に入会した夫の病をきっかけに、信心の確信をつかみ、夫婦の絆を強めることができました。
昨夏、夫がステージ4の肺がんと診断されました。医師は“がん細胞が散らばっていて手術不可能”と。その日は二人で泣きながら帰宅しました。
後日、夫と一緒に、苦しい胸の内を支部長に打ち明けました。すると支部長は、奥さんが5年前に病を患い、何度も命の危機を乗り越えてきたこと、この間、不安と戦いながらも、真剣に唱題し続けていることを赤裸々に語ってくれたのです。
そして、「南無妙法蓮華経は師子吼のごとし、いかなる病さわりをなすべきや」(新1633・全1124)の御聖訓を拝しながら、「“師子吼の題目”で病と闘えば、絶対に大丈夫ですよ」と確信の励ましを。体験に裏打ちされた言葉に勇気が湧き上がり、“私たちも、題目根本に病魔に打ち勝つぞ”と前を向くことができました。
抗がん剤による通院治療が始まってからの半年間、夫婦で「絶対に勝とうね」「長生きしようね」と励まし合い、祈り続けました。同志の皆さんも題目を送ってくれました。その真心に、どれほど勇気を頂いたでしょうか。
迎えた今年2月、検査後の医師の言葉に驚きました。「がんが見つかりません」。思わず“御本尊様、ありがとうございます!”と心の中で叫び、夫と抱き合いました。
同志の方々に感謝は尽きません。病魔との闘いで得た大確信を胸に、生涯、学会と共に歩みます。
「声」欄より
熊本県宇土市 岩﨑まり子(75歳)
今から36年前、息子が698グラムの超低出生体重児で生まれ、すぐにNICU(新生児集中治療室)へ運ばれました。
医師から、生存率は1%、助かったとしても、脳障害やさまざまな病気になる懸念があると告げられました。
日頃から、唱題も折伏も夫婦で頑張ってきた私の頭に浮かんだのは「妙とは蘇生の義なり」(新541・全947)との御書の一節でした。
一時は体重が570グラムにまで減り、病院から「お子さんが無呼吸になりました」など緊急の連絡が入ることもありましたが、題目しかないとの思いで唱え抜きました。
そうして一つ一つ困難を乗り越え、治療が功を奏した結果、何の異常もなく、5カ月と17日で無事に退院できました。題目の功力を実感しました。息子は、10年前に結婚。今、男子部副部長を務めています。
約2年前、今度は私が先天性胆道拡張症であることが分かり、現在も治療を受けています。
「何で私が……」との思いがよぎりましたが、「息子が生まれた時と同じように、必ず乗り越えてみせる」と決意。よりいっそう学会活動に力が入っています。
そんな私の姿に、息子の未入会の妻が「病気になる以前より、さらに元気で明るくなっていくお母さんを見て、私も信心します」と言ってくれ、昨年9月に入会しました。
「宿命を使命に変える」との池田先生の指針を胸に、これからも信心に励んでいきます。
「声」欄より
池田先生の言葉
本当の幸福は、
人のために行動するなかにある。
社会のため、世の中のために
行動するなかにある。
私たちでいえば、広宣流布である。
折伏である。
最高の善行とは、幸福の大法である、
この仏法を教えることだ。
宿命を転換し、
幸福の道を切り開いていけるよう、
人々を励ましていくことである。
苦しんでいる人、
悩める人のために行動する。
激励し抜いていく――
創価の同志には、大変な状況のなかで
生きている人を目にした時、
見過ごすことなどできないという、
熱い思いが脈打っている。
それは利他の心の発露であり、
地涌の菩薩の使命に生き抜くなかで
育まれてきた生き方といってよい。
個人主義の風潮が強い
現代社会にあっては、
人は他者との関わりを避け、
自分の殻に閉じこもりがちになる。
その結果、人間の連帯が断たれて、
孤独化が進んできた。
そうしたなかで、他者の幸福を願い、
積極的に関わろうとする
学会員の生き方こそ、
人間を結び、蘇生させ、
社会を潤す力となろう。
我らには、最極の信念たる信仰がある。
強盛な祈りで、立ち上がれ!
題目は師子吼だ。
滾々と勇気が湧き、
満々と生命力が漲る。
さあ、いよいよ、これからだ!
人間の中へ、民衆の中へ、
勇んで飛び込み、大誠実の力で、
我らは勝利していくのだ。
新しい一日、新しい挑戦、
新しい出会いの舞台へ躍り出よう。
負けじ魂、朗らかに!
※池田先生の言葉は順に、『普及版 池田大作全集 スピーチ』2005年[3]、小説『新・人間革命』第28巻「大道」の章、『随筆 民衆凱歌の大行進』〈負けじ魂 朗らかに〉から。
悩み苦しむ子どもたちに、親としてどんな“心”を伝えるべきか。かつて池田先生が語った言葉がある。
「私は、あなたが、どんなふうになっても、絶対に、あなたを守る。あなたを支える。あなたが『いい子』だから愛しているんじゃない。『勉強ができる』から大事にするんじゃない。『がんばっている』から好きなんじゃない。あなたがあなただから好きなんだ」
〈Switch――共育のまなざし〉 母2人 不登校のわが子に学ぶ から
「南無妙法蓮華経と唱えれば、『生き抜く力』がわいてくる。『希望』がわいてくる。煩悩即菩提で、悩みを喜びに、苦しみを楽しみに、不安を希望に、心配を安心に、マイナスをプラスに、すべて変えながら生き抜いていける。絶対に行き詰まりがない」
(池田大作先生の指導選集〈上〉『幸福への指針』)