凡夫である以上、どんな人にも、大なり小なり悩みはあるものだ。しかし、大聖人の仏法は「煩悩即菩提」「罰即利益」の法理を説いている。妙法の力によって、どんな苦悩も人間革命への発条とし、幸せの確たる人生へと転じていくことができる。このためにも深い“祈り”の姿勢が最大事であることを忘れてはならない。
勤行、唱題のさいの祈念は、抽象的、観念的であってはならない。広布を祈ることはとうぜん、大事であるが、自身の健康のこと、家庭や職場のこと、そして同志の成長など、自分の生命に感じたものはどんなささいな問題でも、即座に祈り、身近なところから変革していく―この現実を一歩一歩克服していく祈りが、生命の連続革命を可能としていくのである。
池田大作