
オショロコマの森のウド採り
北海道の春の山菜の代表選手の一つはウド。
最近は日光を当てないで白アスパラならぬ白ウドまで栽培されていてサラダ感覚で食べられている。
しかし、それも良いのだがやはり山で採った新鮮な野生のウドとは比較にならない。
かって、私たちはウド採りに燃えた時期もあったが、めったにウドを見つけることは出来なかった。
どんなところにどんな風にあるのかがわからず、山菜採りの本をまじめに読んで、いくらがんばって山中を捜してもほとんど戦果はあがらなかった。
今にして思えばウドのないところを一生懸命捜していたのでいくらがんばってもだめだったのだ。
結論からいうとオホーツクでは滅多に人が行かないところを捜せばウドはいくらでもある。

種々の理由で人が行かないところだ。

ウドと同じでオショロコマもそんなところにしかいない。


人間の営みが野生に与える悪影響がいかに大きいか、しみじみわかってくると野生と人間の共存の難しさの深刻さが実感される。
ウドをくれる人は沢山いたがウドのありかを親切に教えてくれる人は私のまわりには一人もいなかった。
かといってあつかましくウドのありかを訊ねる勇気もなく結局自分で捜さざるを得なかったが、ウドはいつまでたっても採れなかった。
しかし、オショロコマを求めてある一線を越えて山奥に入るようになったとたん、ウドはいくらでも採れるようになっていた。


ウドのきんぴら。おいしい。

ウドのスミソアエ。とてもおいしい。

ウドの天ぷら。めちゃおいしい。

