人間の才能は、いつ開花するか分からない。ゆえに絶え間なく磨き続けることが肝要だ。挫折を経験しても立ち上がり、挑戦を続ける――「天才」とは「努力」の異名である。
「真剣勝負の人には、常に研究と工夫がある。それを怠れば成功はない」「信心の強盛さは、人一倍、研究し、工夫し、努力する姿となって表れなければなりません」
池田先生
「人間は自分の力も自分で試して見ないうちは分からぬ」
「やれるだけやって見ないと自分で自分に見当のつかぬもの」
芥川 龍之介
勇気ある挑戦、執念の完走によって、本当の底力が引き出されていくのだ。
事業で成功したり、研究で成果を収めた人の口から「たまたま」「運がよかった」という言葉を聞くことは多い。だが、だからといって彼らの〝勝利〟は宝くじのような、ただの偶然の産物のはずはない。
努力は必ずしも、すぐに成功に結び付くわけではなく、成功にはある種の運がいる。だが、努力した者だけに、その運をつかみ取る権利は与えられる。人生の一つの〝真理〟だろう。
名字の言
「才能とは持続する情熱であり、二四時間、頭のど真ん中に『気になること』を置ける人だけが、ある日、何かの拍子に壁を突き抜け、答えを手にできる」
キヤノン電子社長 酒巻久
人は、人生の逆風に真正面から挑むとき、新しい自分に生まれ変わる。順風のときに努力していないわけではないが、振り返ると、逆風の中での歩みが自身をつくっている。風の本当の強さは風に向かってみて分かるように、自分の本当の力は逆風に立ち向かったときに知る。
聖教新聞