本日の「電源入りました。」

 ジャンクオーディオを修理しては放置するという非生産的なことをやってます。最近飽きてきた・・・

National RX-5700

2010年12月21日 23時49分15秒 | ラジカセ

 本日はナショナルのステレオラジカセRX-5700(1980年発売87,800円)を修理しました。


 症状は、カセット不動、右チャンネルの音が小さい、左チャンネルのメーター不動、ボリュームのガリの4つ。ジャンク中のジャンクです。早速開腹。


 まずはカセットメカを摘出し、不動の原因を調べます。


 ゴムベルトが外れてました。かけ直して動作確認してみましたがモーターが回りません。テスタを使っていろいろ当たってみたところ、モーターに電源が供給されていませんでした。どうやら前所有者がいじくって電源供給のコネクタ内端子を壊したようです。コネクタ交換はメンドーなので応急処置で対処。


 次に右チャンネルの音が小さい原因を探ります。とりあえずボリュームをテスタで確認。問題ないようです。しかし、ガリが出ているので6個全てを取り外して分解掃除。接点グリスを塗布。


 通電状態で半固定ボリュームをひとつひとつ叩いていったところ、接点不良のものがいくつかありました。かなり汚れているので全て(13個)取り外し、特殊洗剤でクリーニングしたのち、超音波洗浄器(メガネ屋の前にあるやつの小型版)で洗剤を完全に取り除きました。取り付けてテストしたところ、無事、右チャンネルも音が出るようになりました。


 この際なので電解コンデンサも全交換。交換後、コンデンサの極性が間違っていないか一つ一つチェックし、OKのものは赤マジックで印を付けていきます。ヒューマンエラーはどうしてもつきものなので。トランジスタ(2SC945)も数個交換。


 メーター不動の原因はどうやらメーターの裏のコンデンサのようでした。


 コンデンサはいつもの東信製を使いましたが(安いので)、唯一、ツイーターのハイパスコンデンサは音響用のミューズを使用しました。


 最後にテストテープで、テープスピードとアジマスの調整を行い完成。結構いい音。メーターもビンビン振れます。やはりアナログメーターは雰囲気がありますね。