天才とは努力の異名という。それを裏付けるように、一流の域に達した運動選手や芸術家を調べると、平均して1万時間の訓練をしていることが分かった。米フロリダ州立大学のエリクソン教授が論じている(毎日新聞1月21日付)。
1万時間とは、1日3時間なら10年に相当する。ただし単に時間を費やせばいいのではなく、この間、熟練した指導者のもと、質の高い努力を継続すれば、才能の有無にかかわらず、トップレベルに到達するというのだ。
座談会で話題になると、地区部長が「自分の経験から言っても、その通りです」と大いに賛同。高校卒業後、整備士として大手自動車会社に入社したが、意に反して営業へ。約10年間精進し、昨年、営業部長に抜てきされた。
当初は戸惑いばかりだったが、池田名誉会長の「青年は外交で勝て」との言葉が背中を押してくれた。毎日、何十軒と歩く中、ふと気が付いた。身だしなみを整え、常に笑顔で、人を引き付ける対話を広げていく。仕事の基本は、全てが創価班で学んだことだった。
心を磨く鍛えがあり、同志の励ましがあり、正しい生き方を指し示す師匠がいる。「一流」の育成こそ、学会青年部の伝統だ。「十年一剣を磨く」の心意気で目標を定め、価値ある「1万時間」に挑戦したい。
h27/1/29 聖教新聞「名字の言」